かくしごと(空色MIX)

webライターっぽい女のオタク気質ライフ。 ライブレポ、何かの感想、日常、思考整理。まずは素直な文章を。

心が濁っているときはaikoに限る。私が「彼ら」の音楽を聴けない日

ある朝、気がついたらこんな短文を作成していた。感情を書きなぐっているだけの短文は細かい心の振り返りに役立つ。

 

「心が濁っているときはaikoに限る。どんなことを思っていてもaikoならその綺麗じゃない後ろめたい感情も言葉にしてくれている。異性が歌うキラキラした歌を聴くとごめんなさいあなたたちの思うような女の人像じゃないんですと思うから、こんなときはaikoがいい。aiko自体はキラキラしているのだけどね。」

 

そう、今日はaikoの話をさせてほしい。
熱狂的なファンではないかもしれないけれど、私はずっとaikoが好きだ。高校時代から数えてもう15年以上は好きだ。


好きな音楽は、このブログを何回か見てくださっている方ならお気づきかと思うけれどたくさんある。特にエレカシ(彼らについてはまだあまり書いていないがとても好きなのです)やスピッツSMAPの音楽が好きでよく聴いている。トライセラトップスクロマニヨンズ、MIKAや小沢健二も好きだし、最近ではビッケブランカというミュージシャンが気になっている。

でも、そんな私がそれらの音楽を聴けないことがある。というより、なぜだろう異性が歌う歌全般を聴けない時期がある。
それは大抵、心が濁っているときだ。

 

理由は割愛するが、さまざまな要因が重なって ここ数日ちょっと疲れていた。
疲れていたし、体の不調が続いてどんどんネガティブになるし、少し愚痴も言いたくなっていたし、ムカつくこともあったし、どこかに吐き出したいけれどこれを吐き出したらちょっとブログですらマズいな…という心の濁りが見て取れた。

私はそんなとき、異性の歌う歌が「女の人に優しすぎて」少しつらくなるのです。 

 

主観だが、男の人は女の人という生き物をとてもいい感じに美化してくれていることがままあると思っている。
男の人が歌う女の子の歌は、大抵がかわいくて優しい性格だったり謎めいた小悪魔ふうな恋愛上手だったり忘れられないほど魅力的な何かを持っていたりする。
まあエレカシは少し違っているというか、なんかもう近年では母なる大地よ…的な大きい慈愛の対象として女の人を見ている歌(めっちゃ雰囲気だけの例えですみません)が多い気がしてならないけれど。宮本さんにとって女の人というのは特に神聖かつ謎めいた存在なのかもしれない。

 

SMAPなんて、女の人を応援する『Dear WOMANという名曲までリリースしている。その曲では冒頭から

 

君がどんなに否定しても

本当だから揺るがない

「君はとても美しい」という真実


とまで歌い、まるごと女という生き物を肯定してくれようとする。
なんか、なんか、申し訳ない。
そこまで言ってもらえるほど、私の心は美しくない。そう、たぶんここで言う美しいは特に「心」を対象にしていると思うのだけれど、そんなふうに言われるほど頑張ってもいないし清らかな心でもないよ…と思ってしまうことがあるのだ。
確かにそういう肯定に値する素敵な女の人もたくさん存在するだろう。みんなの憧れの対象となるような人、不満も何も言わずに頑張っている人、大切な人の支えになること、守るべき存在のために自らのことは後回しにしてしまう人、エトセトラエトセトラ。
そういう方の話をしているのではない。
これはあくまで「私、そんなんじゃないのに大丈夫?」と危惧する自分の話です。

頑張っているときばかりじゃない。かわいい性格のときばかりじゃない。オシャレに身が入らないときだってある。愚痴を言いたいときだって、あの人いやだなと思ったことだって、(私の中では)あるに決まっているだろう。

オンもオフも、女の人のかわいい部分だけ。ずっとそんな心持ちで生きてこられたわけないだろうと、たまに後ろめたくなるのだ。
そんなわけなので、こんな心のまま、女の人を素敵な生き物だと思っているような、人をまるごと(じゃないのに、まるごとだと誤解している人たちの)肯定してくれるような歌は聴けない…!と影に隠れたくなるときが、あるときはあるのです。

 

少し話は脱線するが、ある出来事と曲をセットで記憶してしまった経験はないだろうか。私はある。
乙一という作家のオムニバス小説『ZOO』を読んでいるときに、PUFFYのミニアルバム『59』をよく聴いていた。大好きなアンディー・スターマーさん(元ジェリーフィッシュ)というプロデューサーが手がけたお気に入りの作品だ。
乙一の本は好きなのだけれど、作風によってはグロかったりとんでもなくエグい描写が出てくるのでいつも注意せねばならないのだが(黒乙一、白乙一なんて言われていた)そのとき読んでいた章は個人的には黒。
確か、アルバイトの休憩中にその本を読み進めていたのかな。そしてその中にとても怖く恐ろしい短篇があり今でも読み返したくないほどトラウマになっているのだが、その話を読んでいる最中に流れていたのが『風まかせ二人旅』という曲だった。
とてもかわいくて良い曲なのに、私の中では怖い乙一の本の記憶がセットになってしまっている。今でもイントロを聴くと怖くなる。ごめんよ…
あと小学生時代の話で、なぜか家に楳図かずおの漫画『漂流教室』の全巻があり、めちゃくちゃ怖いタッチのイラストなのにこれまたなぜか全部読んだのだが それを読んでいるとき、4歳下の弟が隣で頻繁にクレヨンしんちゃんのゲームをしていた。だからそのゲームの音楽は私にとってホラーと同義。クレしんの当時のゲーム音楽を聴いたら絶対に漂流教室を思い出すだろう。ああ、恐ろしい(怖がりなのになぜ読んだのだ…)。


…なので、
こんなに後ろめたいことを考えているときにこの音楽を聴いてしまったら、この曲がそのイメージになってしまうかもしれない。という懸念が常にあるわけですね。
ムカついている私がSMAPを聴いたら、SMAPの曲のイメージがムカついている出来事と連動してしまうかもしれない、ということだ。
それは何としても避けなければならない。音楽には何の罪もないのだから。

そうなることが怖くて、音楽が好きだからこそ音楽を聴かない選択をすることもあるのだ。

 

だからその日はSMAPスピッツを再生しようとして思いとどまった。

今日はやめておこう。清らかに女の人を肯定する人たちや男の人から見た夢のある世界の曲を、ムカつく事柄とセットで記憶したくはない…今日は無音で行こう


でも、ふと思い至った。

「あ。aikoがいるじゃん。」

 

そうなのだ。
この後ろめたいドロドロした、人には言えない気持ちを「今度こそ」まるごと肯定して、いや、同調してくれる強い味方。
それは私にとってaikoであった。

(ネガティブでおなじみ?のバンドSyrup16gもそんなときに最適ではあるのだけれど、やはり異性が歌うネガティブと同性が歌うネガティブは違って聴こえることがあり ここでは該当しなかった。)

 

さっそくiPhoneのミュージックでaikoを選択し、aikoの怖い部分がむき出しになっていると個人的に思う大好きな『冷凍便』を再生した。
この曲はいちばん新しいアルバム『May Dream』に収録されている。つまり最近のaikoの名刺代わりとも言える方向性なのです。

チョイスは大正解だった。
これだー。この後ろめたさだー!やっぱりいいな!
だって、冒頭から
「自分の汚いものを見て」ですよ。

第一声が、汚いもの。あんなにかわいらしい(大人の女性ですが)aikoが、最初から自分に汚い部分があることを暴露しているんだよ。最高だ。

他にも、「後ろ向きなこの性格も 仕方ないなもう生まれつきって」「この間 人は孤独なんだと あっという間に目が染まった」「どうしても乗り越えられない様な酷く苦しくて悲しい夜」などかなりキレのあるネガティブワードが並ぶ。

この歌詞、本当に好きなんです。でもご覧の通りのネガさだし、だんだん「aikoが心配になる」ことでも個人的に有名な曲でもある。
サビを例に挙げて説明させてほしい。

※ちなみにライトな層で申し訳ない、雑誌インタビューなどは追い切れていないため もし本人が歌詞について解説していることがあったら…下の歌詞考察は相当ズレている内容かもしれません。ごめんなさい。

 

早く家に帰ったらなんか

どうしていいかわからなくなる


ここ大好きな一節。分かる。分かるよaiko。つらいときって家に帰って考える時間が増えるぐらいならずっと仕事や予定があったほうがマシだと思ってしまうよね…

 

あたしの楽しみにしているラジオ

もっと遅くにやるの


ラジオいいよね、ひとりでいてもひとりじゃないというか距離の近い感じが好きだよ…ん?でもこれ、まんまaikoのことじゃ…(aikoはラジオが大好き)
そんな疑問が浮かびながらも続ける。

 

床に落ちた長い髪の毛を

見るたび軽くため息吐いた


…あ、あいこ…どうしたの、その光景でなぜため息を吐くの。掃除がめんどくさいってことではないはずだ。いったい何があったの?

 

もうこんな髪もいらないから

切ってしまおうよ


aikoー!!!!!
なんだか分からないけどとりあえずごはんでも行こうか!?

だから落ち着いて?
こんな髪じゃないよ、aikoの髪の毛きれいだから!!!
※この曲が収録されたアルバム発売時、aikoの髪の毛は少し短くなっていたと記憶している。それが余計に心配の対象になる。


『冷凍便』を聴くといつも大体こんな感覚に陥る。


そんな楽曲が収録されたアルバム『May Dream』。私の中でかなりの闇属性aikoが堪能できる1枚だと思っている。


1曲目『何時何分』の歌詞も個人的にやばい。

また一部抜粋する。

 

前半はそこまでやばくはないけれど、

 

嫌な事だけ見えない目と

悲しい事は聞こえない耳

そんなものあるはずないし

そんなものなんて欲しくもない

 

もう「何かあった感」がものすごく出ている。

何かあったはずなのに、その「何か」すらも真正面から受け止めようとする主人公がいる。

 

言いたいことがあったなら

どうして言ってくれなかったの

言いたいことがあったのに

どうして言えなくなってしまったの

 

さようなら さようなら

また今度 さようなら

今度ってつけたらさ

少し涙が落ち着くから

 

切ない。やはりさようならをしていたのか。

でもこれぐらいならまだ分かるような気がする。aikoが得意とするような、「言えなかったけどとてもつらかった」女の人のリアルな心情を歌っているのだ、これは。

 

ただ、問題はこの一節だよ。

 

今すぐ洗面所に行って

排水溝に吐き出して

そのあと冷蔵庫に行って

あの子がくれたジュースを飲もう


これを見たとき、冷凍便より前のこの曲で、まずaikoー!!!!!と心配になった。いったい何を吐き出すの?

しかしご安心ください、実はちゃんと何を吐き出すのか直前の歌詞で教えてくれているのでした。ふう早とちりだぜ。

 

一瞬の眠気に襲われ

数秒つぶった間にさ

何か世界が変わってたり

あなたから連絡が来てたり

そんな事あったらいいな

そんなはずあるわけないな

だからこの時間はきらい

重たい静けさに食べられる

 

たぶん「重たい静けさ」に食べられてしまったから、その重たい静けさを排水溝に吐き出すような気持ちで洗面所に向かったんだね。aiko、いや主人公は。

あーなんだよかった。何を吐き出したのかと…って、いやそんなによくはないよね。そもそも重たいのだし、指示が具体的すぎる。

そしてもうひとつの問題はあの子がくれたジュース。そんなにあの子からもらったジュースをおくすりのように摂取しないで。切ない。その子って、もしかして好きな相手ですか。違うか。あなた、じゃなくてあの子、だものな。でもそれはもうその子からもらえないジュースなんですか?もしひどいことを言われた相手なら、ジュースだけいただいて残りの感情は捨ててしまえばいい。
※個人の受け取り方です もしかしたらすごく素敵な女友達がくれたものかもしれないよね。

 

このドロドロの気持ちの歌詞をあんなにポップに歌い上げてしまうaikoはもっとあぶない天才だとバレていい。

 

もう少しいいかな?『好き嫌い』の歌詞もなかなかに闇に富んでいると思うの。
これは全体的にかなりシンプルな歌詞なのだが、特筆すべきはサビの歌詞。

 

きらい すき きらい すき

やっぱきらい

 

つらい。
だって、「やっぱきらい」ですよ。
「やっぱ好き♡」じゃなくて、一周したあとに出てきた言葉が「きらい」
花占いで当たりたくなかったほうの、きらい、だ。こわい。
これ、歌詞読んだときゾクゾクしてしまったよ。aikoすごいなあって。
ここで「きらい」になるんだ、と。


歌詞の世界では相手か自分の自宅で過ごしているワンシーンが切り取られているようなのだが、そのふとした瞬間に、どうやら彼女は彼に対して何かを思った。イラッとしたか、ゲンナリしたか、なんできらいになれないんだろう、と自分にムカついているのか。

年齢を重ねると丸くなるだとか、柔軟に優しくなっていく人間ばかりと思われがちな傾向があるけれど

こんなにシンプルに「あー好きだけどやっぱムカつく、何なんだあの男、調子に乗るな」(個人の妄想が入っていますaikoごめん)な感情をポップな歌にのせられるアラフォー女性がいるか?

 

これでは名盤『桜の木の下』に収録されている『傷跡』と真逆ではないか、と思った。

 

いじわるはしないで

あなたの側にいることが

何よりも重要なあたしに

 

『傷跡』はこんな言葉で始まる曲。

いじわる、から始まるということは、彼の行動に何かしらのいじわるを感じる「どうして?」な部分があって、モヤモヤしている女の子の話なのだろう。

 

あなたに落書いた嘘の言葉が肌色によく光る

「嫌い」

 

嫌い、ここでも出ていました。でもここで使用している嫌いは「嘘の言葉」らしい。また複雑である。

きっと、ちょっと彼にムカついて嫌いとか言ってみたいけど本当に嫌いなわけないでしょう、というかわいい女心なのだろう。

 

そしてサビへと続く。

 

何度も振り回されて怒って傷ついて

 

うん。やっぱり、状況的には『好き嫌い』の主人公と近い気がする。

何らかの理由で、彼女は彼に振り回されて それをいじわるだと感じて怒っているらしい。そして彼女の中で傷ついている。

でもこの曲はそれで終わらない。ここでいちばん言いたいのは次の部分。

彼女はある行動に出る。

 

でもあたし ちょっとだけ
ひっかいて ひっかいて 消えない跡残す
口元 ゆるんだ
「うん。幸せかも…」

 

ここがすごい。

傷ついているのに、いっそこんなに振り回されるぐらいならば嫌いになってしまいたいとちょっぴり思っているのに、それでもやっぱり好きだから強引に「あたしの跡(存在証明的な何か)を残す」のだ。

不意打ちで物理的にも彼との距離を縮め、あたしのほうに気持ちを向けさせる。忘れられないように仕向ける。まるで恋愛アスリートのようだ。彼女にはその自信もバイタリティもある。

 

まだ終わらない。

2番の歌詞ではさらなる行動に出ている。

 

そうあたし思い切って

ひっぱって ひっぱって

目開けて背伸びで口元奪った

「うん。幸せかも…」

 

いつのまにか、傷ついているはずの側が主導権を獲得し勝者(?)になってしまった。

ていうかaikoのこの頃の歌詞、完全に小悪魔だな…

 

『好き嫌い』の歌詞を読んで真っ先に浮かんだのはこの『傷跡』だった。

ねえ、この主人公は今どこに?
歌詞の最後で「ワガママでも強引でもかわいさを武器に幸せ」になっているaiko(の歌詞の主人公)はどこに行ったのだ。

このaikoの歌詞は、私の中でずるくかわいく強い女の子像。「きらいになりたいけどやっぱり好き!」の素直な小悪魔手法だと思っているけれど

『好き嫌い』は、真逆だ。それでいて対になるかのようでもある。
時を経て新たな手法を惜しげもなく披露するなんて、本当にゾクゾクした。


普通、順番的には逆のパターンが多そうなのに。ひねくれた若い時代を経て自分に素直になって、好きだと言える人だって多いかもしれない。
でもそうじゃない人だってきっといる。いつの時代だって、何なんだあの男、とひそかにモヤモヤしつつもきらいになれないやっぱり好き!じゃなくて、

ひそかにモヤモヤしているけど好きだから許してしまうけどやっぱりムカつくからやめよう!このままじゃ私がだめになる!と思っている女性だってたぶんいる。
(好きになったら仕方ないですよねってこともあるだろうけどさーそのあたりの話は青山あたりのカフェでフルーツタルトでも食べながらやりましょうか。)
aikoはそんな「ある意味アウトローな側」「明かせない嫌な気持ち」を抱える女性、いや人間の受け皿にもなってくれる。と、私は思っている。
だから好きなのだ。というか、続きが、今が、aikoの今がいつだって気になるのだ。

(もしかしたら『好き嫌い』の主人公もカメラのない場所で「やっぱきらい…でもやっぱり好き!」と大どんでん返しな結末を迎えているかもしれませんが。そこまでは把握できないからな…)


私、高校時代からaikoが好きなのにいつもアルバムを最後まで1枚通して聴けないというクセがあるのですが(ごめんよ…なんでだろう…前半の曲のほうがいつも好みなの…)
この作品は後半の曲も好みで、通して聴いても飽きが来ない。ラストの『蒼い日』の歌詞もすばらしい。
近年でいちばん気に入っている『時のシルエット』に近いぐらい好きなアルバムになりました。


aikoの作品って本当に作品ごとに系統が変わるので、人それぞれ好みのアルバムも違うみたいだ。たまにAmazonのレビューを見るとそれを感じる。
自分の例で言えば周期的に「この頃のaikoは自分の気持ちと同調している」時期がたぶんあって、その「時期」がぴったり合う作品に恋する傾向がある。
私は『泡のような愛だった』は『透明ドロップ』以外正直未だにピンと来ていないのだけれど、それはまだ時期が来ていないのだろう。
自分のことが好きになれたり嫌いになりそうだったりすることと似ているのかもしれない。
そのときのaikoと同調する心境になった場合、そのアルバムとの距離がぐっと近づく。


近年のaiko、ほんとすごいんだって。
作品をリリースするたびに軽やかになったと思えば重ーくなったりする。
進化しながら変化を恐れない。ひとつの場所に留まらない。
輝きと幸せに包まれているときもあれば、哀しさを増したと思うときもある。あくまで個人の印象ですが。

ひとりの女の子(から女性になった女の人)の生き方が、裏も表もさらけ出した感情が 彼女の音楽には詰まっているのだと思う。
歳を重ねるたびにaikoの凄みが分かる。あの覚悟はすごい。
これはまた別の機会にも熱く語りたいけれど、私がいちばん思い入れの強い愛してやまないaikoの曲は『向かいあわせ』である。
一時期あの曲を鼻歌で歌おうとするだけで涙がぼろぼろ出て、お風呂場で衝撃を受けていた。あの曲は、すごいよ………
たぶん同性で、しかも20代ではなくなり永遠の誓いをしていない私のようなタイプだと余計にその痛みと凄みといとおしさを感じ取ることができるのかもしれない。
あんなに毎回本気で感情の全てを音楽に注いでいるなんて、ずっともがいているなんて、音楽を作らなければいられないなんて。
他のことなんて、何も見えなくなるんじゃないのか。
あんなに負の感情を織り交ぜるのに、本人の印象が少しもダークにならないこともすごい。aikoのバランス感覚はどうなっているのだろう。カラフルなファッションがそれを中和させてくれているのだろうか(これは私自身も利用している。ネガティブな思考に陥りがちなときでも身につけているものは大体カラフル。髪色を明るくすることも好きだ。そのおかげか、あまり暗さを前面に押し出さず一般社会に生息することができる…と思っているけど、溶け込めていると思っているのは自分だけかもしれない)。

 

チャラのライブレポを書いたときにも少し触れたけれど、私が思うaikoの音楽は必ずしも幸せじゃない。

幸せから逃げないけれど、時に幸せじゃないこともある主人公の気持ちをずっと歌っているように思える。

aikoに少し触れたチャラのライブレポはこちら。


その登場人物はもしかしたらたったひとりの女性かもしれない。
女性の、ひとりだけどひとりじゃないような二面性。
天使のようにかわいくても、こんなにドロドロしたことを考えている。
ドロドロしていても、心の奥はただ優しいだけだったりする。
そんな女の子の、人間の、いびつな生き方を言葉にして歌うことが aikoは本当に上手い。

 

aikoにはずっとそのままでいてほしいと思う。
何かを手に入れても手に入れなくても、aikoは自分の「今いる世界」を大事にできる力を持っている。
ずっとそんな自分の心の内をさらけ出して、「あたしの恋」や「あたしのかわいいところ、かわいくないところ」「この目で見たきれいな世界や汚れた世界」「たまに嫌いだけどいとおしい毎日」を歌い続けてほしい。


少しだけ歳は離れているけれど 全部分かるよ、なんてありえないし言えないけれど
私が私でいられる限り、必ずついていくからさ。


最初に挙げた『冷凍便』の「自分の汚いものを見て」の歌詞は、実はこう続いている。

 

「自分の愛おしい色を見て」

 

汚い自分、後ろ向きな自分、愛おしい自分。

aikoはそのすべてを「存在していいもの」として、ずっと前から受け入れていた。

そして、受け入れてくれていた。

 

心が濁っているときはaikoに限る。
けれどその濁った世界を美しい透明にする力も、彼女にはあるのだ。

 

 

2021年追記

aiko結婚おめでとう!!!!

 

 

おじゃMAP!! かわいすぎ注意報と愛犬の名前がお揃いの話と香取慎吾ツイッター降臨の話

水曜日の夜。平日帰宅後にテレビを観ることなんてほとんどないのに、この日は少し夜ふかしをして録画していた「おじゃMAP!!」を観ました。

いやどうしても我慢ができなかった。

久しぶりに平日2時間通してテレビの前にいた。映画でも音楽番組でもライブでもないのに。

食事の片づけも後回しにして眠気も忘れて画面から離れたくない、あんな最高の2時間ってある?あった。

そしてなんと昨日も帰宅後に観てしまった。中毒性がある…というか、あんな構成、リピートせずにはいられるかー!

ちなみに母親も気に入ったようで2回観ていました。しんつよBe on right! CD化しないの?いい歌だよねと聞いてきます。いやそれは私も知りたい。いい歌よ。
母の仕事仲間の方も、特にファンではないはずなのに録画して観ていたらしい。すごいなしんつよ。

 

 ★あんな構成の一部★

 香取慎吾とゲストの草なぎ剛が2人旅」

草なぎ剛の愛犬が初登場」

「2人で歌う」

「慎吾の家行っちゃおう!」

 

 

…ね!ちょっと待って!?となるだろう!?

事前情報や予告から、ちょっと心が追いつかないほどのプレゼントである。

SNSも興奮と歓喜の混乱の渦だった。

SMAPファンはもちろんSMAPに会いたい」「みんなの共演が見たい」「もっと露出を」と強く願っている人が多い印象なのだが、悲しいことに会えない期間がどんどん更新されているため

突然「ほ〜ら共演するよ〜」「ほ〜ら家まで行っちゃうよ〜」「仲良いシーンをたっぷりとお届けしますよ〜」なんてご褒美を差し出されると頭が至福の供給過多状態になる場合も少なくない。

ただでさえ「新しい地図」発動で72時間本人たちの姿が見られる権利や自撮りSNOW写真などを提供されているため、急速に空白だった「あの期間」の穴埋めをしてくれているのではないかと疑ってしまうほどの接近ぶりである。

嬉しい混乱ですけどねもちろん!

 

さらに、さらに個人的な話をさせてほしいのだが、それらの事前情報で相当びっくりしたことがあったのですよ。

某日、友人しらたまちゃんのこんなLINEで目が覚めたのです。

 

「ちょwww まさかのwwつよぽんの愛犬の名前、くるみちゃん!!wwwww」

 

ふぁっ!??

 

くるみ!?

 

f:id:megumirai_words:20171005092847j:image

 呼んだ?

 

 

うちの愛犬の名前と一緒だあああああ!!!\(^o^)/

 

偶然にも、先日6歳になった愛犬くるみの記事をブログにアップした。名前の由来についても語っているけれど、しかも自慢だけど名付けは私なんだな!!!

えっちょっとこれ嬉しすぎる。共演だけでも嬉しいのに、さらなるプレゼントが草なぎ剛とその愛犬によって用意されているとは…!

草なぎ剛がくるみと名付けたのだろうか?どんな経緯でくるみになったのだろうか?私はつよぽんのくるみちゃんを何と呼べばいいのか?くるみという名前が一躍大人気になって殿堂入りするのではないか?

もう頭の中はくるみだらけ。しかもくるみちゃんのかわいさ、破壊力がすごすぎる。フレンチブルドッグってこんなにかわいかったんだ…ていうかこの子かわいいな…予告だけで顔が緩む。そしてめちゃくちゃおとなしそうだけどなんで?つよぽんの飼い犬だから生活にゆとりがあって優雅なの?

SNSでもファンは既にメロメロである。くるみファンクラブがそのうち設立されてもおかしくないほどの人気だ。連日、何百回もタイムライン上で「くるみちゃん」という単語を見た。我が家では毎日聞いている名前なのでなんだかふしぎな感じがして楽しい。

 

そんなふうに楽しんでいるうちに、いよいよ放送まで残り数日になった。しかしその放送の前になんとまたしても衝撃のプレゼントが提供される。

 

 

「お元子してますか?」

 

 

突然おじゃMAP!! 公式ツイッターで謎の言葉からはじまるツイートが投稿された。

 

ん?

 

「パーフェクトビジネスアイドル香取慎吾!」

 

んんっ?その通りだが、どうし…

 

つよぽんとの2時間スペシャルを観て頂くべく、ココに降臨!」

 

えっ?

 

「おじゃ慎吾MAP!!!!!」

 

ええっっ!?

 

#香取慎吾

 

ええーーーーっ!!?タグ付き!?←そこではない

 

こ、こ、こ、こここれは香取慎吾本人ですのツイートではないのか!?!?

 

驚いた。香取慎吾11月2日にSNS解禁という新しい地図公式での案内より前にココに降臨してしまっているけど大丈夫なのか。大丈夫なんだな!

本当にいろいろな意味でフリーになったのだなと実感しつつ、光の速さでスクリーンショットを撮る。興奮してたぶん2、3回以上はスクショしていると思う。

もちろん予想外の供給にファンは大混乱と大歓喜

瞬く間に返信欄が混沌と混乱と狂熱で(ハイロウズ『青春』の歌詞が好きだ)埋まっていく。

 

「慎吾の文だ!」

「お元子って呼びかけられるの懐かしい!」

 

長年のファンの方は久々の更新と交信に喜び、

 

「すごい、SD慎語辞典(ブログ本)と同じ文体だ…」  

 

新規ファンは「彼は二次元ではなかった、本当に実在していたんだ」みたいな反応をする。本当に本当なんだよ。

 

私もSD慎語辞典は所持しているものの(全部読み切ってはいない…勿体なくて…)、当時のブログをリアルタイムで読むことはできなかったから

ああ、慎吾ちゃんはこんな個性の文章を書くのだなあとワクワクしながらツイートを何度も読んだ。

ていうか、自分の番組を自分で宣伝できるようになって、本当に良かった…

本来はそんなことを思うのもおかしな話だけれど、そういうメリットのあるSNSを使えるようになったのは今後の彼らにとってかなり強みになるのではないだろうか。

また武器をひとつ手に入れたのだな。失ったのではなく、新しく手に入れているんだよ。その地図の中に。

 

香取慎吾は番組放送前、さらにもう2回降臨ツイートをした。放送直前には「今日は一緒に観ましょ!ね!」とアイドル全開のツイートをした。私はテンションがさらに上がる。どこまでもパーフェクトビジネスアイドルだ。

それどころか、いやむしろこちらが本番なのかもしれない、番組放送中にもおじゃMAP公式アカウントをジャックするかのごとくツイッターに降臨していた。

SNSに現れてはいけなかったスーパーアイドルが、まさかのファンと「リアタイ(リアルタイムで視聴して実況を楽しむような意だと私は理解している)」しているかのようなツイートを連投した。

私は残念ながら追っかけ再生組だったため、仕事の休憩中に降臨の様子を見ていた。そして確信した。

 

香取慎吾、もうSNS使いこなしてるよね?

 

飲み込みが早すぎる。それはツールの使いこなしはもちろんだけど、何よりファンが喜ぶことを分かりすぎているということだ。

 

どこまでも続くタイムラインの最高潮な盛り上がりを瞳で感じつつあと一作業しようとしていたら、仲の良い元同僚の先輩(ユキノねえさま)からLINEが入った。

 

「くるみちゃんがかわいい」

「なんであの子あんなにいい子なの…」

 

ねえさま、めっちゃおじゃMAP!! 観てるー!!!!!

(彼女は特別SMAPファンではありません)

 

私もその時点でリアタイできていれば一緒に実況LINEして盛り上がったのだが、残念ながらまだ帰宅前の身。

取り急ぎSNSでも盛り上がっていることや早く帰って観たい旨を伝える。

 

「めちゃかわいい。動いてるのかわいい。あと久々にバーベキューしたくなった」

「剛くんのくるみちゃんへの態度が甘々でよい」

 

ううう、ますます観たい今すぐ…!やっぱり早く帰らないと…!!

 

ちなみにねえさまも私と同じく犬が好きである。昔から家に犬がいる環境だったらしく、今も実家にトイプードルがいる。

そして私の家にはポメラニアンとチワワのミックスくるみがいるため、ここからしばしペット談義が繰り広げられた。

 

ねえさま「フレブル仔犬てあんなに静かなのかね…うちの歴代の子犬は嘘みたいにうるさかったけど…

私「……………うちも1匹だけですが…あんなに大人しいのは具合が悪かったときぐらいです…」

ね「分かる、うちも。こんなに静かだとお腹でも壊したのかと…」

私「フレブルだからってことにしましょう…あと何かを破壊しているときですかね、静かなのは…」

 

犬は飼い主に似ると言われることがあるけれど、つよぽんのくるみちゃんはやっぱり飼い主に似ているのだろうか。

それとも、飼い主が冗談ハンバーグ(草なぎ剛お気に入りの言葉)なほどフリーダムなので、逆にいろいろと達観しているのだろうか?

後者な気がしなくもないけれど、とにかく、まだ放送を観ていないのに私もつよぽんくるみのファンになっているのだった。

 

そして帰宅後、冒頭の通り我慢できずに深夜の追っかけ再生をはじめたのです。

最初は途中でやめて寝ようかとも思っていたのだが、観始めたら無理だった。一気に観た。

…いや、さすがです、しんつよ。おじゃMAP!! 最高に最高でした…!!!!!

これ、しらたまちゃんも「3回は観たい」と話していたけど、本当一気に気軽に3回ぐらいリピートしたい案件。気に入った曲をすぐに再生するみたいに。

ふたりの明るさにワクワクして、くるみちゃんのかわいさにメロメロになって、ドライブにどことなく5人旅を思い出して、ふたりのメンバーカラーである黄色と緑が当たり前のようにテロップで使用されていることに嬉しくなって、軽快なやり取りに笑って笑って、慎吾ちゃん宅の個展のような空間にドキドキして、つよぽんのフリーダムさにハラハラして、恋愛ネタを「アイドルだからNG」とさらっと言ってしまう慎吾ちゃんにガッツポーズしそうになったり(SMAPはアイドルの真骨頂だけどそれはもちろん強制じゃない。そんな中でもアイドルでい続けることを選んだんだという感激とありがとうの気持ち。あっでも恋愛は自由なのであまり気を使わないで大丈夫だよみんなSMAPが幸せなことが何より大事だから云々…)、雨の中のダンスにうるっとして、東京タワーとセットの美しさとふたりの笑顔に見惚れて、やっぱりちょっと泣いた。

もうだめだった、この構成はとてもすばらしくずるかった。

特にやっぱり、ストリートダンスのくだりと「慎吾のために」と企画した歌唱シーンとロケ場所と演出が…もう、きた。

踊っているときの、特に草なぎ剛の楽しそうな顔。

香取慎吾の、懐かしむような慈しむような顔。

歌って踊るふたりが観られたことへの嬉しさはもちろん、それを「心から楽しんでいる」ことがふたりの表情から伝わったことが、もう。

そして歌唱シーンに選ばれた場所は、香取慎吾が大好きな東京タワーの真下にあるスタジオ。出来過ぎである。

(しかも収録日は9月22日。翌日がスマステ最終回だった。香取慎吾の感情忙しすぎだろ…

☆スマステ最終回と青い東京タワーの話はこちら。

 

目の前で優しく光る東京タワーと、まるでスマスマの音楽コーナーのようなセットと映像の美しさを前に

「懐かしい皆さんが」

周りを見渡して、信じられないような目をしながらそうつぶやく香取慎吾

ザキヤマさんが「ほとんど知らないメンバー」と言った今回のスタッフ。

え、それって…もしかして…?

 

香取慎吾が曲のラスト直前で後ろを振り返って、感慨深そうに東京タワーを見つめていたシーンと 隣にいる草なぎ剛につられてくしゃっとした笑顔を見せたラストシーンがとても好きだった。笑顔の瞳に、きらりと光る何かが見えた気がした。

 

後からSNSで、エンドロールにスマスマスタッフさんの名前があったという情報を見かけて ああやっぱりそうだったんだと思った。

納得したと同時に胸がいっぱいになった。ただ、

「懐かしい皆さん」

これが今の状況で彼ができる精一杯の表現なのかもしれない、と思うと少し胸が痛くなった。

 

こんなに嫌味のない、誰も傷つけない、みんなで観られる良質なバラエティがあるって素敵だね。

しんつよのバラエティスキル、対応力の高さ(ザキヤマさんの場の空気の読み方の程よさもすばらしい)はもちろんなのだが、なんでこんなにSMAPメンバーが出ている番組には安心感があるのだろう?

何かこう、観る前から「絶対大丈夫」な気がするのだ。不快な表現やいじりのない、ひとりでも誰かといても安心して観られるテレビ。

スマスマもそんな良質な番組だった。

やっぱり、SMAPというコンテンツは観る人に安心感を与えるのかな。それだけで。

いや、それだけじゃないな。本人たちが、才能以上に「観ている人にそう感じさせる努力」を惜しまなかったからだ。

解禁されたらすぐに「リアタイツイート」してしまう、ファンに寄り添い続ける香取慎吾

「これからも一緒に歩んでいこう」と歯の浮くような台詞を相棒にさらりと放つ草なぎ剛

今この場所にはふたりしかいないけれど、ああ、やっぱりふたりはSMAPだなあ。

「新しい人生が始まる」と嬉しそうに口にしていたのであまり「変わっていない」というのも申し訳ないのですが、でも、やっぱりこれまでの素敵な部分は変わることなく、でも、より自由になっていると思う。

本来の彼らをこれからもっと感じられる瞬間が増えるといいな。きっと増えるだろう。

素敵な企画、本当にありがとうございました!!!!!おじゃ慎吾MAP!!!!!

あと、つよぽん「パパ見て」発言はかわいすぎましたね…気をつけてよね…

 

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つよぽんくるみと、うちのくるみの共演に成功しました(自己満足)。 

 

あ、SNSで得た素敵な情報をもうひとつ。
しんつよがストリートダンスを終えた後に流れたBGMは、伝説のバンドともいえるハイスタ(Hi-STANDARD)が再始動後にリリースした新譜『Another Starting Line』だったらしい。
歌詞の和訳を見ると、さらに「くる」よ。
気になる方は ハイスタ アナザー などで検索して調べてみるといいかもしれない。

 

 

【おまけ。偶然なのかそれともシリーズ】 

ここからは余談というかちょくちょくあるかもしれない、ファンの偶然か必然かの考察シリーズです。

何でも結びつけるのは…と思う方は読まないほうがいいかも。

 

インターネット歴19年の私は、少しかわいくないことを考えて香取慎吾が降臨したツイートの時間をチェックしていた。

「投稿時間が全部0分だったら予約投稿なのかもなあ」という思いがよぎったからだ。

まあたぶん公式アカウントは何らかのツールを使ってツイッターを運用しているから、今回も例に漏れずそうなのかもしれない。というかたぶんそうだろう。

少なくともその場で文言を考えてツイートをしているわけではない、と思う。もっと前からちゃんと用意して、その日にみんなと盛り上がるために準備を万全にしているかもしれない。

 

そんなことを考えながら、番組放送中のツイート時間を何気なく眺めていた。

「最初は…19時09分

あれ。00分じゃないな。これは手動?

「次は…19時39分か」

あれ、これも半端な時間だな。え、手動投稿なのかなあ。まさか本当にもう自由につぶやかせているの…?

「次…20時19分

うーん。00じゃない、やっぱり半端な時間だなあ…って、ん…??

なんか、すっごい9が多いなあ………気のせいかなあ…

特に最初の2投稿、9と9がセットなんだなあ…ふーん…

9.9ね…………

 

 

…あの、新規ファンでもその数字、SMAPデビュー記念日(9月9日)思い出すからね?

 

いや、偶然かもしれないけど。

現にリアタイツイートの最後は21時04分という中途半端な数字だったから、9関係ないもんなあ。………21時?……9時?

い、いや、なんでもない。全部が全部そんな計算していたら、せっかくなら21時09分にしてほしいし。

あまり気にしないほうがいいかもしれない。本当にただの偶然だとしても、9に縁があるってだけでもファンとしては嬉しいものだ、ということだよ。

 

と、あまり深く考えないようにしていたところに、なんとさらに詳しく調べてくれた方が現れた。

 

「気になって調べてみたのですが、公式アカウントで使用しているツールは◯◯のようです。そのツールは分刻みで予約時間を指定できるので…おそらくその時間はわざとかと思います…」

 

驚愕した。何にって、まずSMAPファンの守備範囲というか知見の広さ。そして行動の素早さ。SNSに向いている情報感度の高い人たちがたくさんいる。

ファン数が多いからいろいろな職業や立場や性格の人がいるのは当たり前なのだが、傾向として、とにかく情報が早い!そして気になることは自分で調べる、人任せにしない人が多い!

きっと仕事もできる人たちなのだろう。

 

そして話を戻すと…なになに、ツールが…?

なるほど…もし本当にそのツールで、予約投稿の時間を敢えてあの時間にしていたとしたら…9……9…………

香取慎吾なのかスタッフの指定なのかは分からない、ということにしておくけれど、もう、試されている感がひしひしとあるのですが。

 

香取慎吾「暗号好き」だという話がファンの間でよく出るのは知っていた。

どうやら事務所の有料公式サイトでブログを書いていた時期から、ファンにしか解読できないような暗号がさまざまな文章に散りばめられていたらしい。

そんなエピソードを聞いてしまうと、この9の偶然ももしかして…と思ってしまうのは、無理もないと思ってほしい。

(でもやっぱり偶然なのかな…最後のツイートの時間が惜しいんだよなあ…)

 

【さらにおまけ】

さらに…私が9について考えていた間に、別の場所ではとんでもない別の暗号疑惑に言及したファンが現れていた。

! の数と増え方が、ちょっとある法則性に基づいている、というのだ…

 

放送前のツイートから、「おじゃ慎吾MAP!!!!!」の「!」が5つだねという偶然に喜ぶファンがいたのは私も把握していた。

確かに5つだ。5という数字に敏感なSMAPファンとしてはなかなか嬉しい偶然である。

そしてその後の降臨ツイートでも、! の数は5つという偶然が続いていた。

 

ところが、この放送中のツイートの「!」の数は必ずしも5つではなかった。

「おじゃ慎吾MAP!!!」と、3つの ! で始まった。

ああやっぱり偶然だったのか。

そう思ったファンも多かったかもしれない。

その後のツイートを見ると、! は4つになっている。また5つじゃない。

やっぱり偶然なのかな。特に意識していないのか、それとも、1つ付け忘れたのだろうか…!

まあこの時点ではおそらくそこまで深く考える余裕もないほどテレビに釘付けの人が多かったと思うけれど、続いてのツイートは無事に(?) ! の数が5つに戻っていた。

やっぱり5つだとなんだか嬉しいね!

「途中4つのときもあったけど5つになって嬉しい」とつぶやいているファンもいた。

そう、これはきっと私や一部のファンがひそかに考えて楽しんでいるぐらいのこと。このぐらいの楽しみは許してほしい…

そう思いながら深夜にタイムラインを遡っていると…

 

「! の数が3つから4つ、5つに増えていった…」

 

……な!!

 

そ、そ、そ、その見方!?

 

付け忘れではなくて偶然ではなくて、意図的に増やしているという仮説…!!!

な、なるほど。でも確かに、その説、絶妙にしっくりきてしまう…

なぜって?それは、ええと。

ファンだから…という究極の単語を、とうとう私も使わせてもらおうか…(ヒントは新しい地図とそれ以外のある人たちの人数)

それって、それこそ、そんなストーリーを妄想していいのなら

「途中3だったり4だったりしたけど5つになって嬉しい」

この感想がしっくり来すぎるから…!!!そりゃ、嬉しいわそんなことになったら…!5つを5人に置き換…!ゲフン、なんでもない。

 

とにかく私はまた驚愕した。SMAPファンの目の付け所がシャー…いやスマップすぎるぞ!

でも、

またそんな仮説の暗号を見つけたら、そっと教えてくださいね!適度に過剰になりすぎず楽しみたいと思います。

 

インスタグラムのストーリーズにおじゃMAP!! のことをちらっと載せたら、元同僚から「観たかった」と連絡が来た。久々のコミュニケーションまで生んでしまう、SMAP恐るべし。

 

【偶然の参考資料】

赤丸までつけてしまった。

 

★1回目★ 

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放送中1回目。3つに1909。

 

★2回目★ 

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4つに1939。

 

★3回目★ 

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5つに2019。

 

★4回目★ 

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ラスト。5つに2104。9時。

…本当に偶然だとしたら、2109の偶然なら完ぺきだったなあ。笑

泣きながら笑い出し嬉しい!と何度も叫ぶ暮らしがしたい(スピッツの歌詞は人生観をゆさぶる)

一時期、というかかなり長い間、SNSのプロフィールに今日のタイトルのようなテキストを入れていた。

泣きながら笑い出し嬉しい!と何度も叫ぶ生活に憧れる。とか。

知らない人が見たらなんだ?どうした?となるかもしれないが、これはスピッツ『歩き出せ、クローバー』の歌詞の一節である。

 

『泣きながら笑い出し「嬉しい!」と何度も叫び』

 

長らく私はこの歌詞が…大げさかもしれないけど人生の歓びのすべてなのではとさえ思っている。もはや座右の銘(?)かもしれない。

だって、この歌詞ちょっとドラマチックがすぎないか。想像してみてほしい、この歌詞の状況を。

泣きながら笑い出すって、その時点で相当感情が昂っている。この主人公に何が起きたのかとても気になる。歌詞はその後「寝ころがって眺めた君のカード胸にあてる」と続くのでおそらく「君」に関してとても嬉しいことがあったのだと思うけれど、だとしてもどんなことなのだろう。想いが通じたのか、それともただ好きなだけでその気持ちになれるのか。

この歌詞の一節だけで、嘘みたいに輝く太陽と、緑が青く感じられるほど美しい芝生が浮かぶ。晴れた日に、その芝生の上で寝ころんで歓びをかみしめているのだなと想像する。それって人生の最高の瞬間じゃないのか。

 

私はずっとこの体験がしたい。

ものすごく嬉しいときに涙を流すこともあるけれど、そのあと笑い出して嬉しい!と何度も叫んだことはまだない。

このぐらい感情を全身で表現できるぐらいの歓びに出会ってみたくなる。そしてその歓びを知った自分を見てみたい。本当に何度も叫びたくなるかもしれない。まるで映画だ。でもそれはスピッツの世界。

 

けれど同時に知っているんだ。今あるものがなくなってしまって、それがまた手に入るとしたら

私はこの歌詞の登場人物と同じぐらいに歓ぶのだろうなと。

たとえばもう物理的に会えなくなってしまった誰かに会えたら、自動的にそんな気持ちになるだろう。

ふるえるほど涙を流さなくても 泣きながら笑い出さなくても 今の生活が何十年も後には憧れの対象で宝物になっている。

そう考えると、私の願いはあるようでないものなのかもしれない。

 

ちなみに歌詞はそこから先、クライマックスに差し掛かるにつれてさらに人生観をゆさぶられるものになっていく。

少し引用する。

 

だんだん解ってきたのさ

見えない場所で作られた 波に削りとられていく命が

混沌の色に憧れ 完全に違う形で

消えかけた獣の道を歩いて行く

 

深すぎて何度反芻しても理解がしきれないし(disってるわけではない)、主人公が「だんだん解ったこと」がそもそも難解というか儚いというか、やっぱり「こちらはまだ全然解らないんですけど…」と何度も突っ込みを入れたくなるのだが、生きている間にこの歌詞のような何かを解ってみたいと思う。

草野マサムネが描くこの歌詞の世界観は、私の人生観をふしぎにゆさぶり 生きていく上で大切にしたいことや忘れたくないことをそっと教えてくれている。

彼の歌詞はいつでもすばらしいけれど、この『歩き出せ、クローバー』はちょっと私の中で例外というか特別である。

そもそもこの曲が収録されたアルバム『ハチミツ』は全体的に研ぎ澄まされすぎているというか天才というか、他の曲の歌詞もとても良い。良すぎる。草野マサムネの才能にめまいがしそうになる。

ハチミツで言えば『愛のことば』の歌詞も大好きだ。こちらも深い。深すぎて意味が解らなくて、草野マサムネの息をするような文学性に朝から酔いそうになる。そんなところが最高に好きだ。ただクローバーはどの立ち位置とも違う。人生の明るさを夢見て信じていたくなるような根拠のない希望の歌であり、明るすぎて泣きたくなるような切ない、でもやはり歓びの歌なのだ。私にとっては。

嘘みたいに晴れた日に公園でこの曲を聴いたら、それだけで。

 

いつかライブで聴けたらいいな。考えてみたら聴けたことがないんだ。

 

通勤電車の中で書いた。

朝、急にこの歌詞の一節が思い浮かんだので

今日はクローバーを聴いて一日を始めます。曇っていても、雨が降っても。

そのチョコレートは(幸せにはそれぞれ事情がある)

そのチョコレートは、ハッピーに見えて最後の頼みの綱かもしれない。

あるいはさまざまな事情があってどうしても必要なものなのかもしれない。
傍から見れば楽しい休憩タイムにチョコレートを食べているのんきな人に見えても、実は空腹を抱えながら仕事を少し遅く終え、しかしコンビニに寄る気力もなく電車に乗ろうとしたら直前で乗りたい電車が行ってしまって、本当は今なるべく甘いものを控えたほうがいいであろうコンディションなのに耐えきれず、時間と空腹をごまかすためにこっそりと食べているものなのかもしれない。
まあそれは今日の私なのですけど。やはりおにぎりかスープを早い時間に食べておくべきだった。

 

ピックをたくさん投げてくれるけれどまさかのゆるふわ投げで客席に届かないこともある、でファンにはおなじみかもしれない真島昌利…偉大なマーシーさんのソロアルバムのタイトルが好きで 何かあるとこの言葉を思い出す。


「人にはそれぞれ事情がある」


傍から見れば悩みもなさそうで(乗り越えていそうで)幸せに人生を楽しんでいるように見える人でも、その人にしか分からない悩みはある…場合だってあるのだ、と私は思っている。

条件だけ書き揃えたら「幸せ」になってしまうような人が見えない場所でどんなことを思っているのか、どんな知らない経験をしているのか。思考的にそういう経験をしていない、ずっと幸せな人も中にはいるかもしれないけれど データ以外のその人を想像することは忘れたくないと思う。

たとえば電車でとても機嫌の悪そうな知らない人を見ても、(もしかしたらものすごくつらいことがあったりしたのだろうか…)と考え、怒りのエネルギーを「くらわない」ようにすることもある。

私の特徴は良くも悪くも「考えすぎ」であることは自覚しているのだけれど、こういう考えすぎのパターンがある自分は嫌いじゃないかもしれない。まあその知らない方に八つ当たりされたら嫌だけど。

 

幸せ。昔は「幸せ」という言葉を使うのが少し怖かった。

幸せを感じる瞬間はたくさんあるけれど、幸せって言葉は人生最上級の何かに使うべき言葉なのだろうかと勝手に遠慮をしてしまっていたし

ひとつの幸せを感じたら「ネガティブなほうの私は終わり」で「ずっと幸せでいなければならない」のかとおかしなことを考えていたふしもあったというか。

「楽しい」と「嬉しい」は私にとって幸せとほぼ同義なので、幸せというワードが使えなかったときもこれらの言葉は頻繁に使っていたと思う。

 

今もそこまで頻繁に幸せ!幸せ!と連呼はしないけれど 「絶対に言うまい」とまで構えなくてもいいのだと思えたのはたぶんここ数年のことかもしれない。

(ちなみに絶対に言うまいと敬遠していたワードには「感謝」も含まれる。これも幸せと同様今でも使うことに勇気のいる言葉である。最近は封印を解いて、頻繁にではないけれど恐る恐る日常でもたまに使う。たぶんSMAPのおかげである。KANSHAする。)

小さな幸せでもインパクトのある幸せでも、私は幸せなことがあるだけで嬉しい。それは考えなくたって当たり前のことだった。

そこで終わりじゃなくてもいいのだと、幸せに「なってしまったって」終わりにしなくてもいいのだと、それをもっと自覚してもいいのだと だんだん思うようになっていった。


たぶん幸せの形や色も、人にはそれぞれ事情があるように人それぞれ違うものだ。
だからこそどんな幸せからも逃げないような人でありたいと思う。


最近書きたいことが溜まりすぎて、投稿したいのにいろいろ考えて投稿できないことが多くて
文章の海に溺れそうだったのでたまにはリアルタイムでえいっと投稿してみます。1時間未満で生まれた言葉たちよ、いってらっしゃーい。最初15分で完成したのに書き足したら増えたよ。

 

本当はチョコレートを食べながら「そのチョコレートは」 のタイトルで詞を書こうとしたのだが、その前にただ目の前の状況を書いていたら謎の考察日記ができた。

あ、裏じゃない裏日記たまに更新しています。プロフィールの名前をクリックすると飛べるのでふしぎな人は冷やかしにきてください。

 

 

 【書きたい&書き途中】

今月上旬〜中旬に投稿する予定。書きたいことが水のように…いろいろじっくり書く時間がもっとあればいいのになあ〜なんて時間管理できていない発言をしてしまう。

・北海道グルメ日記

・北海道夜景日記

・ちょっとネガティブなもの

・嬉しかった賞とコンプレックスについて

・SMAP9/9記事後編

スピッツきたえーるレポおまけ。ツアーグッズとか。【北海道旅にっき⑵】

前回あれだけ書いたけどまた書き足りなかったので、追加でいろいろと。

 

こちらが前回のライブレポ。

 

今回のツアー、久々に結構グッズを買ったのですよ。30周年記念だしな!と。

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これは今年初参戦の大阪での様子なのですが、この時点で

・名前をつけてやるの猫のタオル(以下、名前猫)

・光るピンバッジ

・紅茶

・記念写真集的なもの

・Tシャツ

・あとグッズじゃないけどベスト

を購入している。

名前猫タオル、詳しくグッズ情報をチェックしていなかったので最初何の柄なのか分からず

ファンがライブ前にこぞってこの赤いタオルを巻いているのを見て「なんか迎春って感じのカラーリングでずいぶん渋いタオルだな。購入どうしようかな…」とまで思っていた。ごめん。

名前猫と分かってから「あああ…ごめん、ごめんよ…!かわいい猫だね…!」と心の中でスピッツサイドに謝りまくった。迎春じゃなかった…

 

そして、武道館外聴きにてついに禁断のガチャガチャにも手を出してしまう。

 

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いろいろこわいので「ガチャガチャは1日2回まで」と自分の中でルールを決めた結果、三日月ロックとベストのセットを当てたよ!

どーーーーーしても欲しいフェイクファーのアルバムジャケットは出なかったけど(大好きすぎるジャケットで私はフェイクファー担を自負している)、三日月も好きなので嬉しい。

そしてどさくさに紛れてふせんとラバーバンドまで買っている(白文字のバンドは母へ)。

ベストのバッジはどうやらシークレット?なのかな。

 

 

で、札幌ではこれまで買ったグッズを装備して向かいました。

その日の格好。

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あ、あれ。全然分からない。

パーカーの下がスピッツTシャツなのですが、これでは単なるインスタグラムの #ootd #今日のファッション なので別のバージョンも。

 

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ちょっと分かりやすくなりましたね!

(母親と撮った写真もあるのだが、許可を取ろうとするといろいろまた時間がかかるので許可のいらない自分のみを出す。なんか寂しいけど。)

スピッツTシャツ、名前猫タオル、光るピンバッジ2代目*←!? そして…

あれ?そして……手に持っているものは…??

 

そう、もう追加購入はしないだろうなあと思っていたのだが、買ってしまいました。

 

どん!

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ビッグトートバッグをな!!

あと、バッグにつけた追加ガチャもな!!
(ガチャのマイルールはちゃんと守りました。)
(犬のブローチは別売りです。ポケファスで検索う!)

 

【ビッグトートバッグの話をしよう】
バッグ、買うつもりなかったんですよ。大阪では、全く。

 

大阪での私「バッグもあるのか…でもちょっと大きいな。いや私荷物多めだからちょうど良さそうだしかわいいけど、GRAPEVINEのバッグもトライセラのトートもエレカシのバッグもあるしスピッツもショルダー持ってるしそろそろバッグは自重しないとな…」

 

はい。実は私バッグ好きなんです…(ポーチも好き。洋服も好き。布が好きなのかな。でも布じゃないものもあるな)
高価なバッグはあまり持っていないけれど、日常使いできるかわいいバッグが好き。買い物に出かけて「またバッグ見てるよ」と友人に突っ込まれることもしばしば。
だからライブグッズのバッグも、かわいいな!と思えば欲しくなる。そして最近のグッズは大抵かわいい。企業努力(?)ってこういうことなのかなと思う。かわいいバッグはグッズでも関係なく日常でも使います。むしろグッズのバッグばかりあるな…
しかしもうこれ以上バッグを集めたら部屋がバッグでいっぱいになってしまう。たまには我慢をしないと。いくらなんでも私は学習して今回はやめるつもりだったんです。

 

ところが前回某人物(そろそろ名前をつけてやりたい)の救いにより参戦できた横浜アリーナにて私が目撃したのは、グッズのバッグを持っている多くのファンの姿だった。

 

あの席の人も、あの席の人も!?あのバッグを持っている!!
ああ!これみよがし(絶対に違う)にバッグを持って席についている!
大阪より絶対に多い。大阪はツアーが始まってすぐのタイミングだったから、様子見の人が多かったのだろうか。
…やっぱりかわいいな、あのバッグ……
人が持っているものってかわいく見えますよね。ってそれだけじゃなく普通にかわいいから困る。
特にあの、サイドが止められるところが良い。あの形がかわいい。コロンとして。

 

横浜での私「バッグ持ってる人いっぱいいる!バッグかわいい!」


もうこの時点で買えよって感じなのだが、まだ思いとどまりました。
いやいや、やっぱり大きすぎるかもだし…
いやいや、あの取っ手の部分ちょっと痛いかもしれないし…
無理やりあきらめる理由を探す私はまるでクレーマーのよう。もっと素直になっていいんじゃないのか。

 

そして迎えた北海道。バッグ熱は一応落ち着いていた。はずだった。
今回の旅は私にしてはとても珍しく、「結構身軽に」少なめの荷物で向かうことができた。
マリメッコのショルダーと、黄色いスーツケース。スーツケースの中にはライブ用に以前のゴースカ(ファンクラブツアー)で購入したトートバッグを。ちょっとした外出用にフジロックで購入した小さなサコッシュバッグも入っていたが、それは大した荷物にはならない。

普段の私の荷物の多さを知っている方なら、「結構頑張ったね」と思うぐらいのコンパクトさです。たぶん。とはいえいろんなバッグ持ってきたな。

 

ライブにはマリメッコのショルダー&スピッツトートをサブバッグに(グッズタオルや上着を入れたりできて便利)向かったけれど、かばんの中身はさほど重くない。動きも軽快!身軽っていいな!さ、会場のきたえーるに着いたぞ!

 

しかしそこで私はすぐにある光景を目撃する。

「あのバッグだ…」

そう、またたくさんのバッグを持っているファンの姿……(横アリデジャヴ)。

そこでまあ当然ですがバッグ熱が再燃してしまう。

ああ…やっぱりあのでかいバッグ、かわいいなあ…

 

北海道での私「あのバッグがかわいいんだよなあ…」

母「あ、いいね。めぐ、きっと買うね。

私「………やっぱり?」

母はやはり私の趣味を分かっている。

 

ただ…今日はせっかく荷物少なめだし、大きなバッグが増えるのもちょっとな……

「とりあえずグッズ売り場が混んでいるかだけチェックしようかな。」

 

〜グッズ売り場付近〜

「割とすぐに買えそう!?まじか…」

バッグ買うんでしょ。行ってきたら」

「う、うん。ソウダネ…」

もう自分にゴーサインを出すしかなかった。

 

〜グッズ売り場前〜

「すみません、バッグをひとつ…」

そう販売スタッフに話しかけているときも、後方でさまざまなグッズの受け渡しが行われていた。

「バッグこっちの列にくださーい!」的に在庫が動きまくっている。

お、バッグ買っている人他にもいるんだ!まあでもバッグが売り切れることはさすがにないだろうし、私ももうすぐ手に入るぞ。

そうのんきに構えて会計の準備をしていたら…

 

対応中のスタッフ「バッグ!バッグこっちにもくださーい!!」

 

おお、なんかすごい必死に手に入れてくれた。

そしてついに私の目の前に待ち望んでいたバッグが!

わーい、これこれ!やっぱりかわいいなあ。サイドのボタン止めないとほんとかなり大きいな。旅行中にも良さそうだ。

さあ満を辞して(?)お会計の時間です。

 

スタッフ「お待たせしました。お会計が…」

と、ここでまさかの出来事が。

 

後方からの声「バッグ終了でーす!!!!!」

 

!?

 

えっ私の注文でこの日のバッグ在庫終了!?!?

 

なんと…それは予想していなかった。

やたら多くの人が持っているなあとは思っていたけど、そんな飛ぶ鳥を落とす勢いで人気だとは知らなかったよ!

私の経験上、そんなにバッグが人気だったことってあったかな…タオルとTシャツで満足してしまう人が多いと思っていた…スピッツチーム、グッズの売り方まで敏腕である。

帰りにも買えるからいいや、とか思わないで良かった…

 

さらに実は、そのバッグを買う前にもうひとつ予想外の出来事があった。

「ファンクラブ限定抽選にチャレンジしてくるわ。」
そう、ずーっと会員証を忘れて参加できなかった抽選に参加せねば!と、グッズを買う前に抽選ブースに立ち寄っていた。

まあ当たるのは難しいだろうけど、参加するだけしてみないと。

 

〜抽選ブース〜

「参加賞になります。」

だよねー。そう簡単には当たらないよね!

でも待ち受けがもらえるんだね、記念になる!

「残念〜外れだったよ」

そう母に告げてグッズ売り場に移ろうとした、ら、

 

抽選ブースでの声「おめでとうございまーす!!!」

 

!?

 

えっ私の後ろに並んでた人当たってる!?!?

 

これもほんとに予想外でした。

こっそり何が当たっているのか遠くから見ていたら、特製Tシャツだった。レアだね!

そんなわけでこのときは「ひとつ後ろに並んでいれば当たったのか…」と思っていたのだけど、グッズを買い終えたあとは「後ろに並んで抽選に当たってたら、バッグ買えなかったな…」に変わっていた。

これが、起こる物事には意味があるってことなのか(たぶん違う)。

 

もしこれを見ている方の中に、明日のツアーファイナル宮城に参戦する方がいたら…そしてもし、グッズのバッグかわいいなあと気になっていたら…

念のため早めの購入をおすすめするよ!

 

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以前も載せた画像ですが、バッグいいよ!

シンプルだけどかわいくて使いやすくていろんなものが入って使い勝手めちゃ良い。中にポッケもあるし。←重要

身軽で行けた旅行だったけど、おみやげやら何やらで結局荷物は増えた。でも全部このバッグに入ったから本当重宝した。

 

明日のファイナルもスピッツの魅力が全開のライブになりますように!

 

今はグッズの紅茶をいつ飲むか迷っています。かわいくてまだ飲んでいないのだけど、勇気出して飲む。

 

*なぜ2代目ピンバッジなのか

過去のフェスティバリーナ公演でも登場した光るピンバッジ。今回のツアー用バッジはキラキラ度が私調べでアップ!しかし参戦する公演が増えるたびに電池はどんどん減っていくし、たまに誤作動で知らないところでキラキラ光っていたりする。

北海道前にとうとう全く光らなくなったのでボタン電池を買って向かうつもりが、買うのを先延ばしにしすぎて結局買い逃したため現地で2代目を購入した。だって光らせたいのだもの…光の一員になりたいのだもの…これまで何度かツアーに参加していて明日も足を運ぶ方がいたら、念のため電池の元気度を確認することをおすすめするよ!

 

【おまけ】

大阪遠征での格好はこんな感じでした。

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スピッツTシャツ、スピッツタワレコ限定ショルダー、そしてキャップはPUFFY亜美ちゃんとキャンディーストリッパーコラボのROMPUS。

グッズでファッションが成り立つこと、余裕であります。

愛犬くるみ、6歳になる。

ポメラニアンとチワワのミックス犬、くるみが昨日で6歳を迎えた。

私の犬というより両親が親、私は姉妹のような何かと思われているような気がしなくもないが、名前は私がつけた。

 

家に来たばかりの頃は、丸くてこげ茶色で子グマみたいだった。

その子グマを見たとき母はなぜか「めぐ(私)に似ている」と思ったという。その関係からなのかは分からないが、名付けも私が担当することになった。

重要な役なので慎重に決めねばならない。

数日は仮の名前をつけて生活し、その間に本当の名前を考えていた。

 

名前の候補を挙げている中で「くるみ」という名前を見つけたときにピンときた。

「くるみ…!」

「くるみ?」

母が楽しそうに聞き返すと、名前の決まっていない犬がこっちを向いた。

「!」

ふたりで顔を見合わせる。

偶然かもしれないけれど、それからその子グマのような犬の名前はくるみになった。

ブランケットやいろんなものにくるまっている姿をよく見ていたし、毛色もそんな感じだし しっくりくる名前が見つかって良かった。

 

ちなみに仮の名前は「チョコビ」だった。しんちゃん。チョコレート色みたいだったからだ。その名前がこの子グマにしっくりくればそのまま本名に昇格するのも良かったのだが、なんとなく我が家の子グマにはしっくり来なかった。「チョコ」でも「ココア」でもないんだよなあ。なぜだろう。なんていうか、オシャレな横文字より和風…いやくるみは和ではないか、でもひらがなの名前が似合っている気がする。

 

昨日は「くるみちゃん!おめでとう〜写真撮ろう」と話しかけながら(ペットを飼ったことがある方は分かってくれるだろうか。普通に話しかけています…)自撮りを試みたのだが…

 

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これではカワウソである。

6年経ち、子グマがカワウソになったわけでは決してない。

くるみは動きが機敏なのだ。

 

犬用ケーキをプレゼントしたいところなのだが、少し前に膵炎にかかって以来食事には気を配らねばならず。万全になったらね…!

 

 

6歳かあ。早いなあ。家に来たときはこんなに小さかったのに。

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ね。

子グマ!子グマ!みたいでしょう。←スピッツネタ

 

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このサイズ感ですよ。手のり犬だった。

 

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引き続き6年前の写真。

「くるみっぽい」と私が思ったいくつかの証拠。くるまる。

 

いつのまにか、飼い始めの予想「大人になっても3kgぐらいですよ〜」を大きく上回る4.7kg近くにまで成長しましたが、くるまる感じは変わらずです。

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すっかり大きくなりました。

※基本ふとんで寝ます。

 

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かわいいキメキメ写真を探していたのだが、なぜかこういう写真が出てくる。てか立ってる写真どういう状況なの…

「くるみのいたずら」という名前のフォルダがあるのは内緒だ。

(なるべく取られない位置に置いてあるはずなのですが…危険なコンセント周りなどはいじろうとしないのだが、布類にも注意せねば…)

  

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撫でるとあったかい。←またスピッツネタ

 

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数ヶ月前。ツーン。気分がのらないとなかなかこっちを見てくれないようなのだが、

 

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たまにミラクルが起こることも。

(こういうときは、自分がどんなにパーンとしていようが修正したい箇所があろうが無視して犬優先です…そう、それでいい…)

 

くるみの名前の由来は先述した通りなのだが、実はさらにもうひとつ理由があった。これは私の中だけでひそかに思っていたこと。

スーパーマーケットで販売されているくるみ、くるみ入りのカフェメニューやお菓子、おみやげ…

「くるみ」という言葉は生活の至るところで発見できる。だからその名前を発見するたびに愛犬を思い出してちょっと楽しい気分になれるかな、と考えたのだ。私も、もしかしたら家族もそう思うことがあるかもしれない。

日常の中で楽しみを見つけるのが好きだから、そういう自分だけが知っている遊び(?)もひそかに存在する。

これがさらに世の中にあふれまくっている毎日食べるようなメジャーな食材だと、逆にレア感が(私の中では)薄まってしまうので くるみはちょうど良いバランスだった。いやもちろんくるみを毎日食べる方もいるとは思うけれど。

ただ、この隠れた遊びにはリスクが伴う。それも知っている。その名前を見るのがしばらくつらくなってしまうかもしれない出来事も、いつか必ずやってくるからだ。

もちろん、つらくなる可能性も考えた。考えたけれど、きっとさらに時が経ったら…名前を目にする機会が「それから先」もあることに、きっと私はふわりとあたたかさを感じられる気がしている。

つまりは、ずっと覚えていたいんだ。

まだまだ先の話だからね。

 

 

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これからもかわいく面白いまま元気なくるみちゃんでいてね!

スピッツの好きなところをまた見つけた。9/17(日)北海きたえーるライブレポ【北海道旅にっき(1)】

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スピッツ札幌ライブから1週間が過ぎていた。それでも私はレポを書く。

しかしセットリストのネタバレなどどうしても含みますので、最終公演に参加予定の方は見ないほうが楽しめると思います。お気をつけを。

 

今回の結成30周年ツアーには大阪、横浜、札幌の計3回+2回(武道館外聴き)参加できた。

前回の「醒めない」ツアーはチケットが取れずふて寝…いやあきらめてしまったので参加できなかったが、その反動かのように今回は遠征も2回してしまった。

てか、なんで私醒めないツアー参加していないんだろ…なんで私、ちょっと好きすぎて胸が苦しくなるほどのコメットを生で聴けていないんだろ……今回みたいに北海道に遠征する発想があれば、もしかしたら一般でも取れていたかもしれないのになあ…ああ……モニャモニャのぬいぐるみは注文して家でスヤスヤ寝ているというのに……はたから見ればめっちゃツアー参加した人なのに…(『醒めない』アルバムのジャケットに写っているとってもかわいいキャラクターです)

 

いつもライブが終わったあとに印象に残ったことをババっとメモすることが多いので、今回はそれをもとに軽く?レポってみようかと思います。主にMCのマサムネさんレポと、感動した光景の話と、スピッツの音楽について改めて感じたことの話です。

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↑こんな感じで。笑

てか、疑問形の漢字が違いますね。メモなので気にしていなかった。今回の清書の段階では直る予定だよ!

途中旅行っぽいことも挟むと思いますがお気になさらず(?)。

 

 って、この下書きも消えてるよ!?ここから先のレポ、全部消えてる!!!涙

なんで!はてなさん!!チャラのレポも更新後の編集で消えたんです!!私のスマホがいけないのでしょうか…うっうっ…もう、書き直す気力が…あるけど…あるけど、結構へこむのでもしバグならぜひ解消していただければ嬉しいです…どこかに問い合わせればいいかな……

 

消える前のレポは初めての試みで見出し形式にしていたので、ちょっと再現するね。

 

【真横から見下ろすスピッツ、よく見えました。】

今回取れた席は、先日の記事でも書いたように追加販売になった席のロッピーバージョン。

追加販売ということはたぶん見切れ席だろうな、とほぼ期待していなかったものの 席を見つけて軽く驚いた。

あれ?これ、ある意味よく見える席なんじゃ…?

そこはステージから見て右側、ベース田村さんの頭上からメンバーを見下ろせる真横の位置だった。真横にはなるけれど、今のところ視界を遮るものは何も見当たらない。てことは、メンバー見放題だ!! 

実は、これまで参加したツアーでは完ぺきに見晴らしの良い瞬間が少なかった。

大阪はメンバーもモニターもよく見える位置ではあったものの、いかんせん遠すぎた。

横アリは全体の世界観を確認しやすいアリーナ席?ではあったものの、いかんせん私の身長が小さいのでメンバーの姿をしっかり確認することが困難だった。

そして真横ではあるもののバッチリメンバーが見える今回の席。

バランス、ちょうどよくないか?

いろいろコンプなんじゃないか?

ひとりそんなことを思い達成感に包まれていた。

そしてライブが始まった私の感想。

わあ…今回の中でいちばん、メンバーがよく見えるや…

マサムネさんがどんな靴を履いてどんな体勢でギターを弾いているのかも、袖で休憩を取る田村さんの姿も、ハッキリとよく見えた。特定の曲でこちら側に向かってくるときなんて、わあ近い!文化祭!って感じだった。実際には2階なのでそこまで近くはないのだが、距離的にはアリーナ席前列と変わらないような位置で彼らを見下ろしていた。

追加席なのにこれは予想外だった。母も、いちばん見えた!と喜んでいた。

ただ少し切ないのはモニターも横から見る仕様になってしまったこと。今回のモニターや演出が個人的にとてもお気に入りで、特に正夢の演出は涙が出るほど好きなので 全体から感じたかったのはある。でもそれは横アリで体験したので良いのだ。今回も全く見えなかったわけじゃなかったし、ありがたや。

 

【メンバーに関するちょっとしたメモ】

・マサムネさんは横アリと同じ花火柄の黒いシャツをお召しになっていた。そして帽子。大阪のときは心なしかパーマがかかっているような髪型だったと思ったのだが、あれから見るマサムネさんは全て帽子をかぶっているよ。なぜよ。そして、なんだか痩せているように見える。ツアーの疲れではないよね…?元気なら、元気ならいいんです。声はよく出ていた。

・テッちゃんは今回のツアー全てそうなのかもだけど、グッズの光るピンバッジをトップスにつけていて積極的スピッツ担だった。キラキラしてかわいい。テッちゃんのバンド愛、大好きです。

・崎ちゃんはなんであんなに癒される存在なのでしょう。見るたびに笑顔でドラムを叩いている。みんながしあわせになれる。

スピッツライブを観たことがある方はご存知とは思いますが、田村さんはライブではアグレッシブです。まだお茶の間な方にスピッツって爽やかで癒されますよね。やっぱりライブもそんな感じなんですか〜」と話しかけられたりするとどう返答したらいいか分からなくなる。「う、うん。間違ってはいないけれど、ライブでは多少ヤンチャな人もいるかな?」と答えたくなる衝動に駆られる。先日そんな感じのことを聞かれた際は、ついややドヤ顔で「実は結構ロックなんですよ彼ら。」と教えてしまったのだが、「ええっ!?ボーカルの方も…ですか!?」とマサムネのイメージがめっちゃとんがった感じになってしまいそうだったので「あ、ボーカルもロック好きではあるんですが暴れたりはしません。ベースの方は結構動きます」と合っているんだか言葉が足りないんだかな補足を付け加えた。今回ももちろんロックな田村さんでした。彼に煽られるとロックンロールの魂がふるえだし(?)熱く拳を突き上げてしまう。

・クージーさんは残念ながら少し見えづらい位置ではあったのだが、いつも癒されております。MCコーナーでマサムネさんとひょうひょうと喋っているのがクラスメイトのような先輩後輩のような空気感なんだよなあとほんわかしながら見ています。あの関係いいよなあ。

  

【時折見せる茶番のキザマサムネが結構好きだ】

最初のMCで「日曜の夜にスピッツのために時間を割いてくださって本当に嬉しく思います…」的にまじめに挨拶したと思えば、

「かてーな!かたい!」

と自己否定に入るマサムネさん。

ここからキザ劇場の幕開けです。


マサムネ「えー…楽しい夜にするからサ!」

客席「キャーw」
マサムネ「俺ニ任セロ??(カタコトさらに疑問形)」

客席「キャーww」

 

ごめんマサムネ!そんなまごまごしている人には任せきれないヨ☆
とはいえこのときどき出るキザマサムネ劇場、結構好きです。いいぞもっとやれーと思う。いつも冗談ぽくやっているけど案外本心なのでは…と思うときもある…必ず恥ずかしがるのに割とよくやるんだよな。そんなマサムネさんが素敵だよ!

 

【自分の影響力を甘く見ている草野マサムネ 夜景編(きっと今後も続く意味を込めて)】

あるMCタイムにて、北海道ネタをたくさん披露するマサムネさん。

雪風』で縁のあるドラマの話やミスターどうでしょうな話を織り交ぜたり、「プライベートでも行っている」と札幌愛を語ったり。

そして突然こんなことを話し始めてね、私は動揺したんだ。

 

マサムネ「藻岩山のロープウェイの夜景…俺、いちばんだと思うんですよね。」

私「!!!!!」

 

あああああああ言っちゃったよーーーーーー!?

客席は「ワアー!」と歓声。私は静かにアワアワー!とする。

マサムネ!!私、明日そこ観光に行く予定だから!!!!!※完全に個人的な事情

 

マサムネは知らずに(当然である)続ける。

「すごく綺麗だと思うんですけど、意外と北海道の人は行ったことなかったりするみたいで。」

客席「ああ〜」

私(ああああ〜そうなんだよね!すっごく綺麗みたいなの!確かに私も観光者だけどもきっと行っている道民も行きたい道民もいるよ?だからもうほらそのへんでね、今この帰りにもう行くファンたぶんいるぞ?時間があれば行くぞ??ああでも日帰りの方もいるのか!?)

…まあ結局、私と母は無事に翌日藻岩山の夜景を楽しめたので大丈夫(?)だったのですが(日中台風の影響でロープウェイが中止になったりしたのでいつもより人は落ち着いていたのかも)、それに元々藻岩山は人気スポットであるのは分かっているのだが、きたえーるにいる人間の数を考えると…MCを聞いているときは本当に、わあー!明日絶対混むぞー!?と思っていた。

もちろん純粋に北海道の素敵なところを口にしただけなのだろうから、マサペディア(マサムネはなんちゃらペディア並みの知識をよく披露する。クージーさん命名だったような…)の引き出しの多さを実感したりマサムネの好感度もますます増すわけなのだが…あの方は自分の影響力の高さにちょっと気づいていないようだ。完全に晴れていたらスピッツファンに会えただろうか。

※そうそう、なんと行きの飛行機でスピッツ遠征の女性ふたりと乗り合わせた。ひとりがリュックにガチャガチャのバッジをつけていた。話しかけるタイミングはなかったのだけど、彼女たちも藻岩山、来られたかな。

そして後日ちゃんと書きますが、藻岩山の夜景は本当に素敵でした。マサムネもすすめる絶景、いつか皆さまもいかがでしょうか(結局ガンガン便乗するのか)。

 

【北海道ネタからキザマサムネふたたび】

・日ハムの大野選手という方の応援ソング?をスピッツっぽいんですよね…」と言いながら熱唱するマサムネさん。確かに、私は野球に詳しくないけれどスピッツっぽいメロディーだ。そのあとロビンソンのサビの歌詞に無理やり変えてまた歌っていた。レア。
スピッツっぽいよね?いつかのアルバムで似たメロディーの曲を見つけてもみんな言わないで下さいねw」

了解した(従順なオタク)。

 

・マサムネさんが大好きなソフトバンクが優勝したけれど、この地が北海道だからなのかそれには触れずずっと日ハムの話題だった。気遣いの人…たぶん北海道の人やさしいから大丈夫な気もするけど 誰も傷つけないようにという心意気を感じる。


・「なんかあと北海道ネタないかな?」からの展開が個人的にすごかった。
マサムネ「そうそう。この夏暑かったね〜!ニトリのひんやりパッド。活躍しました(屈託のない笑顔)!!

突然どうした。と思ったらニトリは本社が札幌なのね!いま検索しました。お恥ずかしながら知らなかった…マサペディアありがとう。でもマサムネが話題に出したということは縁があるのだろうなと思いながらMCを聞いていたよ!ニトリ好きマサムネ。そういや中居くんもラジオで話していたなあ。スターに人気のニトリ…思い出しながら笑いそうになっていたら、まさかの不意打ちキザマサムネ劇場がやってきた。

 

マサムネ「じゃあ…誰も触れない二人だけの国に行きますか?」

私「ぶっっ!!!!?(古典的ですみません)」

客席「キャー!!!(ロビンソンだ!的な高揚)」

待って。ニトリからのその展開なんなの!?笑

強引なロマンチックかな?それとも私が気がついていないだけで、ニトリのひんやりパッドとロビンソンに何か繋がるエピソードが…??
……え、もしそれに何か繋がりがあるとしたら、ストーリ性を持たせるとしたら、むしろそれマサムネだから許されるけど結構…時間的に大丈夫なネタか…!?ひんやりパッドと誰モ触レナイ二人ダケノ国…??いやなんでもないです。マサムネが神秘的な変態ソング(とても良い意味で)をよく生み出しているのは知っているのですが、そこまで露骨には絡めてこないよね。うん。あーびっくりした。マサムネってちょっとやっぱりナチュラルにロマンチックなのかもしれないなと結論づけよう!

ちなみにその後何事もなかったかのように美しいアルペジオが奏でられ、マサムネはいつものように高音ルララボイスを響かせておりました。本当にあのときはひとりでニトリとロビンソンの関連性を一生懸命頭の中で考えていたよ。スピッツは一生知らないことだけどね。

 

【昔のあの曲に対する本人の反応と私の反応】

・今回のツアーで私が特にアガッたのは、歌詞がやばいで個人的におなじみ『惑星のかけら』を初めて生で聴けたことと、さらにまさかの『波のり』が聴けたこと。このあたりの曲をよく今回のツアーに入れ込んでくれた!とスピッツサイドにお礼を言いたい。大阪のときなんて、惑星のかけらに対しての周囲の反応がもう他の曲と段違いに静かに見えてハラハラしたのだが、回を重ねるごとに客席もあたたまってきて嬉しかった。あの曲は確かにキャーと盛り上がる曲ではないけども、「爽やか」「癒される」とお茶の間に言われ続けるスピッツが未だに「骨の髄まで愛してよ」「君から盗んだスカート 鏡の前で苦笑い」とか歌うことがもう私はキャー!となるのです。鬱々とした世界観のスピッツも最高に好きだ!!スピッツおうちで妄想の世界に浸る歌(極端な解釈)を歌わせたらまた天下一品なんだから…!

・と、さらに横アリに続いて聴けた『波のり』。これもまあ歌詞を読んでいただければと思うのだが、狙っていないにしてもスルーするのは不可能な世界観である。そういう空気だから好きだというわけではないが、これ、2017年のスピッツが歌うってすごいよね??ああこの人たちほんと楽しそうだなあ…。そしてこの曲を歌い終えたマサムネさんの一言がとても良かったので記載しますね。

「こんなに大勢の人の前で歌うことを想定していなかったんで、嬉しいような恥ずかしいような不思議な感じです(笑)」

本人、やっぱり自覚あったー!!!!!シャイなんだか攻撃的なんだか分からない!!!!!そこがまた魅力的ですね。

 

【愉快な仲間たち=ソウルメイト】

ライブ後半でおなじみメンバー紹介。このあたり記憶のみなので発言はニュアンスです。ご了承を。

マサムネ「ここで愉快な仲間たちを紹介しまーす」

田村「ベースの田村でーす。……このコーナーさ、結構しっとりした曲のあとにやるからちょっとやりにくいというか…愉快な仲間たちってテンションになかなか…(笑)」

マサムネ「そう?うーん。なんて言ったらいいかな?もっとこう…(渋い声で)これから…俺のソウルメイトを紹介しますとかのほうがいいのかな?」

ちょwwwwww

会場めっちゃ笑いに包まれる。

私「ソウルwwwメイトwww」

そしてテッちゃんか田村さんの発言「ソウルメイトはダメだろww」にも笑ったどちらだったっけなあ。

結局、そのまま愉快な仲間たちでいいよってことになった。平和。

スピッツはソウルメイト、それ間違ってないけどね。

ただ、これ客席の反応が良かったから味をしめたとしたら…突然キザマサムネ劇場として「愉快なソウルメイトたちを紹介します」とか言う可能性もあるかもしれない。みんなもしそのときが来たらニヤニヤして迎えようね!

 

【マサムネは自分の歌をこう思っているんだね】

ライブ終盤のMCが好きだった。

「30周年を迎えられましたが、まだまだ通過点だと思ってるんで、これからも楽しい歌、面白い歌、変な歌、不思議な歌を届けていけたら。」

これね。この4つの歌の表現を覚えていたくて、終わったらすぐにメモった。

マサムネさんはスピッツの音楽を、自分の歌をそう捉えているのだなあと知れた気がするというか。なんだか嬉しかった。

しかし、キュンとする歌が入ってないのが気になる…気づいてないのかな?自分の歌がときめきソングでもあるってこと…

 

【やっぱりマサムネはナチュラルたらしなのかな?な出来事があったワン】

もう本当に終盤のMC。

マサムネ「なんでこんなに続けられたのか考えてみたんです。やっぱり、皆さんあってのことなんだって。」 


私(ジーン)

 

ここで改まって話すなんて…泣かせる気かな?

30周年っぽい感動的なMCになるかもしれない、しっかり耳に焼き付けて…

このときは確かにそう思っていた。ところが。


マサムネ「皆さんが…飼い主になってくれているからなんだなって。」


私(ジーン…ん!?

 

か、飼い主!?

一瞬感動を忘れて笑いそうになった。というか笑った。

それって、いわゆる、マサムネが過去そんな感じの発言をしたこともありファンがたまにブリーダーと称されることもある現象のことでしょうか…?お、おう。

てか本人が、君たちは俺らの飼い主って言っちゃって大丈夫なんでしょうかいろいろと?まあバンド名からしてそうなんだけど、いろいろと、無防備すぎないか!?


飼われているらしいマサムネは構わず続ける。

 

「 (飼い主の態度によっては)時には噛み付いたり吠えたりするかもしれないよ?

 

おーーーい!!!!!急にかわいくするな!!普通にかわいくなっちゃうんだよ!!気をつけて!! 

私はいよいよハラハラした。

 

そして、結果的にこれからもスピッツを飼育してねみんな!よろしくお願いします!な感じで改まった挨拶は終了した。

 

私はいよいよ脱力した。そしてまた笑った。

この子……ほんとに……天然☆人たらしなんじゃ……………

自分の影響力を分かっていない案件、ここでもきたわ。恐ろしい子

草野マサムネファンの皆さん、振り回され気味でも頑張りましょうね!

 てか見出しにノリでワンってつけたけど、この場合私たちは飼い主だからスピッツのみんながワンって言うのが正しいんだワン。MCでやっていただいても良いですよ!

 

【『俺のすべて』の感動的な光景に泣いた】

ここからは割とまじめなテンションです。

私は結構ライブを観ながら泣いてしまうのだが、大阪と横アリでは正夢(桜の花びらが舞う演出と桃色の照明が美しくて儚くて、正夢ってこんなに素敵な曲だったんだなと再認識できたんだ)に泣いて、この札幌では俺のすべてに泣いた。

毎回印象に残る曲が変わるのも面白いけれど、今回の俺のすべてはスタッフさんを含めたステージの構成にやられてしまった。

 

私のメモ「俺のすべて泣けた!舞台から見て右袖からTシャツ姿のスタッフさんがたくさん出てきて飛び跳ねて盛り上がってた!!なんかすごく良かった…」

 

そう、もしかしたら今までもずっとやっていた演出なのかもしれないけれど、私は初めてその光景を目撃したのだ。今回の席からよーく見える、真横から見下ろすすぐ近くにスタッフが一斉にやってきた。そして最初から最後まで、ずーっと休むことなく飛び跳ねて手を叩いていた。

この光景にもうなんだか泣けてしまったのだ。

スタッフもスピッツの音楽が大好きなんだな。

そして、スピッツのチームはとても一体感があるのだな。それを実感できてとても嬉しかった。誰もノルマではなく本当に心からの盛り上がりだった。

イレギュラーな演出かもしれないし、普段は自分たちの仕事に専念しなければならないのだろうけれど、もっとこういう演出あっていいのに。なんて無責任なことを思ってしまった。

そのスタッフの盛り上がりを楽しそうに眺めながら演奏する田村さんも最高だった。なぜだろうなんだか誇らしげにすら見えた。

あのときのステージの空気、1週間経ってもすごく覚えている。チームの雰囲気の良さが滲み出る盛り上がりの中、マサムネさんが後半の見せ場でスッと掲げた右手の美しさも時が止まったみたいにカッコよかったなあ。ああスピッツはやっぱりロックなんだよ。

あのスタッフさんたちみんなとハイタッチしたくなった。

 

【『涙がキラリ☆』で感じたスピッツのスタンダード】

今回いちばん文字に残したかったことを最後に。

涙がキラリ☆』の演奏中、個人的に ああこの人たちは本当にずっと音楽が基準なんだなと思う出来事があった。
マサムネさんが、歌に入る直前(ジャンジャンジャーンのところ…と言って伝わるかな)のギターの演奏をめっちゃ丁寧に、バンド始めたての人みたいに弾いている(ように見えた)瞬間があったのだ。とても気持ちが良さそうに。
体のすべての神経をギターに集中して、体勢をかがめて、本当に何百回何千回やっているであろう曲とは思えないほど「バンドマン」していた。
ギターに集中しすぎなのか、若干ボーカルの入りがギリギリなのではって瞬間もあった(ような気がした)。
ふとメンバーを見ると、みんな同じくただただ演奏に集中していた。そしてやっぱりとても気持ちが良さそうだった。

キャリアもヒットも関係ない、惰性なんてどこにも見当たらない。

みんなその瞬間、「ただのバンドマン」だった。
何度も何度も聴いている曲でこんな気持ちになれるなんて、自分でもびっくりだった。
まるで新人バンドが楽しそうに演奏しているかのような『涙がキラリ☆』に包まれながら、もう確信してしまった。


「このバンドは本当にずっと『音楽が基準』なんだなあ…」


すとんと降りてきた、音楽が基準というワード。

そう、ポップに見えがちな出で立ちやMCも、今となってはとっつきやすい雰囲気も、たまに頑張るテレビ出演も、さまざまなプロモーションも、全ては音楽を「あの頃、最初の音合わせの感動から今までずっと同じように」やり続けるため、なのではないか。
(ファンクラブ会報でいろいろな体験をしたりPVで踊ってみたりしたのは、たぶん単純に楽しいのだと思いますが)


彼らが音楽を続ける理由は、きっと本当にシンプルなのだろう。
ただ歌いたい、ただ弾きたい、ただスピッツの音を合わせたい。毎回毎回、一瞬一瞬、「音が合わさり感動する瞬間」を体験したくてやり続けているのではないか。
聴いてくれる存在のため、というのももちろんあるとは思うけど このバンドは、スピッツというバンドはずっと「そう」なんだ。
何より彼ら自身が、今も昔もずっと音楽に魅せられているんだ。

大体のファンには周知の事実だと思うけど、だから『醒めない』や『1987』なんて曲ができたのだ。

バンドもファンも、そんなにしあわせなことってないよ。

 

数年ごとに、スピッツと歳を重ねられるってしあわせなことだなあ、これからも楽しみだなあと実感するのだけど
今は…スピッツと一緒に歳を重ねられることを、楽しみ以上に少し誇らしくさえ思います。

 

 

…ここまで、約9100文字!

当ブログの最長文字数を達成したところで、このレポを終えたいと思います。前後編にしようか迷ったけれど、一緒にしちゃった。

あー、スピッツの音楽がいつもそこにいてくれる人生っていいよね。

これからも私のスマートフォンや部屋の中や頭の中、思い出のシーン、さまざまな場所にスピッツの音楽がいてくれますように。

そんなことを思った北海道遠征でした。

序章の記事ではロッピーの前であんなに迷っていたけれど、チケット引き換えてよかった!またスピッツの新しい一面を知れた。

次の長いツアーはいつだろうね!

ちなみに序章の記事はこちら。

 

 

【おまけ。その他メモとマサムネ語録】
・ライブは20時2分頃終了。
・みんなで歌ったり合いの手を入れるアマチュア時代ソングはUFOの見える丘でした。
・私がスピッツを本格的に好きになったきっかけの『冷たい頬』も久々に聴けて嬉しかった。
セトリ、個人的にコンプ感がある。
・マサムネ「スピッツは身長170cm以下のバンドだから。福山雅治くんが入りたいって言っても入れないの(笑)」
・最近ダイエットして話題の松村邦洋さんが同い年という話から「俺はこれ以上痩せたらやばいけど。」と笑い「油断すると痩せちゃうから太りたい」と話したマサムネ。本当に痩せていたからなあ…元気ならいいんだ。本当に、元気でいてくださいずっと!