かくしごと(空色MIX)

webライターっぽい女のオタク気質ライフ。 ライブレポ、何かの感想、日常、思考整理。まずは素直な文章を。

スピッツの好きなところをまた見つけた。9/17(日)北海きたえーるライブレポ【北海道旅にっき(1)】

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スピッツ札幌ライブから1週間が過ぎていた。それでも私はレポを書く。

しかしセットリストのネタバレなどどうしても含みますので、最終公演に参加予定の方は見ないほうが楽しめると思います。お気をつけを。

 

今回の結成30周年ツアーには大阪、横浜、札幌の計3回+2回(武道館外聴き)参加できた。

前回の「醒めない」ツアーはチケットが取れずふて寝…いやあきらめてしまったので参加できなかったが、その反動かのように今回は遠征も2回してしまった。

てか、なんで私醒めないツアー参加していないんだろ…なんで私、ちょっと好きすぎて胸が苦しくなるほどのコメットを生で聴けていないんだろ……今回みたいに北海道に遠征する発想があれば、もしかしたら一般でも取れていたかもしれないのになあ…ああ……モニャモニャのぬいぐるみは注文して家でスヤスヤ寝ているというのに……はたから見ればめっちゃツアー参加した人なのに…(『醒めない』アルバムのジャケットに写っているとってもかわいいキャラクターです)

 

いつもライブが終わったあとに印象に残ったことをババっとメモすることが多いので、今回はそれをもとに軽く?レポってみようかと思います。主にMCのマサムネさんレポと、感動した光景の話と、スピッツの音楽について改めて感じたことの話です。

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↑こんな感じで。笑

てか、疑問形の漢字が違いますね。メモなので気にしていなかった。今回の清書の段階では直る予定だよ!

途中旅行っぽいことも挟むと思いますがお気になさらず(?)。

 

 って、この下書きも消えてるよ!?ここから先のレポ、全部消えてる!!!涙

なんで!はてなさん!!チャラのレポも更新後の編集で消えたんです!!私のスマホがいけないのでしょうか…うっうっ…もう、書き直す気力が…あるけど…あるけど、結構へこむのでもしバグならぜひ解消していただければ嬉しいです…どこかに問い合わせればいいかな……

 

消える前のレポは初めての試みで見出し形式にしていたので、ちょっと再現するね。

 

【真横から見下ろすスピッツ、よく見えました。】

今回取れた席は、先日の記事でも書いたように追加販売になった席のロッピーバージョン。

追加販売ということはたぶん見切れ席だろうな、とほぼ期待していなかったものの 席を見つけて軽く驚いた。

あれ?これ、ある意味よく見える席なんじゃ…?

そこはステージから見て右側、ベース田村さんの頭上からメンバーを見下ろせる真横の位置だった。真横にはなるけれど、今のところ視界を遮るものは何も見当たらない。てことは、メンバー見放題だ!! 

実は、これまで参加したツアーでは完ぺきに見晴らしの良い瞬間が少なかった。

大阪はメンバーもモニターもよく見える位置ではあったものの、いかんせん遠すぎた。

横アリは全体の世界観を確認しやすいアリーナ席?ではあったものの、いかんせん私の身長が小さいのでメンバーの姿をしっかり確認することが困難だった。

そして真横ではあるもののバッチリメンバーが見える今回の席。

バランス、ちょうどよくないか?

いろいろコンプなんじゃないか?

ひとりそんなことを思い達成感に包まれていた。

そしてライブが始まった私の感想。

わあ…今回の中でいちばん、メンバーがよく見えるや…

マサムネさんがどんな靴を履いてどんな体勢でギターを弾いているのかも、袖で休憩を取る田村さんの姿も、ハッキリとよく見えた。特定の曲でこちら側に向かってくるときなんて、わあ近い!文化祭!って感じだった。実際には2階なのでそこまで近くはないのだが、距離的にはアリーナ席前列と変わらないような位置で彼らを見下ろしていた。

追加席なのにこれは予想外だった。母も、いちばん見えた!と喜んでいた。

ただ少し切ないのはモニターも横から見る仕様になってしまったこと。今回のモニターや演出が個人的にとてもお気に入りで、特に正夢の演出は涙が出るほど好きなので 全体から感じたかったのはある。でもそれは横アリで体験したので良いのだ。今回も全く見えなかったわけじゃなかったし、ありがたや。

 

【メンバーに関するちょっとしたメモ】

・マサムネさんは横アリと同じ花火柄の黒いシャツをお召しになっていた。そして帽子。大阪のときは心なしかパーマがかかっているような髪型だったと思ったのだが、あれから見るマサムネさんは全て帽子をかぶっているよ。なぜよ。そして、なんだか痩せているように見える。ツアーの疲れではないよね…?元気なら、元気ならいいんです。声はよく出ていた。

・テッちゃんは今回のツアー全てそうなのかもだけど、グッズの光るピンバッジをトップスにつけていて積極的スピッツ担だった。キラキラしてかわいい。テッちゃんのバンド愛、大好きです。

・崎ちゃんはなんであんなに癒される存在なのでしょう。見るたびに笑顔でドラムを叩いている。みんながしあわせになれる。

スピッツライブを観たことがある方はご存知とは思いますが、田村さんはライブではアグレッシブです。まだお茶の間な方にスピッツって爽やかで癒されますよね。やっぱりライブもそんな感じなんですか〜」と話しかけられたりするとどう返答したらいいか分からなくなる。「う、うん。間違ってはいないけれど、ライブでは多少ヤンチャな人もいるかな?」と答えたくなる衝動に駆られる。先日そんな感じのことを聞かれた際は、ついややドヤ顔で「実は結構ロックなんですよ彼ら。」と教えてしまったのだが、「ええっ!?ボーカルの方も…ですか!?」とマサムネのイメージがめっちゃとんがった感じになってしまいそうだったので「あ、ボーカルもロック好きではあるんですが暴れたりはしません。ベースの方は結構動きます」と合っているんだか言葉が足りないんだかな補足を付け加えた。今回ももちろんロックな田村さんでした。彼に煽られるとロックンロールの魂がふるえだし(?)熱く拳を突き上げてしまう。

・クージーさんは残念ながら少し見えづらい位置ではあったのだが、いつも癒されております。MCコーナーでマサムネさんとひょうひょうと喋っているのがクラスメイトのような先輩後輩のような空気感なんだよなあとほんわかしながら見ています。あの関係いいよなあ。

  

【時折見せる茶番のキザマサムネが結構好きだ】

最初のMCで「日曜の夜にスピッツのために時間を割いてくださって本当に嬉しく思います…」的にまじめに挨拶したと思えば、

「かてーな!かたい!」

と自己否定に入るマサムネさん。

ここからキザ劇場の幕開けです。


マサムネ「えー…楽しい夜にするからサ!」

客席「キャーw」
マサムネ「俺ニ任セロ??(カタコトさらに疑問形)」

客席「キャーww」

 

ごめんマサムネ!そんなまごまごしている人には任せきれないヨ☆
とはいえこのときどき出るキザマサムネ劇場、結構好きです。いいぞもっとやれーと思う。いつも冗談ぽくやっているけど案外本心なのでは…と思うときもある…必ず恥ずかしがるのに割とよくやるんだよな。そんなマサムネさんが素敵だよ!

 

【自分の影響力を甘く見ている草野マサムネ 夜景編(きっと今後も続く意味を込めて)】

あるMCタイムにて、北海道ネタをたくさん披露するマサムネさん。

雪風』で縁のあるドラマの話やミスターどうでしょうな話を織り交ぜたり、「プライベートでも行っている」と札幌愛を語ったり。

そして突然こんなことを話し始めてね、私は動揺したんだ。

 

マサムネ「藻岩山のロープウェイの夜景…俺、いちばんだと思うんですよね。」

私「!!!!!」

 

あああああああ言っちゃったよーーーーーー!?

客席は「ワアー!」と歓声。私は静かにアワアワー!とする。

マサムネ!!私、明日そこ観光に行く予定だから!!!!!※完全に個人的な事情

 

マサムネは知らずに(当然である)続ける。

「すごく綺麗だと思うんですけど、意外と北海道の人は行ったことなかったりするみたいで。」

客席「ああ〜」

私(ああああ〜そうなんだよね!すっごく綺麗みたいなの!確かに私も観光者だけどもきっと行っている道民も行きたい道民もいるよ?だからもうほらそのへんでね、今この帰りにもう行くファンたぶんいるぞ?時間があれば行くぞ??ああでも日帰りの方もいるのか!?)

…まあ結局、私と母は無事に翌日藻岩山の夜景を楽しめたので大丈夫(?)だったのですが(日中台風の影響でロープウェイが中止になったりしたのでいつもより人は落ち着いていたのかも)、それに元々藻岩山は人気スポットであるのは分かっているのだが、きたえーるにいる人間の数を考えると…MCを聞いているときは本当に、わあー!明日絶対混むぞー!?と思っていた。

もちろん純粋に北海道の素敵なところを口にしただけなのだろうから、マサペディア(マサムネはなんちゃらペディア並みの知識をよく披露する。クージーさん命名だったような…)の引き出しの多さを実感したりマサムネの好感度もますます増すわけなのだが…あの方は自分の影響力の高さにちょっと気づいていないようだ。完全に晴れていたらスピッツファンに会えただろうか。

※そうそう、なんと行きの飛行機でスピッツ遠征の女性ふたりと乗り合わせた。ひとりがリュックにガチャガチャのバッジをつけていた。話しかけるタイミングはなかったのだけど、彼女たちも藻岩山、来られたかな。

そして後日ちゃんと書きますが、藻岩山の夜景は本当に素敵でした。マサムネもすすめる絶景、いつか皆さまもいかがでしょうか(結局ガンガン便乗するのか)。

 

【北海道ネタからキザマサムネふたたび】

・日ハムの大野選手という方の応援ソング?をスピッツっぽいんですよね…」と言いながら熱唱するマサムネさん。確かに、私は野球に詳しくないけれどスピッツっぽいメロディーだ。そのあとロビンソンのサビの歌詞に無理やり変えてまた歌っていた。レア。
スピッツっぽいよね?いつかのアルバムで似たメロディーの曲を見つけてもみんな言わないで下さいねw」

了解した(従順なオタク)。

 

・マサムネさんが大好きなソフトバンクが優勝したけれど、この地が北海道だからなのかそれには触れずずっと日ハムの話題だった。気遣いの人…たぶん北海道の人やさしいから大丈夫な気もするけど 誰も傷つけないようにという心意気を感じる。


・「なんかあと北海道ネタないかな?」からの展開が個人的にすごかった。
マサムネ「そうそう。この夏暑かったね〜!ニトリのひんやりパッド。活躍しました(屈託のない笑顔)!!

突然どうした。と思ったらニトリは本社が札幌なのね!いま検索しました。お恥ずかしながら知らなかった…マサペディアありがとう。でもマサムネが話題に出したということは縁があるのだろうなと思いながらMCを聞いていたよ!ニトリ好きマサムネ。そういや中居くんもラジオで話していたなあ。スターに人気のニトリ…思い出しながら笑いそうになっていたら、まさかの不意打ちキザマサムネ劇場がやってきた。

 

マサムネ「じゃあ…誰も触れない二人だけの国に行きますか?」

私「ぶっっ!!!!?(古典的ですみません)」

客席「キャー!!!(ロビンソンだ!的な高揚)」

待って。ニトリからのその展開なんなの!?笑

強引なロマンチックかな?それとも私が気がついていないだけで、ニトリのひんやりパッドとロビンソンに何か繋がるエピソードが…??
……え、もしそれに何か繋がりがあるとしたら、ストーリ性を持たせるとしたら、むしろそれマサムネだから許されるけど結構…時間的に大丈夫なネタか…!?ひんやりパッドと誰モ触レナイ二人ダケノ国…??いやなんでもないです。マサムネが神秘的な変態ソング(とても良い意味で)をよく生み出しているのは知っているのですが、そこまで露骨には絡めてこないよね。うん。あーびっくりした。マサムネってちょっとやっぱりナチュラルにロマンチックなのかもしれないなと結論づけよう!

ちなみにその後何事もなかったかのように美しいアルペジオが奏でられ、マサムネはいつものように高音ルララボイスを響かせておりました。本当にあのときはひとりでニトリとロビンソンの関連性を一生懸命頭の中で考えていたよ。スピッツは一生知らないことだけどね。

 

【昔のあの曲に対する本人の反応と私の反応】

・今回のツアーで私が特にアガッたのは、歌詞がやばいで個人的におなじみ『惑星のかけら』を初めて生で聴けたことと、さらにまさかの『波のり』が聴けたこと。このあたりの曲をよく今回のツアーに入れ込んでくれた!とスピッツサイドにお礼を言いたい。大阪のときなんて、惑星のかけらに対しての周囲の反応がもう他の曲と段違いに静かに見えてハラハラしたのだが、回を重ねるごとに客席もあたたまってきて嬉しかった。あの曲は確かにキャーと盛り上がる曲ではないけども、「爽やか」「癒される」とお茶の間に言われ続けるスピッツが未だに「骨の髄まで愛してよ」「君から盗んだスカート 鏡の前で苦笑い」とか歌うことがもう私はキャー!となるのです。鬱々とした世界観のスピッツも最高に好きだ!!スピッツおうちで妄想の世界に浸る歌(極端な解釈)を歌わせたらまた天下一品なんだから…!

・と、さらに横アリに続いて聴けた『波のり』。これもまあ歌詞を読んでいただければと思うのだが、狙っていないにしてもスルーするのは不可能な世界観である。そういう空気だから好きだというわけではないが、これ、2017年のスピッツが歌うってすごいよね??ああこの人たちほんと楽しそうだなあ…。そしてこの曲を歌い終えたマサムネさんの一言がとても良かったので記載しますね。

「こんなに大勢の人の前で歌うことを想定していなかったんで、嬉しいような恥ずかしいような不思議な感じです(笑)」

本人、やっぱり自覚あったー!!!!!シャイなんだか攻撃的なんだか分からない!!!!!そこがまた魅力的ですね。

 

【愉快な仲間たち=ソウルメイト】

ライブ後半でおなじみメンバー紹介。このあたり記憶のみなので発言はニュアンスです。ご了承を。

マサムネ「ここで愉快な仲間たちを紹介しまーす」

田村「ベースの田村でーす。……このコーナーさ、結構しっとりした曲のあとにやるからちょっとやりにくいというか…愉快な仲間たちってテンションになかなか…(笑)」

マサムネ「そう?うーん。なんて言ったらいいかな?もっとこう…(渋い声で)これから…俺のソウルメイトを紹介しますとかのほうがいいのかな?」

ちょwwwwww

会場めっちゃ笑いに包まれる。

私「ソウルwwwメイトwww」

そしてテッちゃんか田村さんの発言「ソウルメイトはダメだろww」にも笑ったどちらだったっけなあ。

結局、そのまま愉快な仲間たちでいいよってことになった。平和。

スピッツはソウルメイト、それ間違ってないけどね。

ただ、これ客席の反応が良かったから味をしめたとしたら…突然キザマサムネ劇場として「愉快なソウルメイトたちを紹介します」とか言う可能性もあるかもしれない。みんなもしそのときが来たらニヤニヤして迎えようね!

 

【マサムネは自分の歌をこう思っているんだね】

ライブ終盤のMCが好きだった。

「30周年を迎えられましたが、まだまだ通過点だと思ってるんで、これからも楽しい歌、面白い歌、変な歌、不思議な歌を届けていけたら。」

これね。この4つの歌の表現を覚えていたくて、終わったらすぐにメモった。

マサムネさんはスピッツの音楽を、自分の歌をそう捉えているのだなあと知れた気がするというか。なんだか嬉しかった。

しかし、キュンとする歌が入ってないのが気になる…気づいてないのかな?自分の歌がときめきソングでもあるってこと…

 

【やっぱりマサムネはナチュラルたらしなのかな?な出来事があったワン】

もう本当に終盤のMC。

マサムネ「なんでこんなに続けられたのか考えてみたんです。やっぱり、皆さんあってのことなんだって。」 


私(ジーン)

 

ここで改まって話すなんて…泣かせる気かな?

30周年っぽい感動的なMCになるかもしれない、しっかり耳に焼き付けて…

このときは確かにそう思っていた。ところが。


マサムネ「皆さんが…飼い主になってくれているからなんだなって。」


私(ジーン…ん!?

 

か、飼い主!?

一瞬感動を忘れて笑いそうになった。というか笑った。

それって、いわゆる、マサムネが過去そんな感じの発言をしたこともありファンがたまにブリーダーと称されることもある現象のことでしょうか…?お、おう。

てか本人が、君たちは俺らの飼い主って言っちゃって大丈夫なんでしょうかいろいろと?まあバンド名からしてそうなんだけど、いろいろと、無防備すぎないか!?


飼われているらしいマサムネは構わず続ける。

 

「 (飼い主の態度によっては)時には噛み付いたり吠えたりするかもしれないよ?

 

おーーーい!!!!!急にかわいくするな!!普通にかわいくなっちゃうんだよ!!気をつけて!! 

私はいよいよハラハラした。

 

そして、結果的にこれからもスピッツを飼育してねみんな!よろしくお願いします!な感じで改まった挨拶は終了した。

 

私はいよいよ脱力した。そしてまた笑った。

この子……ほんとに……天然☆人たらしなんじゃ……………

自分の影響力を分かっていない案件、ここでもきたわ。恐ろしい子

草野マサムネファンの皆さん、振り回され気味でも頑張りましょうね!

 てか見出しにノリでワンってつけたけど、この場合私たちは飼い主だからスピッツのみんながワンって言うのが正しいんだワン。MCでやっていただいても良いですよ!

 

【『俺のすべて』の感動的な光景に泣いた】

ここからは割とまじめなテンションです。

私は結構ライブを観ながら泣いてしまうのだが、大阪と横アリでは正夢(桜の花びらが舞う演出と桃色の照明が美しくて儚くて、正夢ってこんなに素敵な曲だったんだなと再認識できたんだ)に泣いて、この札幌では俺のすべてに泣いた。

毎回印象に残る曲が変わるのも面白いけれど、今回の俺のすべてはスタッフさんを含めたステージの構成にやられてしまった。

 

私のメモ「俺のすべて泣けた!舞台から見て右袖からTシャツ姿のスタッフさんがたくさん出てきて飛び跳ねて盛り上がってた!!なんかすごく良かった…」

 

そう、もしかしたら今までもずっとやっていた演出なのかもしれないけれど、私は初めてその光景を目撃したのだ。今回の席からよーく見える、真横から見下ろすすぐ近くにスタッフが一斉にやってきた。そして最初から最後まで、ずーっと休むことなく飛び跳ねて手を叩いていた。

この光景にもうなんだか泣けてしまったのだ。

スタッフもスピッツの音楽が大好きなんだな。

そして、スピッツのチームはとても一体感があるのだな。それを実感できてとても嬉しかった。誰もノルマではなく本当に心からの盛り上がりだった。

イレギュラーな演出かもしれないし、普段は自分たちの仕事に専念しなければならないのだろうけれど、もっとこういう演出あっていいのに。なんて無責任なことを思ってしまった。

そのスタッフの盛り上がりを楽しそうに眺めながら演奏する田村さんも最高だった。なぜだろうなんだか誇らしげにすら見えた。

あのときのステージの空気、1週間経ってもすごく覚えている。チームの雰囲気の良さが滲み出る盛り上がりの中、マサムネさんが後半の見せ場でスッと掲げた右手の美しさも時が止まったみたいにカッコよかったなあ。ああスピッツはやっぱりロックなんだよ。

あのスタッフさんたちみんなとハイタッチしたくなった。

 

【『涙がキラリ☆』で感じたスピッツのスタンダード】

今回いちばん文字に残したかったことを最後に。

涙がキラリ☆』の演奏中、個人的に ああこの人たちは本当にずっと音楽が基準なんだなと思う出来事があった。
マサムネさんが、歌に入る直前(ジャンジャンジャーンのところ…と言って伝わるかな)のギターの演奏をめっちゃ丁寧に、バンド始めたての人みたいに弾いている(ように見えた)瞬間があったのだ。とても気持ちが良さそうに。
体のすべての神経をギターに集中して、体勢をかがめて、本当に何百回何千回やっているであろう曲とは思えないほど「バンドマン」していた。
ギターに集中しすぎなのか、若干ボーカルの入りがギリギリなのではって瞬間もあった(ような気がした)。
ふとメンバーを見ると、みんな同じくただただ演奏に集中していた。そしてやっぱりとても気持ちが良さそうだった。

キャリアもヒットも関係ない、惰性なんてどこにも見当たらない。

みんなその瞬間、「ただのバンドマン」だった。
何度も何度も聴いている曲でこんな気持ちになれるなんて、自分でもびっくりだった。
まるで新人バンドが楽しそうに演奏しているかのような『涙がキラリ☆』に包まれながら、もう確信してしまった。


「このバンドは本当にずっと『音楽が基準』なんだなあ…」


すとんと降りてきた、音楽が基準というワード。

そう、ポップに見えがちな出で立ちやMCも、今となってはとっつきやすい雰囲気も、たまに頑張るテレビ出演も、さまざまなプロモーションも、全ては音楽を「あの頃、最初の音合わせの感動から今までずっと同じように」やり続けるため、なのではないか。
(ファンクラブ会報でいろいろな体験をしたりPVで踊ってみたりしたのは、たぶん単純に楽しいのだと思いますが)


彼らが音楽を続ける理由は、きっと本当にシンプルなのだろう。
ただ歌いたい、ただ弾きたい、ただスピッツの音を合わせたい。毎回毎回、一瞬一瞬、「音が合わさり感動する瞬間」を体験したくてやり続けているのではないか。
聴いてくれる存在のため、というのももちろんあるとは思うけど このバンドは、スピッツというバンドはずっと「そう」なんだ。
何より彼ら自身が、今も昔もずっと音楽に魅せられているんだ。

大体のファンには周知の事実だと思うけど、だから『醒めない』や『1987』なんて曲ができたのだ。

バンドもファンも、そんなにしあわせなことってないよ。

 

数年ごとに、スピッツと歳を重ねられるってしあわせなことだなあ、これからも楽しみだなあと実感するのだけど
今は…スピッツと一緒に歳を重ねられることを、楽しみ以上に少し誇らしくさえ思います。

 

 

…ここまで、約9100文字!

当ブログの最長文字数を達成したところで、このレポを終えたいと思います。前後編にしようか迷ったけれど、一緒にしちゃった。

あー、スピッツの音楽がいつもそこにいてくれる人生っていいよね。

これからも私のスマートフォンや部屋の中や頭の中、思い出のシーン、さまざまな場所にスピッツの音楽がいてくれますように。

そんなことを思った北海道遠征でした。

序章の記事ではロッピーの前であんなに迷っていたけれど、チケット引き換えてよかった!またスピッツの新しい一面を知れた。

次の長いツアーはいつだろうね!

ちなみに序章の記事はこちら。

 

 

【おまけ。その他メモとマサムネ語録】
・ライブは20時2分頃終了。
・みんなで歌ったり合いの手を入れるアマチュア時代ソングはUFOの見える丘でした。
・私がスピッツを本格的に好きになったきっかけの『冷たい頬』も久々に聴けて嬉しかった。
セトリ、個人的にコンプ感がある。
・マサムネ「スピッツは身長170cm以下のバンドだから。福山雅治くんが入りたいって言っても入れないの(笑)」
・最近ダイエットして話題の松村邦洋さんが同い年という話から「俺はこれ以上痩せたらやばいけど。」と笑い「油断すると痩せちゃうから太りたい」と話したマサムネ。本当に痩せていたからなあ…元気ならいいんだ。本当に、元気でいてくださいずっと!