かくしごと(空色MIX)

webライターっぽい女のオタク気質ライフ。 ライブレポ、何かの感想、日常、思考整理。まずは素直な文章を。

【詳細レポ】緊張と後輩のスピッツ。3/18さいたまスーパーアリーナ【エレカシスピッツミスチル②】

はあ、すごかったですねあの日は。

まだ余裕で余韻の中にいるので、これから3回に分けて個別のレポをしようと思う。

ライブ直後に書いた簡易レポ(スマホメモ)を整理したものと、プラスアルファでお届けします。

 

当初は

①ライブ直後の感想ブログ 

②翌日、3バンドの簡易レポを整理したブログ

 

この2記事の予定だったのだが、

試しに別SNSに投稿してみたところ、ミスチルまで書き終えた時点で23ツイートになり

ブログではバンドごとに分けたほうが良いという結論に至りました。

 

まずはトップバッター(!!)であったスピッツから!

 

【開始前】
・イベントへの拍手

「それではまもなく開演いたします」のアナウンス後、どこからともなく拍手が起こる。

観客がどれだけこのコンサートを心待ちにしているのか、これだけで分かった。

いま思い出しても胸が熱くなる。

 

・トップバッターの衝撃と納得

『SUGINAMI MELODY』のSEがかかりはじめ、トップバッターがスピッツであることが揺るぎない事実となる。

ひええ、スピッツがトップバッターって……新人??

でも、この日はエレカシ主催のコンサート。

スピッツミスチル、どちらかがトップバッターになるのが必然なわけで…

既に現実がおかしいな??

 

・SEの曲は宮本さんに似てると勝手に思っている

『SUGINAMI MELODY』がSEって、私の中で出来過ぎの出来事。

実はこの曲、私がエレカシを好きになるずっと前から「宮本さんの声に似てる」と思っていた曲なのです。

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………証拠に、これは約16年前(えええ)の日記。

文体や一人称が恥ずかしいキャラクターだけど気にしないでほしい。

似てると思っているのは私だけかも説はあるけれど、聴いたことのない方はぜひ原曲を聴いてほしい。

特にね、「青いメロディー」「風車よ」の歌詞の部分が!少し低い声のマサムネさんの声が!

なんだか少し宮本さんぽいなあと思っていてね!!

…とはいえそう感じたのはエレカシファンになる前のことなので、当時は声を雰囲気でしか把握しておらず

宮本さんの声をはっきり認識した今聴くと、そこまで似ていないかもと思うが(おい)。

でもやっぱり、何か近いものを感じる。

長年エレカシファンであるマサムネだから、雰囲気が似ることもあるのかな、と勝手に解釈しワクワクしている。

ファンの方の意見を一度聞いてみたい。どうでしょうか?


・マサムネさんの出で立ち

最近よく見る帽子、中折れ帽姿に落ち着いた色のスウェット的な服。

腕の切り替え色が赤い。ぬくもり感のあるかわいらしい服がいくつになっても似合う。この服装でシチューとか食べてほしい。

 

 【セトリ】

MCの箇所は、たぶん。

 

春の歌
恋する凡人
8823
MC
初恋クレイジー
チェリー
愛のことば
MC?
スターゲイザー
少しMC
浮雲男(エレカシカバー)

みなと
MC
涙がキラリ☆
さわって・変わって
スパイダー
トンガリ95

 

・ステキにクレイジーなセトリ

は!?初恋クレイジー!!!???

イントロから、なんとクレイジーな、と思いました。

10年以上ファンですが、

この曲、生で聴けたことあったかな………?

大好きな曲だ。ただ、なかなか聴けないのは分かっていた。

20年以上前のアルバム曲だし。

それがまさか、ワンマンではないライブで聴けるとは……!

ずーーっと生で聴きたかった『ありふれた人生』という曲を、いきなりフェスで披露した数年前の事件を思い出した。

初恋クレイジー狂の皆さん、今年は聴けるかもしれませんよ。

 

涙がキラリ☆の贈り物

宮本さんが好きな『涙がキラリ☆』をしっかりセトリに盛り込んだことに私はニヤリ☆。

絶対入れてくると思ったんだー!

エレカシのライブ中に宮本さんも言っていましたね。

スピッツは…俺が涙がキラリ☆が好きなことを知っててやってくれたのなあ??」って。

いや、知ってるでしょ。

あなた、20年近く前のマサムネさんとの対談で

「だけど僕やっぱり、涙がキラリ☆は好きですよ」

と告白しているではないですか……

(『俺たちの明日』上巻参照)

 

ライブ中、「昔ロックインジャパンで1曲目にやってくれて。俺のためにやってくれたんじゃないんですけど……それがとても良くて!」的なことも言っていた。

 

この曲を歌うとき、マサムネさんの右手がゆらゆら彷徨うのが好き。

 

・美しすぎる、癒しの『浮雲男』

エレカシカバーを演奏することは確信していたけれど、曲は予想がつかなかった。

ベルゲン(ファンクラブツアー)で披露済みの『悲しみの果て』か、

以前好きだと話していた『優しい川』か…なんて想像していたが

「少し古い曲を」と言いながら歌い始めたのは『浮雲男』。

さすがのツウな選曲である。

もう、この浮雲男のカバーの美しいことよ。

完全にスピッツの歌になっていたし

「ぷかり ぷかり」のフレーズは、スピッツのインディーズ時代の楽曲『晴れの日はプカプカプー』に通じるポップさがあると思った。

あ、この曲があったか!似合う!と納得してしまったよ。

プカプカプーはさ、サビの歌詞が「プカプカプー」だけだからね。

ある意味、浮雲男以上のロックだよ……

 

また聴きたいな、マサムネさんの美しい「ぷかり ぷかり」。

 

【MC集】

・序盤 8823後

「こんばんはースピッツでーす!今日は主役じゃないんで、1曲目が終わってすぐに自己紹介したくて仕方がなかったです。(笑いが起きる)俺らを知らない人もいるかもなんで(笑)。スピッツです!スピッツというバンドです!!」

彼の恐ろしいところは、結構その謙虚がマジっぽいところなんだよな。

さすがにこのライブに来ている人で知らない人はいないはずだよ、うん。

 

そして「今日は、がんばりますよ!」と小さい声で微笑みながら意気込み、次の曲の準備。

新人かな???かわいい後輩だな???

マジでマサムネさんの緊張と恐縮が凝縮されているMCだった。

そこから初恋クレイジーへ。

 

エレカシファン宣言

エレカシに呼んでいただけるのは、とても光栄なこと。28年ぐらい前からファンなので。
昔は正座して聴いてました(客席笑う)。…いまは、立って聴いてます!!」

お茶目に目を瞑ってピシッと立つポーズをするマサムネさん。

客席からまたあたたかい笑いが起きる。

 

・中盤〜後半へ

「なんか…アマチュアの頃を思い出すラインナップで緊張します。」

本当に緊張してる感じだった。1曲目の『春の歌』も、声がふるえていたような。

トップバッターも久しぶり、と話しながら

田村さんが一言「なかなかやらせてもらえなくなった(笑)」。

「歳取ったから後のほうにやらせていただくことが多い」これは確かマサムネさんの台詞かな。メンバーみんな笑う。

 

・話はそこから自然とご長寿話へ…

田村さん「そういえばイベントとかに出ると、いつもは楽屋にケーキとかが置いてあるんだけど…」

ここで私は悟る。

「今日は、あんこ系が多かったww」

(一同笑)

やっぱりかー!!!
マサムネ「俺らもう50代ですからね。」
客席「ハハハ〜…え!?」

的な、知ってるけど信じられないぞな反応を感じた。なんか少しザワザワしていたぞ。笑


・ご長寿バンドばなし続き

何やらマサムネさんが生き生きと話し始めた。

マサムネ「そう、40代は若者の老年期と言って…」

えっ。

客席は笑いが起きるも、戸惑いもあるような空気。←主観

反応を確認し、客席を綺麗な瞳で覗きこむマサムネ。

そして健康法を教えるかのごとく善意的な声で、淀みなく

「40代のみなさん、老年期なんですよ(ニコッ)。」

とリマインドした。この間、数秒。

意外と彼、容赦ないからな。

「で、50代は老人の青春なんですよ!だから俺たちも…」

力説するマサムネに客席からまたあたたかい笑いと、腑に落ちたようなワクワク感が充満した。ように思えた。

 

そして前日にエレカシライブを「50代の青春」と表現した私は、ひとりで感動していた。

未来の青春、楽しみにしていていいのかもしれない。


・ご長寿ばなし、大団円

エレファントカシマシスピッツミスターチルドレンが長く続くように祈っていてください。」
客席から「祈る以外の選択肢がない」とばかりの拍手。そして
エレファントカシマシスピッツミスターチルドレンのようなご長寿バンドを目撃したから、みなさんもきっと長生きできます(ニコッ)」。
と話す、とてもご長寿バンドとは思えないみずみずしさを放つマサムネさんでした。

 

・マサムネさん以外のメンバー、いつもより喋らず

ゲストだから、と遠慮している感じがあった。特にテッちゃん。

普段のMCのあの自由な感じ(と見せつつ気を使う人だろうけど)は、「客席が自分たちのファンしかいない」から生まれる安心感なのかもしれない。

でも、いつものスピッツの雰囲気も忘れず。

田村さんは喋りの少なさ以外はいつも通り、いやいつも以上にアグレッシブなパフォーマンスだったし、

崎ちゃんお約束の、メンバー紹介時ドラムセットにコツーン!もありましたよ。やや控えめな気はしたけれど。

しっかりクージーさんも紹介されていたし良かった。というか当たり前か。

 

【総括】

・あの頃の共有と、俺たちのロック。

いつもよりロックを意識したセトリだったなと思うし、
彼らがブレイクを果たした20年以上前、エレカシを好きな世代ならきっと知っているであろう「あの頃」のアルバム
『ハチミツ』や『インディゴ地平線』からの選曲がやたらと多い気がした。

「あの頃」を共有している場なのだろうと思った。


ロック色が強かったのは、エレカシエレカシのファンに敬意を表したのだろうし
「俺らのロック」を見てほしい気持ちもあったのでは、と勝手に推測する。
そういうバンドマンな思考も、きっとあの頃と変わっていないと思うんだよ。
爽やかな雰囲気で隠れているけれど、スピッツはよく吠える、と言われていたらしいしさ(犬種的に)。

 

それにしても本当に、全編通して緊張しているスピッツだった。

心なしかいつもより、歌や演奏に緊張が表れていた。

スターゲイザーの走りっぷりとか、他の曲でも「ん?」と思う瞬間があったし

今まで彼らのワンマンを観ていないと気がつかないレベルなのかもしれないけれど、

個人的には、確実に「いつもより初々しい、インディーズ時代の彼ら」の雰囲気が見られたと思っている。

マサムネさん自身が話していた、「アマチュアの雰囲気を思い出す」。

観ている側も、まさにそんな感じ。

憧れや尊敬、後輩の雰囲気をそのままに。

ずっとファンであるバンドの、節目であるコンサートにゲストで呼ばれたスピッツは「こうなる」のだなって。

とてもレアな彼らを観ることが出来ました。ありがとう奇跡。

 

インスタも更新していたね!

(良い時代だ)

そうそう。この服です。

 

エレカシのアンコールで再び呼ばれたスピッツについては、また別途書きますが

よりいっそうの「緊張の後輩」でした。

 

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エレカシスピッツのグッズの競演。

これ絶対やりたかった。

 

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昨年のスピッツツアーグッズである名前猫タオルと、この日の対バン限定のタオル、ダブルがけ。もうめちゃくちゃです良い意味で。

隣は弟。顔は見えないが。

「このセトリはすごい」「初恋クレイジーとかレアすぎる」と騒ぐ私を見つつ

「初スピッツがこのセトリで良かった」と嬉しそうでした。

「あんなにライブ中にベースから手を離すベーシスト初めて観た」と笑ってもいました。

補足すると、たぶんベースの調子がちょっと良くなくて差し替えた瞬間もあったからね。

そのとき完全にベース下ろして客席煽ってた。

 

次回予告、「初めて観たミスターチルドレン」。