かくしごと(空色MIX)

webライターっぽい女のオタク気質ライフ。 ライブレポ、何かの感想、日常、思考整理。まずは素直な文章を。

愛犬くるみ、6歳になる。

ポメラニアンとチワワのミックス犬、くるみが昨日で6歳を迎えた。

私の犬というより両親が親、私は姉妹のような何かと思われているような気がしなくもないが、名前は私がつけた。

 

家に来たばかりの頃は、丸くてこげ茶色で子グマみたいだった。

その子グマを見たとき母はなぜか「めぐ(私)に似ている」と思ったという。その関係からなのかは分からないが、名付けも私が担当することになった。

重要な役なので慎重に決めねばならない。

数日は仮の名前をつけて生活し、その間に本当の名前を考えていた。

 

名前の候補を挙げている中で「くるみ」という名前を見つけたときにピンときた。

「くるみ…!」

「くるみ?」

母が楽しそうに聞き返すと、名前の決まっていない犬がこっちを向いた。

「!」

ふたりで顔を見合わせる。

偶然かもしれないけれど、それからその子グマのような犬の名前はくるみになった。

ブランケットやいろんなものにくるまっている姿をよく見ていたし、毛色もそんな感じだし しっくりくる名前が見つかって良かった。

 

ちなみに仮の名前は「チョコビ」だった。しんちゃん。チョコレート色みたいだったからだ。その名前がこの子グマにしっくりくればそのまま本名に昇格するのも良かったのだが、なんとなく我が家の子グマにはしっくり来なかった。「チョコ」でも「ココア」でもないんだよなあ。なぜだろう。なんていうか、オシャレな横文字より和風…いやくるみは和ではないか、でもひらがなの名前が似合っている気がする。

 

昨日は「くるみちゃん!おめでとう〜写真撮ろう」と話しかけながら(ペットを飼ったことがある方は分かってくれるだろうか。普通に話しかけています…)自撮りを試みたのだが…

 

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これではカワウソである。

6年経ち、子グマがカワウソになったわけでは決してない。

くるみは動きが機敏なのだ。

 

犬用ケーキをプレゼントしたいところなのだが、少し前に膵炎にかかって以来食事には気を配らねばならず。万全になったらね…!

 

 

6歳かあ。早いなあ。家に来たときはこんなに小さかったのに。

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ね。

子グマ!子グマ!みたいでしょう。←スピッツネタ

 

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このサイズ感ですよ。手のり犬だった。

 

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引き続き6年前の写真。

「くるみっぽい」と私が思ったいくつかの証拠。くるまる。

 

いつのまにか、飼い始めの予想「大人になっても3kgぐらいですよ〜」を大きく上回る4.7kg近くにまで成長しましたが、くるまる感じは変わらずです。

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すっかり大きくなりました。

※基本ふとんで寝ます。

 

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かわいいキメキメ写真を探していたのだが、なぜかこういう写真が出てくる。てか立ってる写真どういう状況なの…

「くるみのいたずら」という名前のフォルダがあるのは内緒だ。

(なるべく取られない位置に置いてあるはずなのですが…危険なコンセント周りなどはいじろうとしないのだが、布類にも注意せねば…)

  

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撫でるとあったかい。←またスピッツネタ

 

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数ヶ月前。ツーン。気分がのらないとなかなかこっちを見てくれないようなのだが、

 

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たまにミラクルが起こることも。

(こういうときは、自分がどんなにパーンとしていようが修正したい箇所があろうが無視して犬優先です…そう、それでいい…)

 

くるみの名前の由来は先述した通りなのだが、実はさらにもうひとつ理由があった。これは私の中だけでひそかに思っていたこと。

スーパーマーケットで販売されているくるみ、くるみ入りのカフェメニューやお菓子、おみやげ…

「くるみ」という言葉は生活の至るところで発見できる。だからその名前を発見するたびに愛犬を思い出してちょっと楽しい気分になれるかな、と考えたのだ。私も、もしかしたら家族もそう思うことがあるかもしれない。

日常の中で楽しみを見つけるのが好きだから、そういう自分だけが知っている遊び(?)もひそかに存在する。

これがさらに世の中にあふれまくっている毎日食べるようなメジャーな食材だと、逆にレア感が(私の中では)薄まってしまうので くるみはちょうど良いバランスだった。いやもちろんくるみを毎日食べる方もいるとは思うけれど。

ただ、この隠れた遊びにはリスクが伴う。それも知っている。その名前を見るのがしばらくつらくなってしまうかもしれない出来事も、いつか必ずやってくるからだ。

もちろん、つらくなる可能性も考えた。考えたけれど、きっとさらに時が経ったら…名前を目にする機会が「それから先」もあることに、きっと私はふわりとあたたかさを感じられる気がしている。

つまりは、ずっと覚えていたいんだ。

まだまだ先の話だからね。

 

 

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これからもかわいく面白いまま元気なくるみちゃんでいてね!

スピッツの好きなところをまた見つけた。9/17(日)北海きたえーるライブレポ【北海道旅にっき(1)】

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スピッツ札幌ライブから1週間が過ぎていた。それでも私はレポを書く。

しかしセットリストのネタバレなどどうしても含みますので、最終公演に参加予定の方は見ないほうが楽しめると思います。お気をつけを。

 

今回の結成30周年ツアーには大阪、横浜、札幌の計3回+2回(武道館外聴き)参加できた。

前回の「醒めない」ツアーはチケットが取れずふて寝…いやあきらめてしまったので参加できなかったが、その反動かのように今回は遠征も2回してしまった。

てか、なんで私醒めないツアー参加していないんだろ…なんで私、ちょっと好きすぎて胸が苦しくなるほどのコメットを生で聴けていないんだろ……今回みたいに北海道に遠征する発想があれば、もしかしたら一般でも取れていたかもしれないのになあ…ああ……モニャモニャのぬいぐるみは注文して家でスヤスヤ寝ているというのに……はたから見ればめっちゃツアー参加した人なのに…(『醒めない』アルバムのジャケットに写っているとってもかわいいキャラクターです)

 

いつもライブが終わったあとに印象に残ったことをババっとメモすることが多いので、今回はそれをもとに軽く?レポってみようかと思います。主にMCのマサムネさんレポと、感動した光景の話と、スピッツの音楽について改めて感じたことの話です。

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↑こんな感じで。笑

てか、疑問形の漢字が違いますね。メモなので気にしていなかった。今回の清書の段階では直る予定だよ!

途中旅行っぽいことも挟むと思いますがお気になさらず(?)。

 

 って、この下書きも消えてるよ!?ここから先のレポ、全部消えてる!!!涙

なんで!はてなさん!!チャラのレポも更新後の編集で消えたんです!!私のスマホがいけないのでしょうか…うっうっ…もう、書き直す気力が…あるけど…あるけど、結構へこむのでもしバグならぜひ解消していただければ嬉しいです…どこかに問い合わせればいいかな……

 

消える前のレポは初めての試みで見出し形式にしていたので、ちょっと再現するね。

 

【真横から見下ろすスピッツ、よく見えました。】

今回取れた席は、先日の記事でも書いたように追加販売になった席のロッピーバージョン。

追加販売ということはたぶん見切れ席だろうな、とほぼ期待していなかったものの 席を見つけて軽く驚いた。

あれ?これ、ある意味よく見える席なんじゃ…?

そこはステージから見て右側、ベース田村さんの頭上からメンバーを見下ろせる真横の位置だった。真横にはなるけれど、今のところ視界を遮るものは何も見当たらない。てことは、メンバー見放題だ!! 

実は、これまで参加したツアーでは完ぺきに見晴らしの良い瞬間が少なかった。

大阪はメンバーもモニターもよく見える位置ではあったものの、いかんせん遠すぎた。

横アリは全体の世界観を確認しやすいアリーナ席?ではあったものの、いかんせん私の身長が小さいのでメンバーの姿をしっかり確認することが困難だった。

そして真横ではあるもののバッチリメンバーが見える今回の席。

バランス、ちょうどよくないか?

いろいろコンプなんじゃないか?

ひとりそんなことを思い達成感に包まれていた。

そしてライブが始まった私の感想。

わあ…今回の中でいちばん、メンバーがよく見えるや…

マサムネさんがどんな靴を履いてどんな体勢でギターを弾いているのかも、袖で休憩を取る田村さんの姿も、ハッキリとよく見えた。特定の曲でこちら側に向かってくるときなんて、わあ近い!文化祭!って感じだった。実際には2階なのでそこまで近くはないのだが、距離的にはアリーナ席前列と変わらないような位置で彼らを見下ろしていた。

追加席なのにこれは予想外だった。母も、いちばん見えた!と喜んでいた。

ただ少し切ないのはモニターも横から見る仕様になってしまったこと。今回のモニターや演出が個人的にとてもお気に入りで、特に正夢の演出は涙が出るほど好きなので 全体から感じたかったのはある。でもそれは横アリで体験したので良いのだ。今回も全く見えなかったわけじゃなかったし、ありがたや。

 

【メンバーに関するちょっとしたメモ】

・マサムネさんは横アリと同じ花火柄の黒いシャツをお召しになっていた。そして帽子。大阪のときは心なしかパーマがかかっているような髪型だったと思ったのだが、あれから見るマサムネさんは全て帽子をかぶっているよ。なぜよ。そして、なんだか痩せているように見える。ツアーの疲れではないよね…?元気なら、元気ならいいんです。声はよく出ていた。

・テッちゃんは今回のツアー全てそうなのかもだけど、グッズの光るピンバッジをトップスにつけていて積極的スピッツ担だった。キラキラしてかわいい。テッちゃんのバンド愛、大好きです。

・崎ちゃんはなんであんなに癒される存在なのでしょう。見るたびに笑顔でドラムを叩いている。みんながしあわせになれる。

スピッツライブを観たことがある方はご存知とは思いますが、田村さんはライブではアグレッシブです。まだお茶の間な方にスピッツって爽やかで癒されますよね。やっぱりライブもそんな感じなんですか〜」と話しかけられたりするとどう返答したらいいか分からなくなる。「う、うん。間違ってはいないけれど、ライブでは多少ヤンチャな人もいるかな?」と答えたくなる衝動に駆られる。先日そんな感じのことを聞かれた際は、ついややドヤ顔で「実は結構ロックなんですよ彼ら。」と教えてしまったのだが、「ええっ!?ボーカルの方も…ですか!?」とマサムネのイメージがめっちゃとんがった感じになってしまいそうだったので「あ、ボーカルもロック好きではあるんですが暴れたりはしません。ベースの方は結構動きます」と合っているんだか言葉が足りないんだかな補足を付け加えた。今回ももちろんロックな田村さんでした。彼に煽られるとロックンロールの魂がふるえだし(?)熱く拳を突き上げてしまう。

・クージーさんは残念ながら少し見えづらい位置ではあったのだが、いつも癒されております。MCコーナーでマサムネさんとひょうひょうと喋っているのがクラスメイトのような先輩後輩のような空気感なんだよなあとほんわかしながら見ています。あの関係いいよなあ。

  

【時折見せる茶番のキザマサムネが結構好きだ】

最初のMCで「日曜の夜にスピッツのために時間を割いてくださって本当に嬉しく思います…」的にまじめに挨拶したと思えば、

「かてーな!かたい!」

と自己否定に入るマサムネさん。

ここからキザ劇場の幕開けです。


マサムネ「えー…楽しい夜にするからサ!」

客席「キャーw」
マサムネ「俺ニ任セロ??(カタコトさらに疑問形)」

客席「キャーww」

 

ごめんマサムネ!そんなまごまごしている人には任せきれないヨ☆
とはいえこのときどき出るキザマサムネ劇場、結構好きです。いいぞもっとやれーと思う。いつも冗談ぽくやっているけど案外本心なのでは…と思うときもある…必ず恥ずかしがるのに割とよくやるんだよな。そんなマサムネさんが素敵だよ!

 

【自分の影響力を甘く見ている草野マサムネ 夜景編(きっと今後も続く意味を込めて)】

あるMCタイムにて、北海道ネタをたくさん披露するマサムネさん。

雪風』で縁のあるドラマの話やミスターどうでしょうな話を織り交ぜたり、「プライベートでも行っている」と札幌愛を語ったり。

そして突然こんなことを話し始めてね、私は動揺したんだ。

 

マサムネ「藻岩山のロープウェイの夜景…俺、いちばんだと思うんですよね。」

私「!!!!!」

 

あああああああ言っちゃったよーーーーーー!?

客席は「ワアー!」と歓声。私は静かにアワアワー!とする。

マサムネ!!私、明日そこ観光に行く予定だから!!!!!※完全に個人的な事情

 

マサムネは知らずに(当然である)続ける。

「すごく綺麗だと思うんですけど、意外と北海道の人は行ったことなかったりするみたいで。」

客席「ああ〜」

私(ああああ〜そうなんだよね!すっごく綺麗みたいなの!確かに私も観光者だけどもきっと行っている道民も行きたい道民もいるよ?だからもうほらそのへんでね、今この帰りにもう行くファンたぶんいるぞ?時間があれば行くぞ??ああでも日帰りの方もいるのか!?)

…まあ結局、私と母は無事に翌日藻岩山の夜景を楽しめたので大丈夫(?)だったのですが(日中台風の影響でロープウェイが中止になったりしたのでいつもより人は落ち着いていたのかも)、それに元々藻岩山は人気スポットであるのは分かっているのだが、きたえーるにいる人間の数を考えると…MCを聞いているときは本当に、わあー!明日絶対混むぞー!?と思っていた。

もちろん純粋に北海道の素敵なところを口にしただけなのだろうから、マサペディア(マサムネはなんちゃらペディア並みの知識をよく披露する。クージーさん命名だったような…)の引き出しの多さを実感したりマサムネの好感度もますます増すわけなのだが…あの方は自分の影響力の高さにちょっと気づいていないようだ。完全に晴れていたらスピッツファンに会えただろうか。

※そうそう、なんと行きの飛行機でスピッツ遠征の女性ふたりと乗り合わせた。ひとりがリュックにガチャガチャのバッジをつけていた。話しかけるタイミングはなかったのだけど、彼女たちも藻岩山、来られたかな。

そして後日ちゃんと書きますが、藻岩山の夜景は本当に素敵でした。マサムネもすすめる絶景、いつか皆さまもいかがでしょうか(結局ガンガン便乗するのか)。

 

【北海道ネタからキザマサムネふたたび】

・日ハムの大野選手という方の応援ソング?をスピッツっぽいんですよね…」と言いながら熱唱するマサムネさん。確かに、私は野球に詳しくないけれどスピッツっぽいメロディーだ。そのあとロビンソンのサビの歌詞に無理やり変えてまた歌っていた。レア。
スピッツっぽいよね?いつかのアルバムで似たメロディーの曲を見つけてもみんな言わないで下さいねw」

了解した(従順なオタク)。

 

・マサムネさんが大好きなソフトバンクが優勝したけれど、この地が北海道だからなのかそれには触れずずっと日ハムの話題だった。気遣いの人…たぶん北海道の人やさしいから大丈夫な気もするけど 誰も傷つけないようにという心意気を感じる。


・「なんかあと北海道ネタないかな?」からの展開が個人的にすごかった。
マサムネ「そうそう。この夏暑かったね〜!ニトリのひんやりパッド。活躍しました(屈託のない笑顔)!!

突然どうした。と思ったらニトリは本社が札幌なのね!いま検索しました。お恥ずかしながら知らなかった…マサペディアありがとう。でもマサムネが話題に出したということは縁があるのだろうなと思いながらMCを聞いていたよ!ニトリ好きマサムネ。そういや中居くんもラジオで話していたなあ。スターに人気のニトリ…思い出しながら笑いそうになっていたら、まさかの不意打ちキザマサムネ劇場がやってきた。

 

マサムネ「じゃあ…誰も触れない二人だけの国に行きますか?」

私「ぶっっ!!!!?(古典的ですみません)」

客席「キャー!!!(ロビンソンだ!的な高揚)」

待って。ニトリからのその展開なんなの!?笑

強引なロマンチックかな?それとも私が気がついていないだけで、ニトリのひんやりパッドとロビンソンに何か繋がるエピソードが…??
……え、もしそれに何か繋がりがあるとしたら、ストーリ性を持たせるとしたら、むしろそれマサムネだから許されるけど結構…時間的に大丈夫なネタか…!?ひんやりパッドと誰モ触レナイ二人ダケノ国…??いやなんでもないです。マサムネが神秘的な変態ソング(とても良い意味で)をよく生み出しているのは知っているのですが、そこまで露骨には絡めてこないよね。うん。あーびっくりした。マサムネってちょっとやっぱりナチュラルにロマンチックなのかもしれないなと結論づけよう!

ちなみにその後何事もなかったかのように美しいアルペジオが奏でられ、マサムネはいつものように高音ルララボイスを響かせておりました。本当にあのときはひとりでニトリとロビンソンの関連性を一生懸命頭の中で考えていたよ。スピッツは一生知らないことだけどね。

 

【昔のあの曲に対する本人の反応と私の反応】

・今回のツアーで私が特にアガッたのは、歌詞がやばいで個人的におなじみ『惑星のかけら』を初めて生で聴けたことと、さらにまさかの『波のり』が聴けたこと。このあたりの曲をよく今回のツアーに入れ込んでくれた!とスピッツサイドにお礼を言いたい。大阪のときなんて、惑星のかけらに対しての周囲の反応がもう他の曲と段違いに静かに見えてハラハラしたのだが、回を重ねるごとに客席もあたたまってきて嬉しかった。あの曲は確かにキャーと盛り上がる曲ではないけども、「爽やか」「癒される」とお茶の間に言われ続けるスピッツが未だに「骨の髄まで愛してよ」「君から盗んだスカート 鏡の前で苦笑い」とか歌うことがもう私はキャー!となるのです。鬱々とした世界観のスピッツも最高に好きだ!!スピッツおうちで妄想の世界に浸る歌(極端な解釈)を歌わせたらまた天下一品なんだから…!

・と、さらに横アリに続いて聴けた『波のり』。これもまあ歌詞を読んでいただければと思うのだが、狙っていないにしてもスルーするのは不可能な世界観である。そういう空気だから好きだというわけではないが、これ、2017年のスピッツが歌うってすごいよね??ああこの人たちほんと楽しそうだなあ…。そしてこの曲を歌い終えたマサムネさんの一言がとても良かったので記載しますね。

「こんなに大勢の人の前で歌うことを想定していなかったんで、嬉しいような恥ずかしいような不思議な感じです(笑)」

本人、やっぱり自覚あったー!!!!!シャイなんだか攻撃的なんだか分からない!!!!!そこがまた魅力的ですね。

 

【愉快な仲間たち=ソウルメイト】

ライブ後半でおなじみメンバー紹介。このあたり記憶のみなので発言はニュアンスです。ご了承を。

マサムネ「ここで愉快な仲間たちを紹介しまーす」

田村「ベースの田村でーす。……このコーナーさ、結構しっとりした曲のあとにやるからちょっとやりにくいというか…愉快な仲間たちってテンションになかなか…(笑)」

マサムネ「そう?うーん。なんて言ったらいいかな?もっとこう…(渋い声で)これから…俺のソウルメイトを紹介しますとかのほうがいいのかな?」

ちょwwwwww

会場めっちゃ笑いに包まれる。

私「ソウルwwwメイトwww」

そしてテッちゃんか田村さんの発言「ソウルメイトはダメだろww」にも笑ったどちらだったっけなあ。

結局、そのまま愉快な仲間たちでいいよってことになった。平和。

スピッツはソウルメイト、それ間違ってないけどね。

ただ、これ客席の反応が良かったから味をしめたとしたら…突然キザマサムネ劇場として「愉快なソウルメイトたちを紹介します」とか言う可能性もあるかもしれない。みんなもしそのときが来たらニヤニヤして迎えようね!

 

【マサムネは自分の歌をこう思っているんだね】

ライブ終盤のMCが好きだった。

「30周年を迎えられましたが、まだまだ通過点だと思ってるんで、これからも楽しい歌、面白い歌、変な歌、不思議な歌を届けていけたら。」

これね。この4つの歌の表現を覚えていたくて、終わったらすぐにメモった。

マサムネさんはスピッツの音楽を、自分の歌をそう捉えているのだなあと知れた気がするというか。なんだか嬉しかった。

しかし、キュンとする歌が入ってないのが気になる…気づいてないのかな?自分の歌がときめきソングでもあるってこと…

 

【やっぱりマサムネはナチュラルたらしなのかな?な出来事があったワン】

もう本当に終盤のMC。

マサムネ「なんでこんなに続けられたのか考えてみたんです。やっぱり、皆さんあってのことなんだって。」 


私(ジーン)

 

ここで改まって話すなんて…泣かせる気かな?

30周年っぽい感動的なMCになるかもしれない、しっかり耳に焼き付けて…

このときは確かにそう思っていた。ところが。


マサムネ「皆さんが…飼い主になってくれているからなんだなって。」


私(ジーン…ん!?

 

か、飼い主!?

一瞬感動を忘れて笑いそうになった。というか笑った。

それって、いわゆる、マサムネが過去そんな感じの発言をしたこともありファンがたまにブリーダーと称されることもある現象のことでしょうか…?お、おう。

てか本人が、君たちは俺らの飼い主って言っちゃって大丈夫なんでしょうかいろいろと?まあバンド名からしてそうなんだけど、いろいろと、無防備すぎないか!?


飼われているらしいマサムネは構わず続ける。

 

「 (飼い主の態度によっては)時には噛み付いたり吠えたりするかもしれないよ?

 

おーーーい!!!!!急にかわいくするな!!普通にかわいくなっちゃうんだよ!!気をつけて!! 

私はいよいよハラハラした。

 

そして、結果的にこれからもスピッツを飼育してねみんな!よろしくお願いします!な感じで改まった挨拶は終了した。

 

私はいよいよ脱力した。そしてまた笑った。

この子……ほんとに……天然☆人たらしなんじゃ……………

自分の影響力を分かっていない案件、ここでもきたわ。恐ろしい子

草野マサムネファンの皆さん、振り回され気味でも頑張りましょうね!

 てか見出しにノリでワンってつけたけど、この場合私たちは飼い主だからスピッツのみんながワンって言うのが正しいんだワン。MCでやっていただいても良いですよ!

 

【『俺のすべて』の感動的な光景に泣いた】

ここからは割とまじめなテンションです。

私は結構ライブを観ながら泣いてしまうのだが、大阪と横アリでは正夢(桜の花びらが舞う演出と桃色の照明が美しくて儚くて、正夢ってこんなに素敵な曲だったんだなと再認識できたんだ)に泣いて、この札幌では俺のすべてに泣いた。

毎回印象に残る曲が変わるのも面白いけれど、今回の俺のすべてはスタッフさんを含めたステージの構成にやられてしまった。

 

私のメモ「俺のすべて泣けた!舞台から見て右袖からTシャツ姿のスタッフさんがたくさん出てきて飛び跳ねて盛り上がってた!!なんかすごく良かった…」

 

そう、もしかしたら今までもずっとやっていた演出なのかもしれないけれど、私は初めてその光景を目撃したのだ。今回の席からよーく見える、真横から見下ろすすぐ近くにスタッフが一斉にやってきた。そして最初から最後まで、ずーっと休むことなく飛び跳ねて手を叩いていた。

この光景にもうなんだか泣けてしまったのだ。

スタッフもスピッツの音楽が大好きなんだな。

そして、スピッツのチームはとても一体感があるのだな。それを実感できてとても嬉しかった。誰もノルマではなく本当に心からの盛り上がりだった。

イレギュラーな演出かもしれないし、普段は自分たちの仕事に専念しなければならないのだろうけれど、もっとこういう演出あっていいのに。なんて無責任なことを思ってしまった。

そのスタッフの盛り上がりを楽しそうに眺めながら演奏する田村さんも最高だった。なぜだろうなんだか誇らしげにすら見えた。

あのときのステージの空気、1週間経ってもすごく覚えている。チームの雰囲気の良さが滲み出る盛り上がりの中、マサムネさんが後半の見せ場でスッと掲げた右手の美しさも時が止まったみたいにカッコよかったなあ。ああスピッツはやっぱりロックなんだよ。

あのスタッフさんたちみんなとハイタッチしたくなった。

 

【『涙がキラリ☆』で感じたスピッツのスタンダード】

今回いちばん文字に残したかったことを最後に。

涙がキラリ☆』の演奏中、個人的に ああこの人たちは本当にずっと音楽が基準なんだなと思う出来事があった。
マサムネさんが、歌に入る直前(ジャンジャンジャーンのところ…と言って伝わるかな)のギターの演奏をめっちゃ丁寧に、バンド始めたての人みたいに弾いている(ように見えた)瞬間があったのだ。とても気持ちが良さそうに。
体のすべての神経をギターに集中して、体勢をかがめて、本当に何百回何千回やっているであろう曲とは思えないほど「バンドマン」していた。
ギターに集中しすぎなのか、若干ボーカルの入りがギリギリなのではって瞬間もあった(ような気がした)。
ふとメンバーを見ると、みんな同じくただただ演奏に集中していた。そしてやっぱりとても気持ちが良さそうだった。

キャリアもヒットも関係ない、惰性なんてどこにも見当たらない。

みんなその瞬間、「ただのバンドマン」だった。
何度も何度も聴いている曲でこんな気持ちになれるなんて、自分でもびっくりだった。
まるで新人バンドが楽しそうに演奏しているかのような『涙がキラリ☆』に包まれながら、もう確信してしまった。


「このバンドは本当にずっと『音楽が基準』なんだなあ…」


すとんと降りてきた、音楽が基準というワード。

そう、ポップに見えがちな出で立ちやMCも、今となってはとっつきやすい雰囲気も、たまに頑張るテレビ出演も、さまざまなプロモーションも、全ては音楽を「あの頃、最初の音合わせの感動から今までずっと同じように」やり続けるため、なのではないか。
(ファンクラブ会報でいろいろな体験をしたりPVで踊ってみたりしたのは、たぶん単純に楽しいのだと思いますが)


彼らが音楽を続ける理由は、きっと本当にシンプルなのだろう。
ただ歌いたい、ただ弾きたい、ただスピッツの音を合わせたい。毎回毎回、一瞬一瞬、「音が合わさり感動する瞬間」を体験したくてやり続けているのではないか。
聴いてくれる存在のため、というのももちろんあるとは思うけど このバンドは、スピッツというバンドはずっと「そう」なんだ。
何より彼ら自身が、今も昔もずっと音楽に魅せられているんだ。

大体のファンには周知の事実だと思うけど、だから『醒めない』や『1987』なんて曲ができたのだ。

バンドもファンも、そんなにしあわせなことってないよ。

 

数年ごとに、スピッツと歳を重ねられるってしあわせなことだなあ、これからも楽しみだなあと実感するのだけど
今は…スピッツと一緒に歳を重ねられることを、楽しみ以上に少し誇らしくさえ思います。

 

 

…ここまで、約9100文字!

当ブログの最長文字数を達成したところで、このレポを終えたいと思います。前後編にしようか迷ったけれど、一緒にしちゃった。

あー、スピッツの音楽がいつもそこにいてくれる人生っていいよね。

これからも私のスマートフォンや部屋の中や頭の中、思い出のシーン、さまざまな場所にスピッツの音楽がいてくれますように。

そんなことを思った北海道遠征でした。

序章の記事ではロッピーの前であんなに迷っていたけれど、チケット引き換えてよかった!またスピッツの新しい一面を知れた。

次の長いツアーはいつだろうね!

ちなみに序章の記事はこちら。

 

 

【おまけ。その他メモとマサムネ語録】
・ライブは20時2分頃終了。
・みんなで歌ったり合いの手を入れるアマチュア時代ソングはUFOの見える丘でした。
・私がスピッツを本格的に好きになったきっかけの『冷たい頬』も久々に聴けて嬉しかった。
セトリ、個人的にコンプ感がある。
・マサムネ「スピッツは身長170cm以下のバンドだから。福山雅治くんが入りたいって言っても入れないの(笑)」
・最近ダイエットして話題の松村邦洋さんが同い年という話から「俺はこれ以上痩せたらやばいけど。」と笑い「油断すると痩せちゃうから太りたい」と話したマサムネ。本当に痩せていたからなあ…元気ならいいんだ。本当に、元気でいてくださいずっと!

 

【Charaライブ】七色の森でかわいく強く愛を呼んで。20170924人見記念講堂

稲垣草なぎ香取72時間生放送とかSNS開設とか、アメブロ(!)とかユーチューバー草なぎ(パワーワードとか、次々に新しいハイセンスな情報が流れ込んできますがみんな息切れしてませんか!?たぶん、これからもっとすごくなるよね…!?ぜえはあ。NEWSMAP足速いって言っている方いたけどほんと言い得て妙だよ…!鍛えておかなきゃ…情報にすぐ気づける訓練を…!

 

と、そんな今日は電車の中でスピッツ北海道レポを書きながらチャラのライブに行ってきました。生き急いでいるわけではありません。たまたまそういうスケジュールなのです(とりあえずめちゃくちゃ寝たけど、そろそろ体が休めサインを出しているので来週は家でゆっくりする)。

スピッツレポもSMAPレポもまだ途中だし北海道振り返りも控えていつつ、リアルタイムで感想ブログも挟みます。私どれだけ書きたいことあるんだ……脳内の言葉をリアルタイムで文字に起こせる機械ください。

 

あと、こんなひとりごとブログに読者登録されている方が増えていてびっくりしました。なんかすみません、話題があっちこっちにいきますが。好きなものやことが少し多いようで、趣味的には本日行われたMotoGPアラゴンGPを視聴する任務(?)も残っているのですがそれは後日の楽しみに取っておきます。とにもかくにも読みにきてくださってありがとうございます!!

(ちなみに、チャラライブにお誘いしてくれた友人しらたまちゃんがライブ後に稲垣草なぎ香取のSNOW解禁写真を発見してくれまして、私はリアルに体の力が抜け非現実な現実に倒れそうになりました。世界が変わってる。すばらしい地図が見える。2016年、見てるかー!!!(?)

 

チャラが特に好きになったのはアルバム『honey』『CAROL』あたりから。なんとなく聴く機会に恵まれて以来、こんなにさらけ出す人なんだ、かわいいだけの人じゃないんだと一気に引き込まれた。

ライブも気がつけば割と観に行けている。エレカシとセッションした第1回のJAPAN JAMも生で観たし、近年のアルバム『Secret Garden』も大好きでツアーに足を運んだ。

観るたびに、チャラは本当に音楽の人で愛の人なのだと思う。

25周年を迎えてもなお尽きない音楽への探究心。コンスタントにアルバム発表、ツアー開催。そしてとにかくライブがあたたかくポップで力強くて、楽しいと希望が具現化された世界なんだ。

 

今作『Sympathy』もとてもかわいくてポップで穏やかなやさしいアルバムだと思うのだが、特筆すべきはもうアートワークや世界観がこれまでにも増してとにかく良い!ということ。

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フライヤーから。

このアートワーク、どういうことですか。

少女と大人が同居した世界。もう年齢も国籍も年代も関係ない、どの時代に見てもこれってオシャレでしょう?なオーラが滲み出ている。

オシャレで全身でアートしすぎているよチャラプロジェクト…!!そりゃ、今でもこぞって文化服装学院の学生のようなファッショナブルな女の子やカップルがライブにやってくるわけだよ…!

 

チャラにもYUKIにも言えることだと思うのだが、この年代でかわいいから逃げないって相当な努力と覚悟で成り立っている世界だと思うのだ。

かわいさから逃げない覚悟。私はひそかに彼女たちのことを「かわいい覚悟を背負うミュージシャン」だと思っている。

 

もちろんかわいさだけを武器にたたかっているわけではない。ライブでの歌声はパワフルで力強く説得力があり、パフォーマンスは軽やかで長いキャリアならではのクオリティの高さを誇っている。

横文字はよく分からないけれど、ソウルフルってチャラのような歌声のためにある言葉なのかもしれない。そう、ソウルフル。魂のある歌声。

 

まあでも、やはりもちろんかわいいんですよ。かわいいも武器にしたっていいんです。持っている武器は使っていい。だってかわいいのだから。

セッションしたJAPAN JAMで、エレカシ宮本さんがチャラがいったん舞台からはけたときにお客さんに向かって「チャラかわいいよなー!」と言うほどなのですから。宮本さんが女性をかわいいということなど、私調べでは滅多にないのでそれはもう「宮本さんは…チャラのような女性が好み、と…」と脳内でメモりそうになりましたがたぶんそういうことじゃない。チャラのかわいさはチャラだけのもので、それは他の誰も真似できないかわいさで。宮本さんはきっとそういうことが言いたかったんだ(たぶんそこまでは考えていないかもしれないけれど、とにかくかわいいんだよね)。

 

今日のチャラも、もちろんかわいくてパワフルだった。

セットまで森のようにかわいい。七色に光るカーテンを背景にして、妖精のような衣装と佇まいのチャラが舞台に舞い降りる。

「かわいい……チャラかわいい………」

ロボット的に同じ言葉ばかりつぶやく私と友人。

ステージ衣装もね、とてもかわいいんです。

森の精のような上着の下には、ラメがきらめくラベンダー色の揺れるドレス。裾が後ろだけ長くて、前はミニ丈。

野生の森の住人のような人が後ろの長い裾をヒラヒラさせる係だった。なんか書いているとカオスな画な気がしてきたけど、あのステージではそれがしっくりくる世界観なのです。

甘さと強さが共存するポップでソウルフル(ここぞとばかりに使う)な歌声を楽器にしながら、絵本のようなセットの中で生き生きと飛び跳ねるチャラ。

ああ、本当に音楽を愛して音楽に愛されている人だなあ。

それはもちろん夢のような光景なのだけれど、不思議とチャラの音楽に魔法のような儚さは感じない。

絵本みたいだけど、チャラの靴はシンデレラの靴ではないというか。チャラの音楽はね、私の中ではしっかりと醒めない現実を踏みしめている音楽なのだよね。

まあちょっと自分でも何を言っているのか分からなくなってきたけど、どういうこと?と思った方はぜひ一度ライブに足を運んでみたらいいのかもしれない…!

 

チャラのライブの客層はかなり幅早くて、先述した文化服装学院の生徒のようなオシャレな女の子たちはもちろん、野太い声援を送る男性や微笑ましいファミリーもいる。

私と友人の隣では聡明そうな母親とチャーミングな小学生ぐらいの女の子が、瞳をキラキラさせながらライブを楽しんでいた。

(ちなみにそのおふたり、チャラの投げた白いむにむにしたサインボールをゲットしていた!手にした瞬間の女の子の喜びようが微笑ましかった。)

 

ラストに、去年のクリスマス・イヴに作ったロマンチックな曲を歌いたいと言う。

「秋はセンチメンタルだから、ロマンチックな歌を歌いたくて。」

「チャラの音楽が好きなんだから、みんなそういうのが好きなんでしょう?センチメンタル。」

いたずらっぽく笑うチャラが、無邪気な少女のようにも いろんなことを知っている大人のようにも見えた。

センチメンタルとロマンチックを受け入れるかわいい人。どこまでも愛から逃げない、愛を知っているチャラなのに 少女のようなまっすぐさも兼ね備えている。本当に不思議な人だな、と思う。

 

ひとつの愛の形が終わりを迎えた頃のチャラの本を、実は持っている。

 

breaking hearts

breaking hearts

 

 

発売当初、タイトルから本文からあまりの直球どストレートな心情のチャラに衝撃を受け、ボロボロに泣いた思い出がある。

しかも当時私自身も恋の終わりに立ち会っていた頃だったので、もうチャラに助けられたし逆に心配にもなった。

チャラに音楽があって本当に良かった、と思った。

今、その失った愛や愛以外の何かをゆっくりと受け入れてポップに軽やかに笑う「その後のチャラ」を目の当たりにすると、愛も傷つくことも避けては通れないときもあるかもしれないけれど、「恐れて二度と近づいてはならないもの」ではないのだと思えてくる。

愛でも何でも、どんなに失いたくなくても失ってしまうときはあるのかもしれないけれど、失うだけじゃないのかもしれない。

Secret Gardenのツアーで隠すことなく「恋人が来ているわ」とつぶやいたチャラも、「今は何もない」とさらりと告白するチャラも、私はどちらも好きだ。

なかったりあったり、どちらの世界にいるときでも その景色から逃げなくていいのだ。

あってもなくても、愛を忘れなくていい。愛から逃げなくてもいい。

チャラの愛の受け入れ方や切なさや覚悟が、今日もどこかで誰かの苦しみや「何もない気持ち」を少し癒したりほぐしたりしているのだろうと思う。そんな世界は、やっぱり切なくもあるけれどやさしくもある気がしている。

 

学生時代の私は今よりだいぶひねくれていて、女の人が歌うかわいい恋の歌はaikoぐらいしか受け付けなかった謎の時期があった。

チャラのような、もうどこから見ても幸福な愛されている女の子、かわいい恋の歌を歌う慈愛に満ちた音楽をどこか避けていた。

aikoはずっと好きなのだけど、それはなんていうかただただ気持ちをさらしているからなのだと思う(主観です)。aikoは常に幸せなだけではない部分、満たされなかったり思い通りにならなかったり逆に冷めてしまったりといったちょっとこわい部分もさらけ出している印象があった。自ら幸せになりきれないというか、私にはそのもどかしさが人間らしくてちょうど良かったのだと思う。aikoおかしな考察してごめんよ。決してaikoがひねくれていると言っているわけではない。不安定でも安定でも、aikoはそのままのaikoでいてほしい。

 

今はどちらも大好きだけど、自分がチャラの音楽を好きになるとは正直思っていなかった。

それは私が幸せな音楽を以前より構えず受け入れるようになれたのか、あるいはチャラが幸せだけではない音楽をどんどん歌うようになったからなのか(私が気づいていなかっただけで、本当はずっと前からそうだったのかもしれない)。

彼女たちに惹かれるのは、「幸せから逃げない音楽」をずっと奏でているからなのかもしれないな。

うん、たぶんそこは共通しているような気がする。あくまで私が感じることだけれど。

 

でも、その感覚が当たっているのかそうじゃないのか。答え合わせはずっと先でいいと思っている。

分かっても分からなくても、私の思うチャラのやさしく甘くあたたかい幸せから逃げない、そして切なくて苦い悲しみから逃げない音楽はこれからもきっといろんな人の心をふるわせる。

そんな音楽を感じる場所に私もいたい。

 

そうそう。ステージ途中でチャラと現れた、やたら目立つファンタジックなぬいぐるみ

妙に存在感があるし、ぬいぐるみのまま違和感なくドラムを操るし、これはただのぬいぐるみじゃないぞ(?)と思っていたら、なんと中の人は大きくなったチャラの息子HIMIくんでした。

ステージ最後にかぶりものを取ったぬいぐるみへの声援がとても大きく、友人に言われああっと気がついた。超納得。

ぬいぐるみの存在感、超えてたからね。ドラム大好きなのだろうな。スマホを触るように自然に叩いているように見えた(?)。

アーティスティックな一家だなあ本当に。カッコいい!

 

【おまけ】

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会場にあったチャラスタグラム撮影スポットにて。

仮面の小道具をすちゃっと装着したら、思いのほか仮面舞踏会あふれる感じになっていた。きっともっとオシャレな付け方があるのだろうけど、ハロウィン仕様先取りってことで!

 

 

※実はこの記事を公開した直後、ほんの数文字修正したい箇所がありチャチャッと編集したらその後2000文字近くのテキストが消えました。ショックすぎた。

どうやら読み込み切れていない段階のテキストで「更新」してしまったのが原因らしい。

はてなブログの落とし穴なのかな…?

これからは最初の記事を別の場所に貼り付けるなどしてバックアップ取っておこう…。皆さまもお気をつけくださいね…!あまりに悔しくてもう一度記憶を辿って仕上げたら最初の記事より長くなった。ちょっと内容は違うけど、今書きたいことは書けたから良し。おやすみなさい!

東京タワーと青い光、スマステと香取慎吾。

なんで私は毎回手の届かない億万長者のスーパースターの心配をしたりしあわせを願ったりするのだろう。

たぶん、自分のことだっていろいろ心配しなきゃいけないはずなのに もっとちゃんと生きなきゃ(ちゃんと、ってなんだ)ならないはずなのに。

それでも画面の向こうで自分のこと以上に周りの人を大切にして、素直に嬉しいことや悲しいことを表現している人たちに目や心を奪われずにはいられない。

何かを感じずにはいられない。

 

ライブを観ながら思考が整理されたりいろんな感情を見つけることはあるけれど

テレビ番組を観ながらそう感じるのは 失礼な話かもしれないけれどあまり多くない(テレビが嫌なわけではなく、単純にあまり観る習慣がないのも大きい。SMAPのファンになるまではスカパーのMotoGPぐらいしか熱心に観る番組がなかった)。

だけどこの日は…テレビがとてもキラキラした素直な姿を映してくれていた。

 

16年続いている、これからもまだまだ続くと思っていた「SmaSTATION!!」が最終回を迎えた。

正直に言うと、ファンになり日も浅いし毎週欠かさず観られていたわけではなかったし、見始めてやっと「いつのまにニュース番組のスタイルじゃなくなったの…!?」←あのスタイル結構好きでした と気づいた相当乗り遅れの私なので、ずっと応援している方々に比べたら自分の生活にはそこまでめちゃくちゃに大きな変化はないかもしれない。

それでも、テレビをつけたらそこに「今」の香取慎吾がいるあの時間は やっぱりとても大きいものなのではないかと思う。深いファンでも、ライトなファンでも、ファンじゃなくても。

この時間にここにチャンネルを合わせれば、今の香取慎吾が分かる。それがどんなに貴重なことなのか。

もちろん番組はアイドルの近況を知るためだけにあるわけではないのだけれど。それでも、彼の存在は番組や視聴者にとって大きすぎて 終了の事実はさまざまな人にとって特別な出来事であることは想像に難くない。

 

それを象徴するかのような粋なサプライズが突然起こった。

東京タワーの色が、スマステの放送時間に合わせて青い「スマステカラー」になったのだ。

これまで何度もこのブログでも「嬉しい偶然」のエピソードを書き連ねてきたけれど、もちろんこれはただの偶然ではない。

東京タワーの公式キャラクター、ノッポンくん(弟)ツイッターでしっかり「スマステカラー」とスマステへの感謝を伝えてくれていた。

こんなふうに規格外に愛されている番組が、あるんだねえ…

 

しかも…私は知っていた。

スマステ最終回の前に、「東京タワーをスマステ最終回に慎吾カラーに」してほしい旨を東京タワー側にリクエストしていた一部のファンがいたこと。

(スマステカラーにだったかな?と一瞬思ったけど、確か慎吾カラーのグリーンだったような気がしてきた。覚えていらっしゃる方がいてもし間違いの場合は教えてください…!)

ファンの呼びかけは次第に広がっていったけれど、私は「さすがに…それは難しいのではないかな…?」とぼんやりと思っていた。

それが、このサプライズ。

これは偶然なのか、それとも「本当にその声を反映してくれようとしたから」なのか、完全には分からないけれど。

とにかく、どちらであってもすごいことなのは間違いない。

 

香取慎吾星野源が対談した数ヶ月前のAERAの記事が大反響(AERA創刊以来初の増刷があったとか)だったのは記憶に新しいけれど、その対談の中でこんなくだりがあった。

星野源「好きな場所」をたずねられたときの彼の返答である。

 

「東京タワーが好きです。」

「いてくれるのが好き。」

「(小学生の頃、最初のオーディションで来た場所が六本木であることに触れ)子どもながらに楽しいなと思って仕事を始めて、でもなんかつらいな、つまんないなっていう時に、東京タワーの灯が気持ちを救ってくれたというか(笑)。」

「いつか東京タワーの色を変えてみたいんですよね、自分で。」

「この日だけ自分の色みたいな。」

AERAより抜粋)

 

「いつか東京タワーの色を変えてみたい」

普通は到底難しいはずのこの夢が予期せず叶えられたのは、運の良さや彼の知名度、長年の貢献度だけじゃなく 人柄と人徳と 「それを叶えたくなる」人たちを惹きつける魅力があるからだと知っている。

 

番組はいつも通りに和やかに進んでいき(冒頭からよく行っていたお店が出てきて個人的にめちゃテンションが上がる)、「ああ最終回感を出さずにサラッと終わるのかなあ。まるでまだ続いていくかのような期待と希望を残して…699回で終わるって不自然ではあるし、700回目をまたいつかやってほしいしなあ」なんて考えながら普通に楽しく番組を観ていたのだけれど

私は浅はかだった。

 

とても仲の良い存在でもあるゲストの山本耕史さんに「最後のゲスト、山本さんで本当に嬉しかったです。ありがとうございました」と声をかけ抱き合いながら感謝する香取慎吾に、「香取さん、まだお時間があるようですから少しお話しませんか」と優しく(しかしほぼ泣きそうに見えるよ)促す大下アナウンサー。そしてCM。

 

え……………なにそれ……………いきなり、いきなりめっちゃ最終回感出してきたけど……………

CMを観ながら泣きそうになりつつも、絶対に見届けねばならないと覚悟を決めた。

 

そこからの話はもうたくさんのニュース記事でも出ているので、詳しくは記載しないけれど

なんていうか…

あんなに素直に言葉にするとは思っていなかった。

なんとなく、香取慎吾は番組が終わることよりも自分のせいで番組が続けられなくなったと思って(それがたとえ間違ってはいないとしても)大下さんにもスタッフにもファンにも責任を感じているのではと思っていた。

(もっと言えば、グループのことでも同じように「周りを優先」な想いを抱いているのだと思っていた)

だからどんなにつらいことがあろうが、さらに頑張っているのだろうと。

でも最後に、その心情まで、「申し訳ない」なんて言葉まで口にするなんて…

彼はきっとどこまでも、そうなんだな。

言葉を選びながら、でも踏み込むところには踏み込んでくれた。

それは大下さんの振る舞いからも感じられた。本当に素敵なサポートだった。

 

こんなに素直に話せたのも、新しい道を選んだから。それが新規ファンでも分かるのが切ない。

しかし香取慎吾はこの日もやはりいい男だった。

黙っているだけでもいい男なのに、あんなに素直に「残念」や「申し訳ない」という心からの「取り繕わない気持ち」を口にするんですよ。

ずるいぐらい人間的に素敵だと思う。

「カッコつけないカッコいい」大人だなあ。

 

番組が終わるのは本人や周囲やファンにとっても本当に残念で寂しいことではあるけれど

その前日にあんな粋なお知らせをしてくれたことで、すくなくともファンの心持ちは少し良いほうに変わっていたと思う。

また信頼できるスタッフや共演者と新しい形で楽しいことができる日が来ることを願ってやまない。

 

ここまで思わせてここまで書かせる香取慎吾、やっぱりこわい存在です。

 

 

(書きながら寝落ちしたのでこのテンションで書き上げましたが、朝起きたらまたスッテキ〜なニュースが舞い込んできたので実際には「ギャーーーーーーーーみんな起きてー!!!!!パリピアNEWSMAPがインターネットの世界に降臨なさったぞー!!!!!!!」なテンションが同居しています。SMAPのファンはジェットコースターだな!そう、ネット番組生出演決定だってよみんな!!!!!

稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がネットTV初出演! 72時間ぶっ通しで生放送 | テレビ・芸能ニュースならザテレビジョン

写真がめっっっちゃアイドルの顔。これこれ!これだよ〜!!!!!涙

スマステ最終回前日に新プロジェクト発表、最終回翌日に番組出演発表って ファンの気持ちに寄り添いすぎですね最高!)

北海道旅にっき(0.5) きっかけは札幌とスピッツと。

「北海道 旅行 9月」

「北海道 きたえーる」

ある夏の朝のコンビニエンスストアで、私は焦りながら検索していた。
きっかけはその数分前のちょっとしたサプライズに遡る。


(再生:数分前)

スピッツ…北海道…残ってる……!?」

 

スピッツのファンになり約15年、ファンクラブ入会から10年以上。
その日は彼らの結成30周年ツアーのチケットがいくつか一般発売する日だった。
7月からスタートしているこのツアー。大阪公演には遠征旅行で参加できたものの、私は諸事情(期限までにお金を払い損ねました…)で関東のチケットを入手できていなかった。
スピッツのチケットは、元々ファンクラブに入っていても取るのが難しいことがあるほど(むしろ近年余計に取りにくくなっている実感があるのですが皆さんどうでしょうか…?)入手が困難なのだが、ライブのことならフットワークの軽さとあきらめの悪い自覚があり、この日はダメ元でロッピーの機械からチケット争奪戦に参加するつもりだった。
(なんと過去の武道館チケットはロッピーで取った実績がある。運が良かったのだろうけど。)


しかし今回は読みが甘かった。
着いたら既にロッピーの前に先客がいらっしゃった。
ああー、ちょっと遅く行き過ぎたか。
そしてなんとなく予感はしたけれど、その方の画面にはスピッツ武道館」と書いてあった。


「あ、私もスピッツです」
思わず話しかけていた。
そこは(しまった、またチケットを取れる確率が遠のいた…10時ぴったりから挑戦できないのは可能性ゼロに等しい…)ともっと悔しがるべきなのかもしれないけれど、「こんな地元にスピッツのファンが」という事実にちょっと嬉しくもなるのだった。
ちなみに以前、同じような場面にエレカシ野音のチケ取りで遭遇したことがある。私より先にロッピーの前で待機していた男性の先の画面に「エレファントカシマシ」の文字を見つけたときの気持ちを思い出す。
(こんな地元にエビバデが…!地元のダンナが…!)←エレカシファン向けのネタです
勝手に熱くなりながら列に並んだ。そのときは残念ながら男性も私も入手できなかったのだけど、エレカシ野音もロッピーで取れた経験があるので完全に希望がないわけではないのだよ。希望がある限り、私はやるんだ…!

 

さて話を戻して、発売時間まであと数分。
もうこの2番目の順番では取れないことが分かっていながらも、何らかの「もしも」のためにロッピーに並ぶ私と、真剣にスタンバイをしている目の前の女性。
せめてその女性だけでも取れたらいい…
私は手元のスマートフォンでチケットサイトを複数開きながらその時間に備える。

 

並んでいた女性は、どうしても武道館のある日の公演に行きたいらしい。家の都合でその日しか行けるタイミングがないのだそうだ。
ただ、横浜アリーナのチケット*は取れていたようだったので少し羨ましくなる。
武道館は本当にプラチナチケットだよね。いつからそんなことに…

 

私の今回の狙いも一応武道館、そして第2希望は横浜アリーナ

大阪遠征に一緒に行った母(スピッツ好き歴は母のほうが先輩)が、久々のスピッツライブの長い余韻に浸りながら「大阪楽しかったな〜。マサムネかわいかったな〜。また旅行行きたいな」「またライブ観たいな、武道館も行きたいなあ」「誕生日(8/16)に武道館、いいなあ」とどう考えても私宛のひとりごとを口にしたことが今回のチケ取り参戦の大きな理由だった。

(私も観たいし母も観たいのなら、チケ取り頑張ってみるかあ)
武道館は当たる気がしなかったため、ファンクラブでは横アリを申し込んでいた(支払い忘れてごめんよ…)。
その後「一応ダメ元で」と申し込んだチケットサイトの先行抽選も外れた。
ならばあとは、一般に望みをかけるしかないのだった。

武道館がだめでも、横浜アリーナならもしかしたら一般でも取れるのでは…なんて期待もあった。距離的にも争奪戦のハードルが下がるかもしれないし、もし取れたら母もなんだかんだで行くと思うし。希望は捨てずに捨てずに。

 

そしてついに発売時刻の10時!
目の前の女性、めっちゃ頑張って画面をタッチ。
私、それを見つつスマホの画面をタッチ。
ただ気のせいかな、既に目の前の女性の画面には「完売しました」と記載されているような…
いやいや見間違いかもしれない…まだ20秒ぐらいだもんね…
なんて思っているうちに、チケットサイトには「予定枚数終了」の文字。
えええええ!?あああああ!?
や…やっぱりか………!?

 

この間、3分も経っていません。

文字に起こせる展開がほぼ何もないまま、とにかくあっという間にロッピー端末もチケットサイトも予定枚数を終了したらしい。

はあー………やっぱりか。
これチケット取り挑戦に慣れている方なら分かるかもと思うけど、本当に立ち会うたびにマジか?と脱力してしまう。うう。

スピッツ、甘くない。

 

「だめでした…ごめんなさい時間かかっちゃって」
「いえいえ…!」
何度タッチしても状況が変わらないことを確認し、がっかりした様子で女性がロッピーから去っていく。
あああ…でも、横浜アリーナがあるではないですか…その日を全力で楽しんで…!
背中に向かって語りかけた私だった。

 

私が見ても結果は当然変わらないのだけれど、一応画面を確認してみる。
武道館の全日程、横浜アリーナの全日程、うん、全て「×」。予定枚数終了。


「すごいな…スピッツ、あなたって人たちは………本当にどんどんチケットが取りにくく…」


予想はしていたものの、スピッツの人気の高さというか高すぎるだろ!な展開にちょっと嬉しくもあり、しかしやはりちょっと切なくなりながら とりあえず店内のイートインコーナーで朝ごはんを食べた。
決してもう切り替えたわけではないけれど、腹が減ってはアレなので。

 

もぐもぐと「もちもち系チーズパン」を食べながら、
(そうだ、どうせなら他の公演の販売状況も全部見てみよう)と思い立ち、またロッピーの画面をタッチしてみた。

この時点では単なる「ほらやっぱりどこも完売。すごいなスピッツの人気は……」と再確認する作業だったのだけど、数分後に予想外の展開が起こる。

 

「ここも完売、ここも完売と。あ、香川はあるな。けど……この時期か…(割と直近だった)なかなか難しいし、そもそも香川に行くのは結構たいへんだよな……他はやっぱり軒並み完売か……ん?

 

 「北海道  △」

 

おお!?

北海道、あるの!?

 

思わず△の記号をタッチ。

9月16日と17日。三連休の時期と重なる。

きたえーるという場所で開催されるらしい。

今のところ、どちらも△。

私のその時期の予定は◯である。

ていうかロッピーの画面、いったんどちらかの日程が×になってまた△に復活した瞬間を見た気もするけれど、私の記憶違いかもしれないので断定はしないでおく。 

 

北海道か……北海道、きたえーる…?

北海道だとやっぱり結構遠いからみんな断念するのかな…?

いや、でもこれたぶん、偶然というか…たぶん、いずれ×になるのでは…?

どのチケットも取れなかったファンが、後日、この△を見つけたら? 

 

念のためその場でチケットサイトの状況を確認すると、なんとどのサービスを見ても、北海道、既に完売。みんな本気だ。

ロッピーが残っているの、ラッキーなのかな?

どうやら北海道はこのタイミングで追加席を販売していたらしい。ということは、一度は完売になった公演の、追加席販売の最後の△が、このロッピーというわけなのか…?

あれれ?私、やっぱりラッキーな瞬間に立ち会っているのかな……?

 

でも北海道…北海道……きたえーる…?

さすがに遠いかな…

△は見なかったことにしようかな…

でも、武道館も横浜アリーナも取れなかった今、私と母に残された最後のスピッツ30th参戦の希望……

 

………

 

……………

 

………………………

 

 

いくつかの迷いを抱えつつ、とりあえず「申し込む」をタッチした。

 

 

支払い用のレシートをイートインのカウンターにそっと置く。

そう、しばらくその場で考えればいいのだ。チーズパンの残りを食べながら、引き換え期限の30分以内に結論を出すんだ。

本当に北海道まで行くのか。

行きたいのか、行く必要があるのか、行く勇気はあるのか…おいしいものがあることは知っているけど…しばらく行く予定はなかったからなあ…っていうかそもそも、母は行けるのか。

 

念のため5分後にまたロッピーを操作してみると、やはりか。

北海道、両日ともに×マークに変わっていた。

わずか3、4分のラストチャンスだったのか…

てことは、てことは。このレシートを引き換えなければ、もう北海道のチケットすら自力で手に入るチャンスは少なくなる……?

でも…9月の北海道ってどうなのだ?天候は?気温は?混雑状況は?飛行機の空きは?費用は?

10年以上前に一度いとこの結婚式で行って以来、北海道には足を運んだことはなかった。

おいしいものがたくさんありそうなことは、知っている。おみやげでもらって以来、六花亭の雪やこんこが大好きだ。

でも私は、それ以外のことをほとんど知らない。

そもそも、きたえーるってどこ…?

いくらなんでも少し事前に調べる必要があるな…

 

と、ここで冒頭の検索シーンに戻るわけです。

 

「北海道 旅行 9月」

「北海道 きたえーる」

 

その他にもいろいろなワードで調べたけど、そのとき分かった情報は

 

・9月はまだ寒すぎない。観光客は夏より落ち着いて旅行にも割と適していそう

・ちょっと高いかもしれないけど、今からでも飛行機の席は取れそう

・探せばいろんなパックのプランがありそうだ(あるのは当たり前なのだが、決断までの時間の猶予がないのでとにかく焦っていた)

・きたえーるは札幌駅から乗り継いですぐ行けそう

・やっぱりおいしいものがたくさんありそう

ということ。

 

なるほど。旅行のシーズンとしても交通の便もあまり問題はなさそうだ。おいしいものもたくさん食べられそうだし。

そしてチケットは今や完売という事実が私を後押しする。

もしこのチケットを引き換えたあとに北海道行きが困難になっても、完売しているチケットなら譲れる確率は高くなる。何ならもし譲り手が見つからなかった場合、結婚式に出席したいとこの家族にプレゼントしたっていいかもしれない。

「私が行けなくなってもチケットもお金も無駄にはならない」

その事実をほぼ確信したのです。

 

結果、どうなったかはお分かりですね。

 

引き換え期限の時間を過ぎることなく、レシートをただの紙切れにすることなく、私はレジに向かっていたのでした。

 

って、取っちゃったよ北海道!

遠征は割とよくしているとはいえ、北海道は経験ないよ!

行けるのか、本当に…!

チケットが取れた嬉しさと、本当に行けるのかという不安がごちゃまぜになっていた。

そして、母に言わなければならない。

母が行けないとなったら、ひとり旅をするかあるいは2枚ともどなたかに譲るしかない。

まあでも、棚ぼたで取れたようなチケットだ。

もし行けなくても、チケットが取れず歯がゆい思いをしているファンはたくさんいるのだから その方々にお譲りできるのなら気持ちも楽になるし…うんうん…

 

 

【LINE】

私「武道館も横アリも即完売。残っていたのは北海道と香川。北海道は9月17日。悩んで一応取っちゃったけど、くるみちゃん(愛犬)のごはんとかもあるしやっぱりチケットは誰かに譲るかね。」

母「北海道の、どこなの?」

私「きたえーるってとこ。札幌からも行けるらしいよ」

母「パパの休み次第だね。」

 

あれ?思った以上に普通に行く気かな??

 

その後も状況と情報をいくつか説明。

 

数時間後の母「北海道、パパ休みで家にいるって。OK出ました〜」

 

 

軽っ!!!

母、フットワーク軽っ!!!

 

もっとこう、「え?北海道!?遠征しすぎじゃない?何考えているの?もっとやるべきことが云々…」

みたいな反応があるかもと思っていたのだが…

〜リフレイン〜

「大阪楽しかったな〜。マサムネかわいかったな〜。また旅行行きたいな」

そうだった。母は私の母だった。

 

というか実は、母はかなりの北海道旅行の先輩でもある。私がなぜか大阪にそこそこ頻繁に行くように、母はなぜか北海道にそこそこ頻繁に行っていた。実姉が北海道にいるのもあるかもしれないけれど、現地に何度も行ったことのある存在は心強い。

本人的には「北海道、この前も行ったけど…」という感は否めないようだが、そこは、ね。また新しい北海道を発見できるかもしれないですからね。

 

これが北海道へ行くことになった経緯。旅行レポの前に語りたくなってしまったので0.5で。

次回の(1)は、スピッツレポの予定。メモ書きレベルになるかな。どうかな。

 

(昨日の新しい地図発見により更新遅れたけど、その前に書いていた記事でした。)

 

横浜アリーナのチケットにまつわる話と後日談

横アリのチケット、無事ファンクラブで取れたのに支払い損ねてしまう→モバイルサイトから抽選申し込み→予想外に第2希望の大阪が当たり、せっかくなので大阪に行く→一般で武道館と共にチャレンジするが取れず、代わりに北海道が取れる→もう関東の参戦はあきらめて遠征に絞る

…こんな経緯だったのですが、なんと横アリ直前になり以前もこの日記に登場させた某人物から救いの手があり運良く参加することができました。そう、その人物もまた、かなりのスピッツファンなのであった。某人物、マジ感謝。 

さあ新しい地図を広げよう

外は雨、体調もあまり本調子ではなかった一日だったが心は青空だよ!

なぜってあの3人が…パリピア、稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾という才能あふれるアイドルの枠を超えたアイドルが新しいサイトを、新しい地図をてにいれたのだから…たいへんだー!!!

 

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わー!!スマホから見てもかわいい。

新しい地図、NEW MAP!

そして東西南北を表すシンボルを上から繋げると

NEWS+MAP!

あれ!どちらもどこかでよく見かけたアルファベットが並んでいるね…?しかもSは反転していないね…?最高だな。ああ、また「ファンの憶測の域を出ない系暗号案件」が生まれていくなあ。

 

そしてずらりと整列する現代的SNSアイコン!!

これよ、これ…!2017年、これだわ…!!

(先日のスポーツ紙の「SNS開設を前向きに検討」って記事はなんだったのか)

もうびっくりするやら嬉しいやらニヤリとするやらで、興奮気味にファンクラブ入会してSNSもフォローしてYouTubeチャンネルも登録してLINEも友だちになったよね…ああ…いろんなサービス使っていて良かったとこんなところで実感する。

それにしても瞬く間にすごいフォロワー数に登録者数。知ってはいたけどSMAPの吸引力はすごいな。

 

ファンクラブに入会するには「join」と書かれたかわいい文字をクリックするのだが、そこで表示される「新しい地図NAKAMA」にも反応してしまうファンが私含めてとてもとても多数。

NAKAMA…英表記の意味はまさか、まさかある方々の苗字を意識したものではないですよね…?

(ネットのコメント見て気がついた。最初に解読してくれた方すごい!)

 

今日はもうその場での興奮を文字にしているだけなので、ブログというよりツイッターかもしれないが

これは反応せずにはいられないので。

 

ファンになって初めてSMAPのメンバーのファンクラブに入れて、しかもそれがこんなにカッコよくてクリエイティブなプロジェクトな予感しかしないものだなんて

いやあ改めて、ファンになって良かった!!!!!

 

そして新聞広告の件も粋すぎて、ファンは泣いたり湧いたり感謝したりしております。もう大変です楽しくて。

去年ファンが発案し実現させた新聞広告での応援メッセージ。東京新聞には何度も何度もSMAPファンのメッセージが花束のように掲載され、年末の朝日新聞にはなんと8ページに渡って「ファンからのメッセージ広告」が掲載されたのです。その取り組みを見るたびに感激して胸が熱くなって、私も出社前に駅の売店で新聞を買っていた。

そして、今回3人が新プロジェクトの広告を掲載する場所に選んだ新聞が「その2社のみ」って、ね。

えっ、それって…それなんて交換日記プロジェクト…?

メンバーからファンへの返信、かあ。

幽閉されて連絡が取れない関係ではないはずなのだが、すぐに繋がれる現代と こんな形で繋がる方法と どちらも存在するのがなんだかとても面白い。

そして、朝日新聞に掲載されるプロジェクトには私も参加したので(クラウドファンディング。新聞広告に名前が掲載されるコースを選んだ。記念!)嬉しさもより自分ゴト化できてしまう。

新聞広告のメッセージに、新聞広告でお返し。そんな素敵な発想を思いついたクリエイティブ集団のトップたち名乗り出てください。その発想、世間が放っておきません。あ、なんだSMAPの3人か……

 

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その真っ白な地図から、さまざまな色や音や笑顔のあふれる道が拓かれますように!

 

【おまけ】

これを書き上げたあとに、SNSで新たな暗号見解を発見。

ファンクラブの早期入会特典に記載された「ぷっくりシール」というシールがファンの間で「かわいいwなんなのw」と話題になっていたのは知っているのだが

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なんと、「ぷっくり」→「くりっぷ*」という隠れメッセージなのではと考察した方が現れた。

クリップー!!!!!なるほど!!!

それだと突然のぷっくりの謎も解けるわ。り◯んの付録かと思ったわ…

もちろんまたまた全て憶測の域を出ない偶然の話ですが、これは、のっかってひそかに楽しんでいたい解釈だなあ。

 

*クリップのエピソード

昨年末に発売されたSMAPのクリップ集『Clip! SMAP! コンプリートシングルス』のタイトルとジャケット(文房具のクリップがいっぱい)の影響で、SNSアカウント名にクリップの絵文字をつけるファンが多数出現。それ以来クリップも星と同じぐらいなのではないか的なSMAP的アイテムとして愛されている。ていうかそのクリップエピソードもし本人たちが知っていたとしたら、何でも筒抜けじゃないのか。ファン同士のあんな会話こんな会話も筒抜けだとしたら…みんな生きよう。※私調べ

 

【23:40さらに追記】

そんな新しいはじまりの日に木村拓哉のラジオで流れたSMAPの曲は、『はじまりのうた』でした。

いや、これ明らかにさ…もごもご…最高か…!

 

 

 

【旅の話】北海道にっきの予告。

SMAP記事後半を書いている途中なのですが(もし待ってくださっている方がいたらごめんなさい…!また想いがあふれて長文で収拾がつかなくもう少しかかりそう…)、17日から19日の昨日にかけてライブ旅行※に出かけていました。

※補足 私はライブに行くことが割と、いやかなり好き。さらに旅をすることも好きなので 関東だけではなくたまに旅行を兼ねた遠征なんてものもしております。

ライブ旅行で多いのは大阪なのだが、今回は遠征としては初、旅行としては2度目の場所へ行ってきました。

そう、タイトルにもあるけれど…10数年振りに北海道・札幌へ!!

わーいわーい。楽しかった。

現地では更新できませんでしたが、SMAP記事と並行して北海道での出来事を振り返っていくね。欲張りだね。

でも振り返りたい過去がたくさんあることは嬉しい。

楽しいのは未来だけじゃなくてもいい。

 

しかし私、スマートフォンのカメラをメモがわりに使うクセがありまして…

旅行の写真をフォルダにまとめたところ、その数1000枚以上と表示されまして……

なぜすぐパパッと振り返り日記をしないのかというと、そういう事情があるのです。時系列で振り返って厳選するのが楽しくてね。ていうかまあ要領が悪くてね…ごにょごにょ…

 

なので今回はティザー的な、えーといわゆるローンチ前的な(IT的な業界にいるはずなのだが、これ系の言葉は未だにドキドキしてなかなか使えない)雰囲気で?ちらりと予告だけしてみようかと。

 

【さっぽろ旅行記チラ見せ】

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たとえば、こんなオシャレなお店であったまるメニューをいただいたり。

 

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ライブに浮かれてみたり。

スピッツのライブです)

 

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コンビニアイスのクオリティに感動したり…(いやまじで本当にこれおいしすぎて)

 

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六花亭の歴史と伝統と発展に深く感謝したり…(ここに通いつめたい…)

 

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ちょっと明らかに昼から酔っていたり…

 

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ハート越しのすばらしい夜景を眺めたり…

(親子旅行だけどここで撮ればよかったな)

 

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すばらしい…そこにあるものを撮るだけでもれなくフォトジェニックになってしまう素敵な朝ごはんをいただいたり…

 

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初めてのラム体験をしたり…!

 

なんだか食べてばかりに見えるし(実際そう)、「予告だけでも大体把握した」「個人の思い出記録なんだしこれで完結でいいのでは」と思う方もたぶんいると思うけど、ごめん。そうだけどそうなんだけど、もっともっと細かく振り返りたいんです。そう、自己満足なんです…

ライブ編、グルメ編、景色編、その他編(買い物もしたしお土産もいろいろ)、いろいろ残したい…!

記憶よ、まだいかないでね。

 

ではでは、ティザー(?)だけではなく本日記も見てやるか、という方はまた次回記事で!

 

ああそれにしても、スピッツは本当に今も「音楽が基準」な生き物たちなんだな。

青春がずっとつづいている。