かくしごと(空色MIX)

本音だけどちょっとよそ行き。知人にも見せられる文章を目指す、陽あたりの良い表の日記。考えごと、エンタメのこと、ポジティブネガティブなんでもあり。

【感想】『クソ野郎と美しき世界』はSMAPファンのためだけの映画ではない(と思う)

こういう感想は公開中に見てもらえたほうがいいかな、スピードだいじ!

ということで、エレカシレポと順番は前後しますが

映画クソ野郎と美しき世界を観た感想を書きますね。

 

f:id:megumirai_words:20180409225952j:image

 

※4/17追記

【検索から来てくださった方へ】

なぜか15日からアクセス数が3倍近く跳ね上がっていてびっくりしています。なぜだ。

こちらはSMAP含むいろいろな音楽やエンタメのことなど自由に書きがちなブログです。

映画の展開や重要なセリフなどのガチなネタバレはありませんが、

ネットニュースや公式サイトで既出の情報や世界観はなんとなく散りばめてあります。

作品の詳細な雰囲気は知りたくないなーって方は、映画を観てからご覧いただいたほうが新鮮さがあるかもです。

あ、ただ…引き返す方のために、これだけ。

気になる方はぜひ映画館で観てほしい!」

 

 

では、本編開始!

 

 

正直、アングラで奇抜な世界観を覚悟して行った。

何せ予告動画が既にそういう空気を醸し出していたので。

 

私は映画に疎く、個性的な作品への耐性もたぶんない。

映画館に行ったのも、去年の『無限の住人』以来だった(これは3回観たけれど)。

いくら彼らのことが好きだとはいえ、

もしかしたら作品は私好みじゃないかもしれない、とも覚悟した。

 

そしてダメだった。

何がって?

詳しくはネタバレになる?ので言えないが、

最終章、香取慎吾のショーが始まるところで

もうダメだったよ。

涙がドバーッと出てしまった………

そして、そこからの展開がね……なんだろう?

楽しさしかなかった。

 

あんなの見せられたら、「観て良かった」としか思えないから。

あれは、完全なエンターテインメントだった。

こんな、こんな輝きを見せられては

まるで全てが、この瞬間のためにあったかのような気がしてしまう。

 

生き生きと、キラキラと輝きながら

大きなスクリーンすら窮屈そうに歌い踊るその姿を

「同じく覚悟をしているみんな」に、真っ先に見てもらいたかったかのような。

あれもこれも、全てが

その光に辿り着くための準備だったとしたのなら?

 

そんな錯覚を覚えてしまうぐらいには、

最終章は完ぺきに幸せなエンターテインメント。

自由な瞬間への喜びがあふれたパフォーマンスは、もはや映画館のスクリーンですら収まらない。

 

当然だ。

彼は、彼らは、東京ドームの端から端まで見渡して手を振っていたほどの「目の良さ」を持ち合わせているのだから。

それは単なる視力の良さということではもちろんない。

舞台やスクリーンの先が本当はとても広いことを

彼らは肌で知っているのだ。

 

まあ、観ている人がたとえ一人であっても

3人は同じように笑顔で手を振るのだろうけれど。

 

稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾の3人は

スクリーンの中でもやはり国民的アイドルにしか成し得ることができない輝きを放っていた。

 

【で、ぶっちゃけ面白かったの?】

映画に疎い側の感想として聞いてください。

正直、やっぱり作品全体を通して世界観は個性的で
万人にすすめられるそれではないな、とは思ってしまった。

でも、その振り切り方が個人的には面白かったし
(そもそも、国民的アイドルがその世界観に入り込めることが既にすごいことのような…)
個性的な世界観が懸念だったのに全話気がついたら惹き込まれていたのだから

この試みは成功なのだろう。

 

彼らの「演じることの楽しさ」や「苦しさ」のパワーが、無意識のうちに作品にぶつけられているような気もした。
個人的に好きな話は2作品目の「歌喰い」です。

そして、ファンとしては

画面のどこにいても3人を見つけられるほどの存在感を見せつけられてホッとした。

特に香取慎吾はミュージカルをやったほうがいい。今すぐだ。

香取慎吾は、皮肉にもあれ以降どんどん歌が良くなっている。

この映画を観て、香取慎吾はあんなに歌が上手かったのか?とびっくりする方もいるのではないだろうか。

 

元々声質も良く、歌唱力も高かったと思っているけれど

今は、表現力と歌える喜びが増したように感じる。

 

【「SMAPファンのためだけ」なら、たぶん別のやり方がある】

レビューサイトで、「これはSMAPファンのためだけの映画」的な低評価を目撃した。

えっ。そうなのか!?

おそらく、ファンしか楽しめないぐらいのクオリティだと辛らつに表現したかったのだと思うが

(それらの意見は今のところ少なめではあるようだが)

これは、個人的な意見で言えばむしろ逆だよ。

だってどう考えても、これまでのSMAPファン全員にすすめられる類の世界観ではないもの。

ライトなお茶の間層には、さらにすすめにくい。

 

どちらかというと、たとえば

「アングラでサブカルな映画を好む傾向の人」だったり(いや本当にアングラでサブカルな作品はもっとすごいのだろうけど)、

好きな監督や作品、そして苦手だった作品をパッと複数挙げられたりするほどに

映画鑑賞が身近にある人に似合う映画ではないのかな。

良い悪いに限らず、映画を観ることが好きな人が特に楽しめる世界観だと思う。

そして、デザインやクリエイティブなことに造詣が深い人。

きっとクリエイティブな視点やアイデアを持っている人はより楽しめるし、刺激になる。

 

彼らのやること為すことを何でも受け入れられる人は別として、

「今までの彼ら」だけを求めているファンにとっては、この作品は博打でしかない。

ストレートな「素敵」「おかえり」だけを目指していたら、本当に「ファンのためだけ」の作品を作っていたのなら

もっと分かりやすい、普通に笑って泣けるドラマのようなコンセプトにしただろう。

 

【じゃあ彼らはなぜ普通ではない「クソ野郎」に?】

ファンのため、も そりゃあもちろんあるだろうけれど

スタッフや携わるクリエイターが、彼らの新しい一面を引き出したかったのもあるだろうし

何より彼ら自身が 

知らない自分たちを見たかった好奇心もあるのではないかと思う。

本当にきっと、何でもやりたい人たちなのだよ。

そして、「そういう場所」があることの素晴らしさに再び気づけた顔をしている。

 

確かにファンやお茶の間含め、一定の人たちを置き去りにする危険性を秘めている試み。
でも、この試みで新しい層を取り込める可能性を秘めていることも
彼らの新しい一面を知れたことも確かなのだ。

 

近いうちにもう一度観に行きます。

 

 

以下は章ごとの軽い感想。

の前に、どんな映画か全く知らない方のために少し紹介すると

各章ごとに異なる「クソ野郎」が登場する、オムニバス形式の作品です。

オールジャンルムービーと題されていることからも、どんな作品か一言では説明しづらいけれど

最終章で何かがつながります。

が、個人的にはめちゃくちゃ伏線がある系のそれではないかなと思ったので

そこを軸に期待しないほうが楽しめるかも。

クソ野郎さに重点を置くか、美しさに重点を置くか、でまた見方が変わりそう。

どちらの視点からも観てみたいな。

 

【ピアニストを撃つな!】

追われる女と追う男、

そして、何も知らずに愛される男。

冒頭の稲垣吾郎の話は、感想にもチラチラ見られる通り

確かに「?」感は漂った。

このテンションで大丈夫なのか?感というか、

客席にいた比較的年配のご夫婦が席を立たないか勝手に心配してしまった。

 

(〜妄想〜)

「今日は映画でも観ようか。」

「そうね、あなた。あら、ちょうど元()SMAPの慎吾ちゃん、剛くん、ゴローちゃんの映画がやるわよ」

 

なんて和やかな穏やかな会話を交わして観に来た方たちだったらどうしよう?

ハラハラしたのだが、そもそも「クソ野郎」のタイトルで何かを察して来てくれているよね!?と信じることにした。

(ていうか、そこそこ年齢が上の男性が客席にチラホラいたのだが どうしてだったのだろう)

 

そう、結局誰も席は立たなかったし、ここは非現実の扉。

序盤からぶっ飛ばしてくれたことで、この作品が本当の新しい挑戦であることが明確になって逆に良かったような気もする。

桃色の映像が綺麗。

写真展や美術展のような、という感想を見たけれど、ああなるほど、と。

稲垣吾郎のパブリックイメージをこういう風に利用する手があったのか、というか

全員実験しているような作品。

稲垣吾郎の変幻自在の「愛してる」と、馬場ふみかのスタイルは芸術。

浅野忠信満島真之介の、悪役なのにちょっとドンくさくてカワイイぞ感も面白い。

 

【慎吾ちゃんと歌喰いの巻】

香取慎吾中島セナの歌喰い、個人的にはいちばん好みだった。

ネタバレは控えるけれど、これだけは。

「歌?ひとりで?」に絶句した。

この、全員は見ない世界じゃなきゃ言えなかっただろう。

自分の歌を食べられてしまう設定の香取慎吾が歌おうとする3つの歌が、

あの超有名な3曲なのではと話題にもなっているのでこれから観る方はそちらにも注目してみては。

「いちばんアレなのにしよう」

頭文字だけで予測がつく偉大さと悲しさ。

 

クソ野郎のクソがクソということに衝撃(観た方はこの言い回しでたぶん分かる)。

どこまでも普通を捨てた奴らだ。なのになぜか温かさが残る。

そして、香取慎吾の存在感が異常ということが改めて分かった。

隅っこにいるだけでオーラがすごいのだ。
さらに、まだ生まれて10年ちょっとの中島セナの存在感もすごい。

まだ10年と少ししか生きていないのにあの世界観に溶け込めるのは天性ではないのか。

この役はこの子しか考えられないかも。

(刑事役の女性もあの方しか考えられないかも)

 

しかし冷静に考えると

「持ち歌を歌えなくなった」香取慎吾役を演じる香取慎吾、って、作品とはいえよくチャレンジできたなあ。

 

【光へ、航る】

草なぎ剛爆笑問題・太田さんのコラボレーション。

失われた息子の右腕を探す旅に出る、

ちょっと変わった関係性の夫婦のストーリー。

いちばん「きちんとしたストーリー仕立ての映画」っぽくはあるが、ひょっとしたらいちばん難解かも。

いや、嫌ということではない。

監督が太田さんだから覚悟はしていたんだ。

太田さんの頭の中を一度で噛み砕くなんて、私には無理な話だ。

太田光は意外と真面目だ」

という感想を見たが、同意する。

SMAPに提供した曲の歌詞を見てもそう思う。

http://j-lyric.net/artist/a002907/l021a22.html

好みは分かれるだろうけれど。

 

え?いまどうしてこうなったの?

と展開の早さを感じるのは、私が映画に慣れていないからなのだろう。

テーマは重めであるが、時事ネタやクスッと笑える部分も随所に盛り込まれており

実はバランスのとれた作品かもしれない。

笑いのツボが似ている人と観たら同じところで笑うのだろうか、なんて考えたりもした。

小説っぽい中毒性があり、また体験したくなる。


「え?難しいの?」と不安になった方、大丈夫ですご安心ください。

そもそも草なぎ剛が冒頭から悪くて渋くてカッコ良すぎるので、そのカッコ良さにああああとなっているうちに話が進んでいるので私が勝手に分かりにくくなっている説もあります(?)。

彼の悪シブ演技には色気がある。

役が憑依するのか、元から秘めているのか。さてどちらだろうね。

 

あと、草なぎ剛「何かを我慢する」演技って最高じゃないですか?

泣きたいけど泣けない、泣かないつもりが泣いていた……

そんな感情の揺れ動きを表現させたらピカイチだと思います。

 

【新しい詩】

そして、先述した通り

涙がドバーッと出た最終章。

「頼むからここまで辿り着いてくれ、みんな」

と本気で思った。

あれ?と思った方も、挫折しないでここまで来てほしい。

監督は、SMAPの『華麗なる逆襲』のPVの監督でもある映像ディレクターの児玉裕一氏。

華麗なる〜の続きかな?と錯覚するぐらいには、全く出し惜しみしていない贅沢な世界観。

期待を全く裏切らない作品だった。

この最終章単体でPVとして公開してほしい。

キャスト全員がショータイム。誰もが輝いていた。

ライブレポートでも一時期よく見た「多幸感」って、きっとああいう瞬間だろう?

毛色は違うけれどラ・ラ・ランドのオープニングを少し思い出した。

 

そこにいたのは自由なエンターテイナーです。

さまざまな記事でも明かされているため話してしまうが
最後、歌いますから。踊りますから。

香取慎吾が魅せますから。

そう、映画のために作られた『新しい詩』という新しい楽曲を歌い始めてからの香取慎吾

本当に素晴らしいのだよ(涙)!!!

思い出して今また泣きそうになっています。そのあまりの輝きに。

階段が出てきたら、それは無限のワクワクの合図だから

お願いだからスクリーンから目を離さないで。

いや心配しなくても、あなたも釘付けになるだろうけれど。

 

エンタメ、クリエイティブなことが好きなら
絶対にあのシーンは観てほしいのだ。

 

もちろん、稲垣吾郎のピアノも草なぎ剛の演技も良い。

各エピソードの後日談もなかなか良かった。

まあみんなが「あの場にいた」偶然は偶然すぎないか!と思うけれど、

そのファンタジーさもなんだかミュージカルっぽいや。

 

【映画の音楽について】

あまりに最終章の歌唱シーンが気に入って、『新しい詩』をまた聴きたくなって

配信中の映画用サントラを購入しました。

 

f:id:megumirai_words:20180410015033p:image

この曲を聴きながら最終章の感想を書きました。

 

新しい詩

1曲だけでも買える。250円!

サンプルで少しだけ聴けるのでぜひ!!

カスタマーレビューも高評価。

だよね。あれはそうなるわ。

うんうん頷きながら全てのレビューを読んだ。

 

私は他の曲も結局聴きたくなりそうだったので

こちらの5曲入りを購入。1000円。

 

クソ野郎と美しき世界 THE BASTARD AND THE BEAUTIFUL WORLD -Original Soundtrack-

クソ野郎と美しき世界 THE BASTARD AND THE BEAUTIFUL WORLD -Original Soundtrack-

 

 

お得だな?そのうちの2曲は、彼らの歌声メインだよ?

そう、『新しい詩』は香取慎吾のみの歌唱だが

もう1曲は稲垣吾郎草なぎ剛の楽曲なのです。こちらも良い。

Amazonの聴き放題サービスの無料体験でも聴けるみたい。

でも、スクリーンで観て聴いてからのほうがより感動するかもしれない。

 

【総括】
音楽と光があれば彼らはどこにいたって輝く。

その生き生きとした輝きを

こっそり(来たい人しか来ない映画館という意味で)目撃させるために、

この難解で振り切った映画を作ったのか?

と錯覚するほどに

終始楽しさと喜びに満ちている彼らだった。

 

正直、そこまでアングラな世界観にいかなくてもとは思う。率直な感想としてはね。

でも、確かに彼らは美しいのだ。

演じることも歌うことも踊ることも笑うことも、本当に楽しそうなのだ。

 

だからこそ勿体ないと感じる点もあるし、

より分かりやすい形で届く作品も観てみたいけれどね。

お茶の間を笑顔に変える、当たり前の普通の魔法を使う彼らも

きっと見られると思っている。

 

稲垣吾郎の色気と感性はどこまで面白味を増すのか。
香取慎吾はどこまで開放され輝くのか。
草なぎ剛はどこまで憑依してどこまで魅せるのか。

新しい地図の描く次の未来をまた楽しみにしていよう。

 

映画に疎い私が、なんだかんだ飽きずに2時間楽しめたから
よっぽど個性的なのが無理!という人でなければ全編楽しめると思うよ!

気になる方はぜひ映画館へ。

大丈夫大丈夫、
新しい世界、そんなにこわくない。

 

【パンフも買いました】

開始前に笑顔でクソ野郎と美しき世界のパンフレットください」と告げました。

私も立派なクソ野郎になったものだわ。

 

f:id:megumirai_words:20180411011401j:image

 

ここまでの文章はパンフレットを読み込む前に書いたものですが

いまじっくり読んだら、おおお!と答え合わせできたことがいくつもあって

買って良かったと思った。

 

太田さんのインタビューも、ああ、やっぱりこういう人だったのだなとますます好感を持った。

 

「人間を愛おしく思うような意味合いが全体的にあるような気がしますけどね、クソ野郎っていう言葉の中に。」

 

一部抜粋。この映画や人との関わりの本質を言い表しているのではないか。

 

企画者のひとり、多田琢さんのインタビューもとても良い。
映画だけではなく生きていく上で参考になりそうな言葉の数々。

 

自分の内面の嫌な部分と折り合いをつけながらみんな生きている、と話すくだりの、この部分がとても好きだった。

 

「嫌な部分が何かの拍子で出ちゃったら、ほかの部分で埋め合わせをすればいいんだし」

 

ああ、いいアイデアだなあ。ありがとう多田さん。

明日もがんばろう。

 

続きはぜひ、買って読んでみてくださいね!

 

 

【おまけ】

浅野忠信(まさお、その節はアライフというドラマでありがとうな)のワケ分からん優しさもなんか良かったしさ、

満島くん(その節はBG身辺警護人というドラマと無限の住人という映画でありがとうな)の舎弟っぷりも良い味出していたしさ

健太郎くん(その節はBGであり…)も強烈な存在感あるしさ、

脇を固める豪華キャストにも、もちろん注目ですよ。

 

……って、最近の木村拓哉と共演した人多すぎじゃんかー!!?!

これは……まあ……

偶然だろうけどねっ。

 

 

【4/18追記】

土曜日に2回目観ました!
2回目のほうがいろいろ気づけてより楽しめた。

そっか、あの人があの人でもあるのか。

そして歌の歌詞、なるほど…!

って、え?ベーグルにそんな意味が?

ムキムキが…え??

観たあとに、SMAPファンのみんなが「もしかしてそれって…!」な視点でさまざまな解釈をしていることを知った。お、面白い!!

確かに少しは「におわせている」と感じたところはあったけれど、そんなにあったとは。

解釈全部が本当かは別として、偶然だとしてもドラマチックな物語だ。

公開終了したらもっと細かい話を書けたらいいな。

映画『クソ野郎と美しき世界』を観た日は中居正広がラジオで初めて「新しい地図」を流した世界となった

はー。待って。

稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾からなる「新しい地図」の主演映画

クソ野郎と美しき世界を観てきたのでさっそく感想を書こうと思ったら

ブログにまとめる前に中居正広がこのリーダー野郎(愛すべきトーンで)な美しき世界をぶっ込んできた。

 

私はそのとき、のんきに新しい地図の新曲『雨あがりのステップ』を口ずさみながら

キノコと野菜のスープを作っていた。

映画を観ることで忙しく、

私の今日の食事はシナモンハニートーストと映画館内で食べたポップコーンのみとなっていたため

さすがに野菜系のものをとらないとマズい、と思ったのだ。

架空のキャラクターのしょくじかよ…………

※今日が土曜日でサムガなことはすっかり忘れています。ごめんよ…。

 

野菜スープを食べ終わりツイッターを見ていると、なんだかタイムラインが盛り上がっている。

というか、ちょっとみんなテンションがおかしい。

ああ、サムガ(中居正広のラジオの愛称)の時間だったか忘れてた…!と思いつつ、

だんだん、その盛り上がりが単なるラジオ後の楽しい盛り上がりではないことに気づく。

 

(以下、ファンの方のツイートをニュアンスで再現しています)

 

「ついにここまできたか……」

な、何が?

「中居くんがラジオで『雨あがりのステップ』をかけました」

 

な、なんだってええええええ!!!

それは大事件!!!!!

しかも私の鼻歌のタイミングと一緒かよ!!!!!←そこじゃない

 

ファン以外の方にも分かるように説明するとですね、

中居正広は、SMAPのリーダーでおなじみ中居正広はですね

2016年の大晦日、そうSMAPが公式にはラストだった日(トラウマ)に

SMAPバイバイ」と叫んで以降、

自身のラジオで一度もSMAPの楽曲を流していない人なのだ。

ええ、それはもう頑なに。

(ちなみに木村拓哉は、まるで中居正広が流さないなら自分が…と言わんばかりに

今でも自身のラジオでほぼ毎週必ずSMAPを流し続けていることも付け加えておきたい。ほんと今でも毎週なのよ。)

 

その頑なな決意の中居正広が……

稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾新しい映画が公開になった翌日

 

「なんだこの歌。これは売れないですね」

「もっとかすれ声とか雑な声が入らないと、カカカ」←自分の声って言いたいんですね?分かりますし、中居正広の歌声が本当は綺麗ということをまだ明かさないのか!全く!

 

とか笑ってコメントしながら新しい地図の曲を流すとか、

どんな二次元、

間違えたどんなドラマ、どんなツンデレだよ。

 

そしてそんな、SMAPファンにとって歴史的なラジオを聴き逃した私、

どんなんだよ………

 

と、落ち込みかけていたら

あれ?

もう一種類のタイムラインのザワつきに気がついた。

 

「今月から、ジャニーズ事務所radikoのエリアフリー、タイムフリーが解禁なんだよ……」

「つまりサムガは今週からタイムフリー対象になった」

「そこで流れたのが、雨あがりのステップ……」

後追いで聴けるんだよ………」

 

な、なんだってええええええ!!!
それもまた、大事件!!!!!

 

※エリアフリーって何?
→説明しよう。radikoというラジオを聴ける便利なアプリのプレミアム会員になると、住んでいる地域に限らず全国のラジオが聴けるようになるんだ!放送エリア外のラジオが聴きたい君は活用しない手はないぞ!

 

※タイムフリーって何?

→説明しよう。リアルタイムで聴けなかったラジオを後から再生できるradikoの素晴らしい機能のことだよ!これはなんと会員にならなくても使える機能なんだ!ちなみに私は何年か前までradikoをラジコではなくレディコだと思っていた!!!全然関係のない話ですまない!!

 

 

聴いてきました。ああ本当に夢じゃないんですね。

ハハハ、なんと夢のハードルが低くなったのかと笑われてもいい。

ただあの2016年を覚えている人たちからしたら……

これは、何とは言いませんが何かの類で大きな一歩だと思うのですが、いかがかな…!?!?

 

radikoのアプリ落としている人も、ぜひ!!

比較的最初のほうで流れますよ。

 

今日は中居正広が司会であるCDTVの25周年特番で

SMAPの『世界に一つだけの花』が総合ランキング1位だったことも話題になっていましたね。

私も録画していたので観ました、先ほど。

番組が終了に近づき、というか既にエンドロールが流れたあとの、

中居正広本人がコメントも出せないという1位のVTRだったけれど、

・1位として流れる

SMAPのVTRが流れる

これだけで多分、「かなり良いほう」なのだと思う。

何が?と言われると、うまく説明できないけれど。

 

とにかく

愛すべきクソ野郎たち、ありがとね!

 

あ、SMAPネタを今もなお記事にしてくださるメディアの方々…!

もし、中居正広新しい地図の曲をラジオで流した!

と、これから記事にする予定がありましたら………

木村拓哉が毎週SMAPの曲をラジオでかけ続けている

というネタもありますので、かなり前からありますので

ちなみにサムガ前日の木村拓哉のラジオでは、

新しい地図の映画を企画した方が作詞を手がけたというSMAPの楽曲『ススメ!』を流しておりますので

ぜひセットで記載のほど、何卒よろしくお願いいたします。

本当に、まじで!

 

 

※映画の感想はまたあとでね。

エレカシのレポ前にスピード重視の投稿をご了承ください。

 

【2018/4/11 追記】

映画の感想書きました!

よろしければ併せてどうぞ。

 

 

【詳細レポ】初めて観たMr.Childrenはポップの化け物。3/18さいたまスーパーアリーナ【エレカシスピッツミスチル④】

昨日、ある検索結果に出てきた「ミチル」という単語を「ミスチル」に空目した。
もうダメかもしれない。
あの人のことなんて何とも思っていないよ?
と自分をごまかすことは…もう……。

 

というわけで、予想以上にとんでもなかった

ミスターチルドレンの個別レポを始めます!

※長いので適度に息抜きしながらお読みください。


あれからもう2週間経ってしまうわけですが
思い出せばいつでも、
楽園のようにきらめいた景色がそこにある。


【この記事から見てくださる方へ】
ミスチルばなしのプロローグはこちら!


ライブの日に書いた全体レポはこちら!

こちらは熱量重視のサラッとしたものです。


【簡単なあらすじ】
エレカシスピッツのファンクラブ会員である私
・10年前、雷雨で中止になったフェスでミスチルを観られなかった私
・そんな(?)エレカシスピッツミスチルが、きょ、競演!?奇跡!?
・え、と、当選!?ほんとうの奇跡!?!?
・3/18をひたすら楽しみに生き延びる私
・ライブ素晴らしすぎた…3バンド全てが最高…
ミスチルは実はあんまり得意じゃなかったけど、いやいや、素晴らしいわ
・なんというか近年、壮大すぎると思ってたけど…
・でも一度観ないといけないとも思っていたよ、このバンドのことは!矛盾ごめん!
・緊張でガチガチにしか思えない、ファン的に新鮮なトップバッター、スピッツのステージを堪能し
・次はいよいよ、初めてのミスターチルドレンのステージです!


【当日のメモが必死すぎる】
あああこれは、覚えていること全て記録したい!!と気持ちが昂り
転換の合間に書いたメモの一部がこちら。

f:id:megumirai_words:20180403224829p:image

f:id:megumirai_words:20180403224920p:image


10〜15分間ほど、感情垂れ流しで必死。
記者か!と言われたが、真空パックのためにはこうするしかなかった。

このメモをもとに、しかしもう少し整理してレポをしてみます。


【セトリ】
※曲名を存じていないものもあり
音楽サイトのレポートを拝借しました。MCはたぶんここってとこを。

 

Everything (It’s you)
HANABI
innocent world
MC
太陽ギラギラ(エレカシカバー)
and I love you
here comes my love
himawari
MC
やさしさ(エレカシカバー)ワンフレーズ〜からの、名もなき詩

 


【登場から、もうそこはミスチルワールド】

ミスチルは化け物」

メモにいちばん最初に書いたフレーズが、これだったのですが。

登場から唯一無二の化け物感が漂っていた。
もちろん悪口ではありません。
ミスターチルドレン4人が登場するやいなや、もう、観客の盛り上がりが尋常じゃないのだもの。


「キャー!!!!!!」


ビートルズの来日かな(見たことはないけれど)?
登場時からただのワンマン状態である。
細身で洒落たデザインの黒いカーディガンに白いインナーを合わせた爽やかな桜井さんが、はにかんだような顔でマイクの前に立つ。
4年前のビバラで見たド派手な色合わせとは全く違う、シックで大人シンプルな出で立ち。
メンバー全員がおそらく合わせたであろうモノクロのコーデに身を包んでいた。
正装のようなものなのだろうか。
そういえば、私が体験したもう一つの伝説であるライブ…エレカシクロマニヨンズの福岡ツーマン時のエレカシも、いつもよりカッチリしたスタイルだったっけ。

エレカシだって、ヒロトマーシーの前では後輩というポジションなのだ。


ていうか、
わー、ほんとにミスチルが目の前にいる…

 

このときの私の感情は、ただただ、これに尽きた。

あの、90年代以降の邦楽界で最も成功を収めたバンドとも言えるのではないかという
生ける伝説、ミスターチルドレンが。
この時点で私はめちゃくちゃテンションが上がっていた。たぶんものすごく笑顔だった。
まあ、生で観たかったバンドを初めて観た瞬間は大体こういう顔をしているのだとは思うが
今回はそのいつもの体験を上回る、別の種類の興奮があったというか。

だってミスチルですからね。そりゃあね。

 

そして、事前に心の準備をした意味なんてなく
最初からクライマックスな勢い(?)で
私も誰でも知るであろう名曲がさっそく奏でられ始めた。

 

「世間知らずだった 少年時代から〜♪」

 

わああ!

 

「STAY」だー!!!!!!!!

※違います


【1曲目から「あの頃召喚」の魔法にかかる】

振り返るまで本当のタイトルを思い出せず、ずっと「STAY」と思っていた失態を晒しましたが
いや、あのね…曲は昔から知っているの、好きなの。
ただサビのSTAY〜♪が印象的すぎて…本当に失礼なことを……

そう、一応アウェイなはずの会場で彼らが最初に選んだ曲は、この会場にいた誰もが知ると言っても大げさではないであろう『Everything』だったのだ。
1曲目からもういわゆる「客席のボルテージは最高潮」になるしかなかった。
だってこの曲、私だって…特別なファンではなかった私だって、20年近く前の曲であり記憶であるはずなのに余裕で覚えている。


スタンド200レベル4列(ありがたいことに、めちゃめちゃ観やすい席でした…)から見渡すアリーナ席も、反対側のスタンドも、みんな高揚している。
みんながあの頃を反芻しているのでは?
と錯覚を起こすぐらいには
もう、ここはミスチルが作り上げた世界だった。

 

1曲目から、もう戻れない「あの頃」を現代に呼び戻す魔法を使うとは…さすがミスターチルドレンだぜ……


【アリーナがスタジアムになったイノセント・ワールド】

自分メモ引用。

 

イノセントワールドでアリーナが日産スタジアムに見えた
みんな手を左右にふって
全員ミスチルのファンになってた


アウェイなはずなのに当然のように曲を知ってる前提でコールアンドレスポンス期待してるとことか、おいおいって冷静に考えると思うけれど
ミスチル桜井さんならそれが許せる。仕方ないと思う。
スタジアムを支配するポップの化け物だから

 

この光景、思い出すと今でも瞳が潤んでしまうのですが
ミスチルは化け物」と最も思ったシーンがこの3曲目だったかもしれない。

Everythingで客席を一瞬でミスチルワールドへいざない、
ドラマを観ていなかった私すら知っている
「もう1回 もう1回」のフレーズが印象的な『HANABI(もちろん当然のようにコールアンドレスポンス仕様)』を演奏したその後に
間髪入れずに大・大・大名曲の前奏が聴こえてきたのだから。

 

♩〜♪♪♪♪♪♩〜〜〜

↑記号で出来る精一杯の雰囲気

 

ひいいい!!
これは!これは!!!


イノセントワールドじゃないかー!!!!!!

 

また、客席のボルテージも私のボルテージも最高潮になる。
これに興奮しない大人が果たしているのだろうか?と思ってしまうぐらいには「あまりに大ヒットしすぎたあの曲」が、2018年の今、2018年のミスターチルドレンによって披露され瞬く間にアリーナのボルテージは最高潮の更新を…

 

日本語がおかしくなるほどに今でも思い出すだけで高揚する選曲である。

 

で、ほんとうに自分でも驚いたのだけれど
メモの通り、
サビで客席が一斉に手を左右に振りだしたとき、さいたまスーパーアリーナ日産スタジアムに見えたのだ。
みんな手を左右に振って歌って、桜井さんは笑顔でスポットライトを浴びて歌って。
急に天井を感じない、空間が広くなった錯覚を覚えた。
あれ?私は今、どこに来ていたのだろう?
これは、このドラマチックな開放感は…まるで…
行ったことはないけれど(ないのか!)、スタジアムでしか味わえないそれではないのか!!??

 

15年以上いろいろなライブやフェスを体験しているが、未だかつてこんな感覚を味わったことはなかった。
おそらくあのとき、ほとんど全員がミスチルのファンになっていたと思う。
普段は何とも思っていないあの人もあの人も、きっとあの瞬間、小学生みたいに
「スッゲーや!」しか言えない人になっていたのではないか。
だって本当にすごかったのだもの、客席のミスチルワンマンライブ感……
エレカシファンがいちばん多いはずなのに、どういう現象なのだこれは。

 

これが、「誰もが知る、誰もが歌えるメガヒット曲を持つモンスターバンドの力」ってものなのか。

 

そして、その客席を観ながら歌い上げる桜井さんが、
またものすごく完ぺきな、これは参った!

と思えるほどのスターだったのだよ!!


ミスチルにアウェーなんてありません(本人の気持ちは別として)】

イノセント・ワールドで笑ってしまった瞬間は、桜井和寿が当然のように、水を飲むように自然に、
客席にミスチルファンとしての」コールアンドレスポンス的振る舞いを求めていたことだった。

サビで自分は歌わずマイクを向けたり、「ほらもっと歌ってー!」的なポーズをしながら屈託のない笑顔で客席を煽る。
客席のみんなはもうこの瞬間誰もがミスチルファンなわけであるから、完全にそれに応え、対応することができるのだが
やはりそれ、冷静に考えて相当な自信と実績がないとできないことだと思っていて。

 

長年観ているエレカシスピッツも、客席とのコミュニケーションの取り方がおそらく桜井さんより不器用なので
さあ歌ってー!聞こえないよ?もっともっとー!!
なんて素ぶりを目撃できたことは まだない。
おそらくこれからもないだろう。
それゆえに驚いたのもあるが
いや、桜井さんはそれでいいのだ。
その振る舞いの本当に自然なこと。

 

ミスチル桜井和寿なら許せる。仕方ないと思う。
その自信は相当の努力によって培われた枯れない折れない花だし
彼はアリーナを一瞬でスタジアムに変えるポップの化け物なのだから。


桜井和寿、天然の人たらしモテ男疑惑。】

「桜井さんに恋しそうになる、あぶない。」


当日のメモより。
いや、だってあの笑顔はあぶないだろ。

みんな好きになっちゃうよ。

実は登場してしばらくは、感動しつつも
ああちょっとやっぱりナルシストっぽい雰囲気だなあ…そういうとこはやはり苦手かもなあ…
なんてこっそり思っていたのだが
だんだん気づいた。

「ああ、あれ、素なのだな」と。

 

なんというか、歌い方、喋り方、客席とのコミュニケーション、笑顔、表現力
全てがモテそうな振る舞いなのに
そこに嘘がなさすぎて綺麗なんだ恐ろしいことに。
素で、モテる要素を兼ね備えている打算のない人なのだなと。
その素にまたイラっとする人もいるかもしれないけれど
仕方ない。もう、仕方がないんだよ。桜井さんアンチの方。仕方がないですよ、あれは。
アンチに近かった私が降参しましたよ。

あれは、現存するピュアネスなんだよ……

 

彼は誤解されやすいのだろう。
ナルっぽさも、全方位にモテる感じも、計算ではなく素。
ということは、前回のプロローグで書いたような「偽善ぽい雰囲気」だったり「愛と平和主義者」に見えていたのも
それはただの素顔で、本当の善意だったのではないか?

 

それなら仕方ない。←何様だ

 

妙に腑に落ちた。
誤解しててごめんだよ、桜井さん。

 

【MC集】

 

◾️冒頭の挨拶
イノセント・ワールドを歌い終え、いよいよ桜井和寿という化け物ボーカリストが本格的に喋り始めた。ざわざわ。

 


「(とても高いキーで)ミスターチルドレンでーす!!」
高音!?


エレファントカシマシ30周年おめでとうございまっす!!」
ハイテンション!!??


明るく気さくな桜井兄さん的な雰囲気をこの時点で醸し出している。

 

「今日は、エレファントカシマシのみなさんもきっと楽しみにしていたと思いますけど…今日は、今日はみなさん、お得ですよ(ニコッ)。こんなこと、なかなかない。」

 
お得ですよ。ニコッ。に客席は沸き、私も全力でうなずく。

 

「こんなこと、なっかなかない。最初で最後かも…
その発言をすかさずキャッチするオーディエンス。

 

\ えー!!!!! /

 

すると桜井さんは微笑みながらこうつぶやいた。


「…いや、エレファントカシマシさんから呼ばれたらまた話は変わりますけどっ。

 

この話し方、もうつかみはOKだわと思った。
好感の持てる気さくな話し方でしかなかった。
でもきちんと「招待された側」の空気も忘れていないというかね。
スピッツもそうだったのだけど、エレファントカシマシ、と正式名で口にするのがかわいいし敬意を感じる。
ちなみにエレカシも彼らのことを正式名で呼んでいたからね。
互いをリスペクト…!

 

◾️そんなスターは、ただのエレカシファンでした。

エレカシ、大っっ好きなんですよ!!」
本当に嬉しそうに語る桜井さん。
あ、この笑顔はほんとに好きなそれだわ。

 

「今日ミスチル初めて観るとか、エレカシしか観ない!って方も、いいです。…でも、ちょっとだけ、良かったら聞いてください。

 

低姿勢すぎる。あのミスチルが、俺ら前座なんで…的な謙虚さだなんて。エレカシ、すごくないか!?←失礼

さっきのワンマン状態は、ミュージシャンとしてのスイッチが入っていただけだったのかな。急に自虐的になられたよ。
そこから、アマチュア時代のオーディションの話が始まった。

 

ちなみに桜井さんの言葉にある「聞いてください」は、話を聞いてね、なのか 曲を聴いてね、なのか少し迷ったけれど

前後の文脈から「話を聞いて」のほうだと判断しています。

 

◾️エレカシミスチルソニーオーディション

「前身バンドの話です」

そう紹介しながら始まった、私の知らない昔の話。

検索すると結構出てくるから、ファンの方の間では有名な話なのだろう。


「86年にエレファントカシマシが大賞を獲ったソニーオーディション。僕らも88年に出場したんです。最終選考の会場は日本青年館!!

 

ここで私、勝手に「日本青年館かー!日本青年館といえば、私の中ではテニミュだわ!懐かしいなあ」とテニスの王子様ミュージカルに通い詰めていた日々を思い出すも、すぐ我に帰る。オタクな脱線。

 

桜井さん「その会場にいたバンドは、たとえばTHE BOOM!」
客席「おお〜」
桜井さん「あとは、すかんちとか!」
客席「おお〜」
リアクションが仕込みのようだけど、本当の反応ですよ。笑

 

そんな最終選考で残念ながらミスチルの前身バンドは落選してしまうも、ここで若き桜井和寿はある行動に出たらしい。

 

「納得がいかなくて、ソニーの人に電話をして理由を聞きました(笑)

 

…ここで私は、若かりしエレカシ宮本浩次青年において破壊力のある

「フラれた彼女に毎日のように電話して『俺のどこが悪かったんだ』と聞いていた」エピソードを思い出していた。
ミスチルファンの皆さんは初耳かもしれないけれど、当時のインタビューで自ら話しているのですよね。うん。
気になる方は調べてみてね。

 

この時代の連絡手段といえばほぼ電話しかないだろうから、何か聞きたければ必然的に電話にはなるのだろうけどね。

ただそれにしたって、

「納得がいかないことは電話で理由を聞く」
桜井和寿宮本浩次、まさかこんな思わぬところで共通点があったとは。

 

そして、そんな電話で白黒つけたい派の桜井和寿青年へ、ソニーの人が出した回答は
「個性がない」
なんとバッサリ。


確かに髪も立ててないし、服も派手じゃないし…と思い返す若き桜井和寿
でもそこでふと思った。
「あれ?でも派手じゃなくても入賞したバンドがいたような…?」


どうやらエレカシのシンプルな出で立ちを思い出し、不思議に思った模様。
「気になってエレカシのライブに行きました。明治大学でやっていたライブだったかな」

学祭か。あの時代のエレカシを学祭に呼ぶって、明治大学のロック性を垣間見た。

 

で、そこで見たエレファントカシマシのパフォーマンスに、とにかく衝撃を受けたらしい。


「派手な格好でも髪を立ててもいないけど、とにかく、すっごかった!カッコよかった!!

顔をくしゃくしゃにしながらスター桜井和寿は続ける。

 

「それからしばらく、エレカシばかり聴いてたんです。」


ここで客席拍手。
このシーンの桜井さんを脳内再生できる。少年の笑顔なの!
本当にファンなんだな、微笑ましいなあ!!
あのときエレカシファンの中で連帯感が生まれていたと思う。
スターが自分と同じ何かを好きって嬉しいよね。

 

そして次に歌う曲がエレカシのカバーであることが明かされ、客席はまたボルテージのステージを上げた。日本語がおかしい。いや日本語ですらないか。

 

◼️カバー曲に対する桜井さんの不安は杞憂

「あの、気を使うんで…」
笑いながら話し始める桜井和寿


「カバーをする曲がエレファントカシマシさんの本編にカブらないように、事前にマネージャーさんにお伺いを立てたんです(笑)。」


気遣いのスター。カブることを気にするなんて、カブりやすい有名曲を演奏するのかな?ドキドキ!


「そしたら…『なぜ、そんな地味な曲を!?多分本人たちも久しくライブで演奏していない…』と言われまして…(笑)」
ここで、あ、違いましたね。マニアックなほうですね。と悟る私。

きっとあれですね。学祭で衝撃を受けたあの頃のファン心理そのままの選曲ですね?

 

「歌います。熱心なエレファントカシマシファンの方は、ここはトイレ行くところです(笑)。←お茶目な微笑み」


自虐がすぎる!!
からの、『太陽ギラギラ』ですよ。
ガチだー!!!!!
なんか、負けた。と思った。
いや、何を言っているかという感じだが
正直、あの日のさいたまスーパーアリーナの客席で、現在日常的にめちゃくちゃ『太陽ギラギラ』を聴いているエレカシファンが、果たしてどのぐらいいるのか?と。
たとえば、カラオケで真っ先に歌うエレカシの曲にこの歌を選ぶ人がどのぐらいいるのか。


いやもちろん、いるとは思う!思うよ!
初期エレカシのほうが好きな方にとっては何ら不思議な選曲ではないはず。
ただ、特に最近ファンになった方、ライトな気持ちで数曲しか知らない段階でここに来た方もいるかもしれない。
そんな人たちにとっては、本当に何が何だか分からないお口ポカンな攻めた選曲だったのではないだろうか…?
なんて余計な心配をしてしまうぐらいには、
ミスチル、あなたたちガチだよ。最高じゃん。


と、ド迫力の『ミスチル版・太陽ギラギラ』を浴びながら

なんだか心地の良い敗北感に包まれていた。
このカバーがまた、本当に良かった。
桜井和寿の美声と声量、酔いしれ方(褒め言葉だ)、危うさ、
そして彼の世界観や才能を恐れず怯まず
対等に渡り合える唯一無二の存在であるメンバーたちの美演奏……
あの瞬間、あの曲はミスチルのものだった。

 

エレカシ最高ーッ!!!!」


マニアックなカバー後半で叫ぶ桜井和寿、最高か。
もちろん高音の叫びでした。

 

◼️桜井和寿のモチベーションの矛先と、かわいさの属性

最後の曲に入る前。
「あー、楽しい時間はほんとあっという間に……」
本当に名残惜しそうに話す桜井さん。
からの、出ました名言。

これは特にセリフそのまま覚えたかったので、メモの臨場感には自信がある(?)。

喋り方や空気もぜひ想像してみてください。

 

「今年に入ってからのモチベーション、ほぼ、この日なんで(ニコッ)!!」

 

私も全力で同意したのだけれど
言わせてほしい。
ここ、全力でかわいかったのだ。
なんだなんだなんなんだ??
桜井和寿はかわいいのか!?
ここに来て、かわいくもなってしまうんですか!?!?!?


ナルシストっぽさから、
素の壮大な優しさ、
圧倒的なスター性、
邦楽界を背負う化け物、
気さくな兄ちゃん、
ただのエレカシマニア………
そして、かわいい!?!?


一回のステージで一体いくつの顔を見せれば気が済むのだろうか。
これが、桜井和寿という化け物の底力なのかもしれない。

 

◼️エレカシマニア再び、そして、大名曲へ

「調子に乗って、もう一曲歌います」と、
初期エレカシの名曲とも言える『やさしさ』をアカペラで歌い始める。


しかし「いつもと同じ〜♪」から、
エレファントカシマシとなんちゃらに捧ぐ〜…的に曲をアレンジし始め、そのまま
名もなき詩』のジャジャーン♪の演奏へ入った。


いま書きながら興奮がよみがえり鳥肌が立った。鳥肌って本来の意味は感動とかそういうものではないらしいけれど、立つものは仕方がない。

泣いた。
というか、泣かせにきてるだろーこれはー!!

 

「『名もなき詩』を聴けたら絶対に泣く」


これは一緒に行った弟にも話していた。
ビバラでワンフレーズ聴けただけで泣いていたから、メンバーの演奏と共にフルで聴けたら、そりゃあね。
まあ、ずっと涙を流しながら観ていたわ。

 

この曲はミスターチルドレンのスタンスが苦手な頃でも、ずっと好きだった。
楽曲に罪はないと知っていた。

 

私情抜きで感情がふるえる。
好き嫌いではなく、良さが分かる。
うまく言えないけれど、本当の名曲や本当の「いいもの」って、そういうものなのかもしれない。

 

そんな名曲を披露し終えたミスターチルドレンは、満開の笑顔で客席に向かって名残惜しそうに挨拶をし
楽しさの余韻を残しながらステージを後にしたのでした。

 


レポ、長っ。
よっぽど多くの言葉で、記憶と記録を持って残しておきたかったのだと思います。

 


【メンバーのはなし】
最後にバンドメンバーの話をしたい。
が、正直に白状しますと
私はこのライブを観ている時点では桜井和寿以外のメンバーのお名前を全く知りませんでした。
むしろ、何ならお顔もあまり知りませんでした……(みんな似た雰囲気の統一されたバンドだと思っていた)。

本当にすみません。なので、ここからはwikiやファンの方のお話も交えながらお届けします……

 

ちなみに…エレカシスピッツも、ファンになる前はボーカルの宮本さんとマサムネしか知らなかった。
スピッツはなんとなく、全員ずっとほのぼの続けているような気がしていたが
エレカシに関しては印象がひどく、

「絶対にボーカルの人のワンマンで何回もメンバーが変わっているはずだ」と思っていたほどだ。
学生時代からメンバーがずーっと変わっていないと知ったときは本当に驚いた……。


【ギターの田原さん】

この方が…HEY! HEY! HEY! で浜ちゃんにイジられていた、浜ちゃんに似ている人か…!!
と見た瞬間静かに感動したものの、ていうか、え?カッコいいですよね。
普通に、いや普通じゃない、カッコいいですよね?
HEY×3 時代は、おもしろキャラとしてしか判別できていなかった…
ひそかにモニターに映るたびに「え?カッコいいな?」と動揺していました。
なぜ動揺するのだ。

 

【ベースの中川さん】
通称ナカケーさんというのね。
本当に申し訳ないのだけれど、こんなに渋くカッコいい方がミスターチルドレンにいらっしゃることを知らなかった。
なんかもう、演奏も渋いし骨太というか武士というか(??)。
Jポップ界を支配したバンドのはずが、実はこんなに渋いロックなメッセージ掲げてましたみたいな隠し味というか。
そして当たり前だけど演奏の安定感が素晴らしい…録音かと思っちゃうよね…

 

※いろいろ検索した結果、髪型遍歴がすごいのですね!現在の短髪がより渋く武士っぽいと把握しました。

 

【ドラムのJENさん】

そしてドラムの方!!
通称JENさん、覚えましたよ。
私、この方めっちゃ好きだ。
だってライブ後のメモの最後、これだもの。

 

f:id:megumirai_words:20180403230750p:image

 

「ドラムの人が笑顔すぎて幸せになれた」

 

そう、とにかく笑顔が素晴らしかったんだよ!!!

ライブ中、モニターで抜かれるたびにさ
もう100パーセントはじけた笑顔!そして歌の口ずさみ!!
まるで七福神のような笑顔……(??)


本当に見ているだけで幸せになれたし、この方、ほんとに音楽、そしてミスターチルドレンが大好きなのだろうなと。

 

ああこの人がいればミスチルも安泰だろうな、と直感的に思ったのだが
SNSでそうつぶやいたところ、
ファンの方から突然「そうなんです!!!」的な熱い返信をいただいた。
どうやら私が感じたことは間違いではなかったようだ。
JENさんのこともっと掘り下げたくなりました。

 

続くバンドというのは一人だけじゃなくみんなが素晴らしいのだと、改めて思う。

そしてみんなに共通するのが
実年齢より明らかに若々しい!!
あの風貌から、自分の好きな音楽にきちんと向き合い楽しんできた人たちなのだと確信した。


代わりのいない4人で、やってきたのだなあ。

あの場所には、「代わりのいない4人たち」が3組もいたのだ。

 

思うに、エレカシスピッツミスチル
好きになるまではボーカル以外の名前を知らないぐらい、バンドメンバーの趣に個性を感じない人が多いかもしれない。
でもそれは、バンドとしての演奏に集中しすぎた結果、グループの音としてまとまりすぎて突出するものがないように見えるからなのかも。

 

これを書きながら、『SONGS』出演時のメンバーの発言を抜粋しているブログに出会った。
あー、やっぱり、彼らもこういうことだった。
確信がさらなる確信へ変わりました。
ミスチル「NHK SONGSスペシャル」でのインタビューで、ミスチルの思惑にハマっていることが分かった!? – ミスチルブログ

 

過去のインタビューなどからも判断できるが、

エレカシのメンバーもスピッツのメンバーも、何より宮本浩次草野マサムネの作り上げる楽曲と世界が大好きだ。

きっと彼ら自身がバンドのいちばんのファンで、このバンドで演奏することを誇りに思っている。

きっと演奏の個性より、楽曲をより良くするための手段を考えるのだ。

 

ミスターチルドレンも、彼らと同じ、ただの音楽好きであり

自分たちのバンドが好きな人たちだったんだ。

 

「存続」と「音楽のクオリティ」。

両方の意味で、長く続くバンドの秘密。

秘密にしてはいないかもしれないけれど

メンバーにこの共通認識がある限り、バンドは続いていくのだろう。

 

この日は、そんな共通認識を20年以上に渡り具現化できる人たちが

少なくとも3組はいることが分かった貴重な日でもあったのだった。

 


【そして桜井さんについて追記】
レポの本編では言わなかったけれど
『here comes my love』か『himawari』で、曲中に急に華麗なステップを始めたよね?
私は二度見した。
あれっ?いまステッ…?ダンス……?脈絡?


あまりに自然でスルーしそうになったけど、これもどうやらミスチルライブ経験者の友人からすると「何を今更」な案件のようだった。

 

「ほら、フットサルで鍛えたステップがね…」

 

そこ!?笑
桜井和寿の顔はいくつもあるのだな。
次のステージではどんな桜井和寿、そしてどんなミスターチルドレンを見せてくれるのだろうか。
楽しみで仕方がない。

 

 

ん?
まるでまた当然観られるかのような終わり方だ。
ライブが終わっても、私は彼らの魔法にかかりっぱなしらしい。

 

実は、ミスターチルドレンのベストアルバムを
聴き出したら止まらない気がして、まだ聴いていないのです。
そもそも脳内でも再生できてしまうから。

ただ…

そろそろ観念して聴き出そうかと思います。

いや、だから何、この残存する斜めなスタンス。

降参はしているのだが、まだ少しあのパワーに「持っていかれる」のを恐れているのかな。

まあでも恐れることはない。

ここからまた私は新しい世界を知る、それだけのことだ。

「それだけ」という贅沢な扉を これからも開け続けていくだけだ。

 

 

この日のミスチルレポは以上です。

ふう、久しぶりに1万文字超えになりました。

最後まで見られた方はいらっしゃるだろうか。

本当にありがとうございました!

 

次回はいよいよエレカシのステージを振り返ります。

どれだけ長いスパンになろうが、このシリーズは絶対に書き上げますよ。笑

もしよければ、また次回で!

 

あ。

ベストアルバム以外でも、これは聴いてほしい!と思ったミスターチルドレンのアルバムがあれば、ぜひ教えてくださいね!

 

【2018/4/5追記】

観念して、配信限定ベスト2枚を購入しました。

配信限定ってなんで?5月9日までってなんで?危なかった…もっと商業的になっていいんだよ?

そして、朝から『CROSS ROAD』で涙がこぼれてしまいました。

全部聴き終わる頃まで何回涙が出るのか心配です。

(プロローグ)Mr.Childrenのライブを体験する前のはなし。【エレカシスピッツミスチル③】

エレカシスピッツミスチルの「夢の競演」が素晴らしすぎたため、

数回に分けてお送りしている感想ブログ。

お次はミスターチルドレンミスチルのお話です。

もう1週間経ってしまいますが、あれからずっとミスチルの音楽が頭の中に住んでいる。

なんだかいつのまにかミスチルの曲のことや、「桜井さんはよく2、30代で腐らなかったな、あんなにアイドル的な人気でキャーキャー言われて…あのライブの本気度から察するに、そのモテ方は本意ではなかったろうに…」とか

誰目線なんだよ!な、お節介なことを考えている。

恋愛で言うところの、気になる存在の段階ってやつなのだろうか。

まあそれはまた追々で物思いにふけるとして。

 

今回、レポに入る前にこれまでミスチルに抱いていた印象を振り返っていたのだけれど

それが予想以上に長くなったので、レポは次のブログにしたいと思います。

予想より思いが強かったらしい。

この段落まで戻ってきて文章を「レポは次で」に修正したよ……

なんだか「長すぎたから続く」みたいな変更ばかりですみません。

書く前に把握する力を身につけねば。

 

【4/4追記】

レポもアップしました!!

先に3/18の話を知りたい方はこちらをどうぞ。

ただし、1万文字超えてしまいました。2記事に分けたのにそれ……

ガチで読みたい方向けです。

 

で、その「印象」というのがほんとうに偏見すぎて

ミスチルにも彼らのファンの方々にも申し訳ない気持ちでいっぱいになるけれど

なんとなく、この告白から始めないと、と思った。

ライブを観て印象がガラリと変わることもあるのだな、という一例として見ていただけたら嬉しいですが、ファンの方を嫌な気持ちにさせてしまったらごめんなさい。

 

 

ミスチルへの印象、ライブ前】

実は私はずっと、というか近年まで

ミスチルがあまり得意ではなかった。

彼らを好きな人たちを否定したくないし

改めて宣言することでもないからずっと言わなかったけれど

どちらかと言えば、苦手な部類だった。

 

曲や才能はもちろん素晴らしいと知っていたし、

代表曲も超有名曲も知っていたし、中には好きな曲もある。

星になれたら、名もなき詩ニシエヒガシエとか超好きだ。

なのに苦手って、どういうことだよ。と突っ込んだ方もいるかもしれないが

なんというか、スタンスがあまり好みではなかった。

曲は素晴らしいけれど、特に歳を重ねてからの彼らの歌はちょっとメッセージ性が強すぎるというか。

特にいつの頃からか、愛、愛、平和、平和を強調しすぎでは…?とか

ちょっと音楽に政治的な思いを込めすぎのような?とか

人間は地球は宇宙は、的なスケールが大きい話が多いのかな(あくまで当時の印象です)?とか

それらいろいろなことが…押し付けがましくないか?と思っていた。

(ごめんなさい)

 

カラオケでミスチルの代表曲を入れる男子のことは大衆的だと思っていたし(昔の私は今より本当にひねくれていました)

『ファスナー』という、ファン以外にはおそらく少し?マイナーな曲を歌いながら

「桜井さんの歌詞のすごさは」的に語る男子のことはちょっとめんどくさいと思っていた。

 

メディアがレジェンド性を推し過ぎている気がしていたのも理由かもしれないし、

かつて桜井さんがホワイトバンド(知らない方は検索してね)のPRに参加していたときも「うーん…?」と思っていた。

慈善活動(?)を表立って行いすぎる人を、どこか冷めた目で見ていた。

 

毛嫌いしていた当時は、壮大な愛と平和がストレートに語られるような音楽は重い、恥ずかしいと思っていたのかもしれない。

どんな音楽だって、紐解けば、深く潜れ

似たような、普遍的な重く恥ずかしいメッセージが込められているのかもしれないし

言わないだけで、優しくてロマンチストで平和を愛する純粋な人は多いと 今は思っている。

だけど当時はそれを隠すというか、曖昧な

もっと自分の身近な瞬間に置き換えられる音楽を繰り返し聴きたいと思っていた。

今も、もちろんそういう音楽も好きだけれど

メッセージ性の強い曲も懐疑的になりすぎず聴けるようにはなった。

ていうかエレカシの『ガストロンジャー』好きな時点で、相当克服しているよね。

 

そのように彼らを苦手な時代でも、

この人たちのことは人生で一度は観ておいたほうがいいのだろうな、とは思っていた(なんなんだよ)。

まあ、思っているだけでほぼ満足していたけれど

これまでたった一度だけ

ミスチルのライブを体験できる機会が訪れたことはあった。

それが先日書いたレポで伝えた、10年前に雷雨で中止になった「音楽と髭達」というフェスだった。

 

ライブ当日、寝る前に書いたこちらのレポで

ちらりと触れています。

 

【10年前にミスチルを観られなかった心残り】

エレカシを好きになり始めた時期だったので、

フェスでも絶対観たい!と嬉々としてチケットの抽選に申し込んだ。

「へえ、このフェス、ミスチルも出るのか。当たったら私は初めてミスチルを観るのか…?あのミスチルを……?でも、曲は良いもんな」

スタンスがひどい。

 

無事当選し、弟と日帰りにて新潟は長岡に向かうも

「帰りは混みそうだから、トリのミスチルは何なら途中まででもいいや」

「聴きながら帰るとかでもいいか」

など、今から考えると本当にひどく失礼なスタンスで彼らの音楽と対面しようとしていた。

会場ではミスチルのグッズタオルを下げている人がものすごく多かったことを今でも覚えている。

来場者の大半がミスチル目当てだったのかもしれない。すごいことだ。

(あ、ただファンモンのタオルを下げていた人も結構いた。彼らもまた、雷雨で観られず)

 

しかし先日書いたように、そのフェスはエレカシの直前で激しい雷雨が襲い中止になった。

それまで奥田民生山崎まさよしSalyuなど多くの素敵なミュージシャンのステージを観られたとはいえ、

新幹線ではるばるやってきた地で大本命のエレカシを観られずにフェスが中止になるのはかなりのショックだったし

なんだかんだで結構楽しみにしていたエレカシ後の出演者が観られなくなったことも、本当に残念だった。

徳永英明さんも出演予定だったし、楽しみにしていた。

そして何よりミスチル

きっと滅多にチケットが取れないであろうミスチルをせっかく生で観られるチャンスだったのに、と。

(ちなみにフェスは途中まで開催したのに全額返金。音楽と髭達…!お礼の意味も兼ねて翌年も行きました)

 

とはいえ、当時はあくまで「フェスで体験したかった」という目的。

その後、自分でワンマンのチケットを取る情熱も勇気も争奪戦参加の気力もなく

気がついたら10年もの月日が流れていた。

その間、何度か友人や知人から彼らのライブに行った話を聞いた。

ミスチルも、頑張ればチケットは取れるものなのかな…」

なんとなく、うずうずはしていたけれど

ワンマンへなんとしても行く!的な食指は、やはり動かなかった。

 

【10年前に一緒に観るはずだった弟と当選】

夢の競演のチケットが当選したとき、本当に本当に嬉しかった。

しかも、今回の同行者は弟。

「このラインナップは観られるものなら観たい」と話してきたため同行者に設定した。

そう、あの10年前のフェスで一緒に日帰り参戦した弟である。

私と同じく当時は「ミスチル(笑)」という感じだったけれど、

私と同じく「なんだかんだで観たかった」らしい。きょうだい揃って。

 

今回、当選するはずがないと思っていたチケットが当選して

じわじわと気がついたことが

「10年前に観られなかったミスチルを、当時一緒に行っていた弟と観られる」素晴らしい偶然と

初めてミスチルを観るその場所が

「あのフェスで同じ空間にいたエレカシが主催するコンサート」という粋な事実。

なかなかお目にかかれない偶然だと思いませんか?

チケットが当選したミラクルも含めると、本当にすごいことだな!と自分でもウキウキする。

世の中にはこんなドラマチックな偶然がある。

 

【実は桜井さんは観たことがありました】

ミスチルは初だけれど、実は桜井さんのことは数年前のフェスで拝見していた。

これまたエレカシが出演していたから参加したのだけれど

VIVA LA ROCKという、スーパーアリーナを会場とする埼玉発のフェスに

桜井さんはウカスカジーとして、GAKU-MCと共にステージに立っていた。

今調べたら、4年前の2014年、ビバラ誕生の年の出来事だったようだ。

ミスチルではないとはいえ、生の桜井和寿…!とやはり当時もかなり感動していた。

しかも、ラッキーなことにかなり近い距離でパフォーマンスを観ることができて

初・桜井和寿がこんなに近くでいいのだろうかと戸惑いすら覚えた。

 

知らない曲ばかりだったけれど、やっぱり桜井和寿というボーカリストの声は他のどこにもないもので

当たり前のように惹きつけられた。

若手の出演者には出せない貫禄も、ステージにいる意味のような説得力もあった。

ああこれがずっと第一線を走っている人なのだ、と妙に納得してしまった。

最後に『名もなき詩』を少しだけ歌ってくれたときは、勝手に涙がこぼれていた。

名もなき詩を歌い始めたときの会場の歓声といったら、それはもう。

ここで私はモンスターミュージシャンのプレ体験というか

桜井和寿のやばいカリスマ性と、ミスチルの音楽の魔力を垣間見たのであった。

 

この日の桜井さんはなんだかものすごく派手な色の服を着ていて、イメージと違う!と驚いた記憶もあるのだけど……

 

(検索)


VIVA LA GALLERY | VIVA LA ROCK 2014
そうそうこれ。このファッションよ。
ピンクのシャツに青のパンツでびっくりしたのだけれど

定期的にミスチルのライブに行っている友人に報告すると

「結構そんな感じだよ」という答えが返ってきて

世の中には知らないことがまだまだたくさんあるなと思ったのだった。

ていうか私、桜井さんをさいたまスーパーアリーナで見てばかりだ。むしろまださいたまスーパーアリーナでしか見たことがない。

 

桜井和寿は体験した。

次はやはり、ミスチルだ。

なんとなく、潜在的に、いつしかそんなふうに思っていた。

 

続く。

次は今度こそ、初めて観たミスターチルドレンのレポ。

 

▼勢いで見る!って方はこちらをクリック。

【詳細レポ】緊張と後輩のスピッツ。3/18さいたまスーパーアリーナ【エレカシスピッツミスチル②】

はあ、すごかったですねあの日は。

まだ余裕で余韻の中にいるので、これから3回に分けて個別のレポをしようと思う。

ライブ直後に書いた簡易レポ(スマホメモ)を整理したものと、プラスアルファでお届けします。

 

当初は

①ライブ直後の感想ブログ 

②翌日、3バンドの簡易レポを整理したブログ

 

この2記事の予定だったのだが、

試しに別SNSに投稿してみたところ、ミスチルまで書き終えた時点で23ツイートになり

ブログではバンドごとに分けたほうが良いという結論に至りました。

 

まずはトップバッター(!!)であったスピッツから!

 

【開始前】
・イベントへの拍手

「それではまもなく開演いたします」のアナウンス後、どこからともなく拍手が起こる。

観客がどれだけこのコンサートを心待ちにしているのか、これだけで分かった。

いま思い出しても胸が熱くなる。

 

・トップバッターの衝撃と納得

『SUGINAMI MELODY』のSEがかかりはじめ、トップバッターがスピッツであることが揺るぎない事実となる。

ひええ、スピッツがトップバッターって……新人??

でも、この日はエレカシ主催のコンサート。

スピッツミスチル、どちらかがトップバッターになるのが必然なわけで…

既に現実がおかしいな??

 

・SEの曲は宮本さんに似てると勝手に思っている

『SUGINAMI MELODY』がSEって、私の中で出来過ぎの出来事。

実はこの曲、私がエレカシを好きになるずっと前から「宮本さんの声に似てる」と思っていた曲なのです。

f:id:megumirai_words:20180321232738j:image

f:id:megumirai_words:20180321232934j:image

 

………証拠に、これは約16年前(えええ)の日記。

文体や一人称が恥ずかしいキャラクターだけど気にしないでほしい。

似てると思っているのは私だけかも説はあるけれど、聴いたことのない方はぜひ原曲を聴いてほしい。

特にね、「青いメロディー」「風車よ」の歌詞の部分が!少し低い声のマサムネさんの声が!

なんだか少し宮本さんぽいなあと思っていてね!!

…とはいえそう感じたのはエレカシファンになる前のことなので、当時は声を雰囲気でしか把握しておらず

宮本さんの声をはっきり認識した今聴くと、そこまで似ていないかもと思うが(おい)。

でもやっぱり、何か近いものを感じる。

長年エレカシファンであるマサムネだから、雰囲気が似ることもあるのかな、と勝手に解釈しワクワクしている。

ファンの方の意見を一度聞いてみたい。どうでしょうか?


・マサムネさんの出で立ち

最近よく見る帽子、中折れ帽姿に落ち着いた色のスウェット的な服。

腕の切り替え色が赤い。ぬくもり感のあるかわいらしい服がいくつになっても似合う。この服装でシチューとか食べてほしい。

 

 【セトリ】

MCの箇所は、たぶん。

 

春の歌
恋する凡人
8823
MC
初恋クレイジー
チェリー
愛のことば
MC?
スターゲイザー
少しMC
浮雲男(エレカシカバー)

みなと
MC
涙がキラリ☆
さわって・変わって
スパイダー
トンガリ95

 

・ステキにクレイジーなセトリ

は!?初恋クレイジー!!!???

イントロから、なんとクレイジーな、と思いました。

10年以上ファンですが、

この曲、生で聴けたことあったかな………?

大好きな曲だ。ただ、なかなか聴けないのは分かっていた。

20年以上前のアルバム曲だし。

それがまさか、ワンマンではないライブで聴けるとは……!

ずーーっと生で聴きたかった『ありふれた人生』という曲を、いきなりフェスで披露した数年前の事件を思い出した。

初恋クレイジー狂の皆さん、今年は聴けるかもしれませんよ。

 

涙がキラリ☆の贈り物

宮本さんが好きな『涙がキラリ☆』をしっかりセトリに盛り込んだことに私はニヤリ☆。

絶対入れてくると思ったんだー!

エレカシのライブ中に宮本さんも言っていましたね。

スピッツは…俺が涙がキラリ☆が好きなことを知っててやってくれたのなあ??」って。

いや、知ってるでしょ。

あなた、20年近く前のマサムネさんとの対談で

「だけど僕やっぱり、涙がキラリ☆は好きですよ」

と告白しているではないですか……

(『俺たちの明日』上巻参照)

 

ライブ中、「昔ロックインジャパンで1曲目にやってくれて。俺のためにやってくれたんじゃないんですけど……それがとても良くて!」的なことも言っていた。

 

この曲を歌うとき、マサムネさんの右手がゆらゆら彷徨うのが好き。

 

・美しすぎる、癒しの『浮雲男』

エレカシカバーを演奏することは確信していたけれど、曲は予想がつかなかった。

ベルゲン(ファンクラブツアー)で披露済みの『悲しみの果て』か、

以前好きだと話していた『優しい川』か…なんて想像していたが

「少し古い曲を」と言いながら歌い始めたのは『浮雲男』。

さすがのツウな選曲である。

もう、この浮雲男のカバーの美しいことよ。

完全にスピッツの歌になっていたし

「ぷかり ぷかり」のフレーズは、スピッツのインディーズ時代の楽曲『晴れの日はプカプカプー』に通じるポップさがあると思った。

あ、この曲があったか!似合う!と納得してしまったよ。

プカプカプーはさ、サビの歌詞が「プカプカプー」だけだからね。

ある意味、浮雲男以上のロックだよ……

 

また聴きたいな、マサムネさんの美しい「ぷかり ぷかり」。

 

【MC集】

・序盤 8823後

「こんばんはースピッツでーす!今日は主役じゃないんで、1曲目が終わってすぐに自己紹介したくて仕方がなかったです。(笑いが起きる)俺らを知らない人もいるかもなんで(笑)。スピッツです!スピッツというバンドです!!」

彼の恐ろしいところは、結構その謙虚がマジっぽいところなんだよな。

さすがにこのライブに来ている人で知らない人はいないはずだよ、うん。

 

そして「今日は、がんばりますよ!」と小さい声で微笑みながら意気込み、次の曲の準備。

新人かな???かわいい後輩だな???

マジでマサムネさんの緊張と恐縮が凝縮されているMCだった。

そこから初恋クレイジーへ。

 

エレカシファン宣言

エレカシに呼んでいただけるのは、とても光栄なこと。28年ぐらい前からファンなので。
昔は正座して聴いてました(客席笑う)。…いまは、立って聴いてます!!」

お茶目に目を瞑ってピシッと立つポーズをするマサムネさん。

客席からまたあたたかい笑いが起きる。

 

・中盤〜後半へ

「なんか…アマチュアの頃を思い出すラインナップで緊張します。」

本当に緊張してる感じだった。1曲目の『春の歌』も、声がふるえていたような。

トップバッターも久しぶり、と話しながら

田村さんが一言「なかなかやらせてもらえなくなった(笑)」。

「歳取ったから後のほうにやらせていただくことが多い」これは確かマサムネさんの台詞かな。メンバーみんな笑う。

 

・話はそこから自然とご長寿話へ…

田村さん「そういえばイベントとかに出ると、いつもは楽屋にケーキとかが置いてあるんだけど…」

ここで私は悟る。

「今日は、あんこ系が多かったww」

(一同笑)

やっぱりかー!!!
マサムネ「俺らもう50代ですからね。」
客席「ハハハ〜…え!?」

的な、知ってるけど信じられないぞな反応を感じた。なんか少しザワザワしていたぞ。笑


・ご長寿バンドばなし続き

何やらマサムネさんが生き生きと話し始めた。

マサムネ「そう、40代は若者の老年期と言って…」

えっ。

客席は笑いが起きるも、戸惑いもあるような空気。←主観

反応を確認し、客席を綺麗な瞳で覗きこむマサムネ。

そして健康法を教えるかのごとく善意的な声で、淀みなく

「40代のみなさん、老年期なんですよ(ニコッ)。」

とリマインドした。この間、数秒。

意外と彼、容赦ないからな。

「で、50代は老人の青春なんですよ!だから俺たちも…」

力説するマサムネに客席からまたあたたかい笑いと、腑に落ちたようなワクワク感が充満した。ように思えた。

 

そして前日にエレカシライブを「50代の青春」と表現した私は、ひとりで感動していた。

未来の青春、楽しみにしていていいのかもしれない。


・ご長寿ばなし、大団円

エレファントカシマシスピッツミスターチルドレンが長く続くように祈っていてください。」
客席から「祈る以外の選択肢がない」とばかりの拍手。そして
エレファントカシマシスピッツミスターチルドレンのようなご長寿バンドを目撃したから、みなさんもきっと長生きできます(ニコッ)」。
と話す、とてもご長寿バンドとは思えないみずみずしさを放つマサムネさんでした。

 

・マサムネさん以外のメンバー、いつもより喋らず

ゲストだから、と遠慮している感じがあった。特にテッちゃん。

普段のMCのあの自由な感じ(と見せつつ気を使う人だろうけど)は、「客席が自分たちのファンしかいない」から生まれる安心感なのかもしれない。

でも、いつものスピッツの雰囲気も忘れず。

田村さんは喋りの少なさ以外はいつも通り、いやいつも以上にアグレッシブなパフォーマンスだったし、

崎ちゃんお約束の、メンバー紹介時ドラムセットにコツーン!もありましたよ。やや控えめな気はしたけれど。

しっかりクージーさんも紹介されていたし良かった。というか当たり前か。

 

【総括】

・あの頃の共有と、俺たちのロック。

いつもよりロックを意識したセトリだったなと思うし、
彼らがブレイクを果たした20年以上前、エレカシを好きな世代ならきっと知っているであろう「あの頃」のアルバム
『ハチミツ』や『インディゴ地平線』からの選曲がやたらと多い気がした。

「あの頃」を共有している場なのだろうと思った。


ロック色が強かったのは、エレカシエレカシのファンに敬意を表したのだろうし
「俺らのロック」を見てほしい気持ちもあったのでは、と勝手に推測する。
そういうバンドマンな思考も、きっとあの頃と変わっていないと思うんだよ。
爽やかな雰囲気で隠れているけれど、スピッツはよく吠える、と言われていたらしいしさ(犬種的に)。

 

それにしても本当に、全編通して緊張しているスピッツだった。

心なしかいつもより、歌や演奏に緊張が表れていた。

スターゲイザーの走りっぷりとか、他の曲でも「ん?」と思う瞬間があったし

今まで彼らのワンマンを観ていないと気がつかないレベルなのかもしれないけれど、

個人的には、確実に「いつもより初々しい、インディーズ時代の彼ら」の雰囲気が見られたと思っている。

マサムネさん自身が話していた、「アマチュアの雰囲気を思い出す」。

観ている側も、まさにそんな感じ。

憧れや尊敬、後輩の雰囲気をそのままに。

ずっとファンであるバンドの、節目であるコンサートにゲストで呼ばれたスピッツは「こうなる」のだなって。

とてもレアな彼らを観ることが出来ました。ありがとう奇跡。

 

インスタも更新していたね!

(良い時代だ)

そうそう。この服です。

 

エレカシのアンコールで再び呼ばれたスピッツについては、また別途書きますが

よりいっそうの「緊張の後輩」でした。

 

f:id:megumirai_words:20180321213816j:image

エレカシスピッツのグッズの競演。

これ絶対やりたかった。

 

f:id:megumirai_words:20180321213839j:image

昨年のスピッツツアーグッズである名前猫タオルと、この日の対バン限定のタオル、ダブルがけ。もうめちゃくちゃです良い意味で。

隣は弟。顔は見えないが。

「このセトリはすごい」「初恋クレイジーとかレアすぎる」と騒ぐ私を見つつ

「初スピッツがこのセトリで良かった」と嬉しそうでした。

「あんなにライブ中にベースから手を離すベーシスト初めて観た」と笑ってもいました。

補足すると、たぶんベースの調子がちょっと良くなくて差し替えた瞬間もあったからね。

そのとき完全にベース下ろして客席煽ってた。

 

次回予告、「初めて観たミスターチルドレン」。

【エレカシスピッツミスチル①】3/18、待ちわびた伝説の対バン。さいたまスーパーアリーナ。

エレファントカシマシスピッツミスターチルドレン

日本を代表する素晴らしいバンドが、

エレカシ主催の記念すべきコンサートで「対バン」すると今年始めに知ったときは

絶対にチケットを手に入れたいけど、手に入れられないと思っていた。

それは夢への入り口で、誰も本当の姿を見た人はいない。

プレミアでプラチナで絶対に入手困難だと即座に悟ったから

まさか当選するなんて思ってもいなかった。

当選メールが届いたとき、会社で叫びそうになった。

(というか、えっ!!!という声は出てしまった。隣の席の子を驚かせてしまい申し訳なかった)

ありがとう、いろいろなことに、ありがとう。

 

f:id:megumirai_words:20180319034747j:image

そう、幸運にも

スーパーアリーナの公演、参加してきました!!!!

昨日、「明日、明日だ」と話していたのはこのことです。

3バンドの夢の競演を、生で目撃してきました。

最高の音楽と最高のバンドにより最高以上の体験ができた。

これからどうしようか、この贅沢を知っては。

そんなふうに思ってしまう、どれだけハードルを上げても軽々とそれを超えていく想像以上のステージと体験がそこに凝縮していた。

私たちの耳や目はどんどん良いものを知るようにできているのですか?

そんなふうに歳を重ねられるようにできているのですか???

だったら素敵だけれど、もちろん、

これが「なかなかない」「滅多にない」幸せな光景だということにも気がついている。

本人たちがそう口にするぐらいだからね。

 

本当にこの日を待ち望んでいた。
しばらくこのライブを優先して生きていた。

割と長年ファンクラブに入っているエレカシスピッツ
10年前に「音楽と髭達」というフェスで観る予定も、
雷雨で観られなくなったミスチル
(しかもそのフェスにはエレカシ目当てで行っており、エレカシの直前で中止になりました)
その3組が一堂に会する日を無事に迎えられて、私は感無量なのです…。

本当に当たって良かった。ありがとう。
楽しくて最高の奇跡だった。

 

宮本さんがさ、本当の伝説のアンコールで
スピッツミスターチルドレンを呼ぶ前にこう言ったんだ。


「この3バンドに共通して言えることは!
みんな音楽が大好きで!!
いつでも最高の歌を届けたいと思っているところ!!!」


知ってる。だからこそ好きで、
だからこそこんなに輝いて、
だから音楽に愛されるバンドだってことも知っている。

そんな素晴らしいバンドが3組も、
20年以上のあいだ日本に存在していて
メンバーチェンジもせず、
誰も脱退せず、
職業を変えず、
音楽性の違いで別れることもせズ、
壁にぶち当たっても「おわらせる」決断をせズ…
雨ニモ負ケズみたいになってきたな)
ずーっと音楽とバンドを好きでいてくれることに
私たちはもっと驚き、もっと感謝しなくてはならないのだと思う。


彼らはやめようと思えば、いつだってやめられる環境にある。
生活に困ることはないはずなのだから
もう、言ってみればほぼ
「趣味」と「好き」だけの気持ちで続けてくれているのではないのか?
青春の、夢の続き。
ある意味、彼らはそれを大サービスで見せてくれているわけで。

彼らが「売れる」ことを
「音楽を続けられる喜び」と捉えているであろうこと。
彼らが音楽を本当に好きで、本当に良かった。
その気持ちで、どれほど多くの人間がパワーをもらっているのだろう。

 

f:id:megumirai_words:20180319035541j:image

そしてこれはただの自慢なのですが、

見てください。
本日のライブ、トップバッターであった「後輩」スピッツ
「先輩」かつ主催者であるエレカシの、去年のグッズです。
それぞれのツアーで購入したものなのですが
似てるな!!仲良しか!!

(まあ仲良しであることには違いないのですが)
そのときはもちろん、2組が対バンすることは知らなかったし 

決まってもいなかったはずなのに。
とても親和性の高いデザインに笑って

並べてつけてしまった。
デビュー30周年と結成30周年。
同じように30のバッジ作っちゃって、かわいいなあもう。
どちらのファンでもあることが誇らしいです。


そして、初めて見たミスチルも素晴らしくて泣いた。
あれはね、売れて当たり前。
自分がスタジアムにいるのかと錯覚するほどのスケールを、自然にやってしまえるバンドだ。
全てをミスチルの世界にしてしまえる人だと思った。

そんな魅力あるバンドのボーカリスト、桜井さんが、桜井和寿
エレカシ、大っっ好きなんですよ」
エレカシ最高!!!」
と何回も口にしていて、なぜだろう私まで嬉しくなったよ。

そうそう、そんな桜井さんが
「今年に入ってからのモチベーション、
ほぼ、この日なんで!!」
と笑顔で語っていたのだけれど、おかしいな?
なぜ、客席の私と、天下のミスターチルドレン桜井さんが
同じことを感じていたのだろうか??


それはね、実はミスチルスピッツもただただ
エレカシのファンだから」みたいなんだよね。
知ってたけどね!!


すごかったよほんと、2組ともエレカシを敬愛しすぎていて。
モンスター級の人気バンド、スピッツミスチル
あんなに恐縮し、あんなに緊張して
初々しさすら感じたライブが 近年あるのだろうか。
少なくとも私は、あんな新人のようなガチガチのスピッツを観たことがなかった。
スターゲイザーとか、確実にいつもより走っていたし。
帽子とって深々とお辞儀するマサムネさんとか、もう、学校かと思った。

 

宮本さんが本当に嬉しそうだったねえ。

どう見てもいつものライブより浮かれている感じで、

照れ隠しなのかなんなのかよく分からないけれど

いつも以上におしりを向けてブー!とか言ってみたり

本人いわく「フレンドリー」な進行をしてみたり

なんだか、スピッツミスチル申し訳ございませんこんな子どもみたいな人で……あなたたちがあんなに恐縮してリスペクトしている宮本さんがいちばん年下のようなハシャぎっぷりでなんかごめんね、とこちら側が思いそうになるぐらいのテンパった無邪気ぶりが

お祭り感を盛り上げていた気さえした。

(結局ファンびいきで申し訳ございません、なんだか)

そして、本編ラストの曲が最近とんと聴くことがなかった『FLYER』ー同志たちといつの日かまた、光差す丘の上で落ち合うあの歌だったことが

今回のコンサートの意味と、彼らの関係性を物語っていることを確信させた。

 

3組全バンドが、派手な演出の何ひとつない
シンプルな照明のみで構成されたステージだったことも
なんだか、「あの頃」を再現しているような気がして嬉しかった。
たとえば数百人規模のライブハウスを埋めることが目標だったような、

そんなインディーズ時代の彼ら。

その時代の彼らを実際に見たことはないけれど、
少し重なったように見えた。


あれもこれも、あれもこれも
レアすぎて、目も時間も足りなくて。
すばらしい時間に
まださよならをしたくない。

 

でも寝なくては。

あとはまた明日書く!まとめる!!

 

f:id:megumirai_words:20180319040709p:image

f:id:megumirai_words:20180319040715p:image

f:id:megumirai_words:20180319040734p:image

f:id:megumirai_words:20180319040754p:image

ライブ直後にバーーッと書いたメモも、いろいろあるのだ。

本当はそれも合わせて寝る前にまとめたかったのだけれど

明日もあるので。

あ、この「明日」は、普通の月曜日の話です。

でも、普通があるからとくべつに気がつけるのだ。

 

あーーーー、最高の上をいく楽しさと贅沢だった!!
また彼らが全員で集まるライブが観たい。


エレファントカシマシ
スピッツ
ミスターチルドレン
大人になってから見られる夢の続きを
見せてくれてありがとう!!
また、遠慮なく
いや、今回みたいにお互い恐縮しまくってもいいから
集まってくださいね!!!!!

きっと、バンドも客席のファンの寿命も延びますから。


唐突に宮本浩次が「免疫力が上がりました!!!」
ってまた言っちゃいますから(本編での会話にて) 。

 

f:id:megumirai_words:20180319041104j:image
あー、ほんとに楽しかった!!!!!

おやすみなさい。

(書き終えたの、朝の4時。)

 

【2018/4/4追記】
検索から辿り着いた方が多いのでしょうか?
読んでいただきありがとうございます!
各バンドの詳細レポもアップしています。
ライブの内容などを詳しく知りたい方はこちらもどうぞ!


スピッツ

 

ミスチル

【前編】

【後編】

 

エレカシも書き次第更新しますね。

50代の青春。4年後のエレカシさいたまスーパーアリーナ。

今年最初になってしまうブログ。

何を書こうかずっと迷っていたのだけれど

ここは勢いで書かせてください。

そろそろ、今の気持ちを飾らずに残せる場所にしていきたい。

(今年もよろしくお願いします)

 

エレカシ30周年ファイナル、
さいたまスーパーアリーナへ行ってきました!
良すぎた。良すぎて睡眠サイクルおかしい。
一度寝落ちして、起きて、やっと購入できたエレカシ本の上下巻をパラパラめくっていたら

夢中になってしまいこんな時間(朝5時半)に。

f:id:megumirai_words:20180318053934j:image

これは、今日買っておいて良かった…明日の前に、見てよかった。

グッズ売り場で買えたので、興味のある方はぜひ手に取ってほしい。

特に上巻での草野マサムネ氏とのインタビューと、

下巻で前回のアリーナについて、公演直後に興奮気味に語っている回。このタイミングで気がつけて良かった。

明日の予習としてもバッチリな本だった。

そう、明日も、明日もあるのだから

この熱量を記したらまた眠ります。

 

4年前は売り切れなかったスーパーアリーナ。

5年前と思っていたけど、4年前だったらしい。
4年後はソールドアウトで、背伸びしてもモニターしか見えなかったよ。
どこまで大きく(元々大きいです)なっていくのか、
どこまでいろいろな環境のいろいろな人たちに届き広がり続けるのか、
楽しみで仕方がない。



エレカシのライブは生命力にあふれている。

それは毎回のことなのだけれど
今日は、幸せとか青春とかつながりとか、
とにかく幸福感のあるワードばかりが浮かんでくるステージだった。
大きなステージが似合うバンドだと
もっと早くみんなが気がついて良かったのに
と、思うぐらいに
今のエレカシは売れれば売れるほど、届けば届くほど、

バンドとしての状態が良くなるのかもしれない。

言葉が足りないが、なんというか
「正しく」売れるというか。
売れることの正しい姿、というか。
本人たちが望む形で、真摯に作った曲たちが多くの人に届くこと。

そこにカッコ悪さや媚びなんてものは何ひとつない。

彼らは「売れたい」バンドなのだ。

そこがまた良いのだ。

 

めちゃくちゃ楽しかったし、
私も含め客席は笑顔ばかりだった(泣きもしたけど)。
そしてステージにいるメンバーが、
誰よりも楽しんで喜んでいる気がしたことも嬉しかった。

 

特に第三部が素晴らしかった。

『あなたのやさしさをオレは何に例えよう』は、嬉しすぎた。

大好きな曲。そしてその曲を作った時期の宮本さんもとても好きなのだ。

 

敗北と死に至る道が生活ならば

あなたのやさしさをオレは何に例えよう

 

この歌詞は、あの頃の、30代の宮本さんだから書けたのだと思っている。

そしてその刹那的であたたかみのある歌詞を

今の突き抜けた無邪気な宮本さんが歌うのが、またいいのだ。

人生の数奇や醍醐味のようなものを感じられる。

 

人や自分や世の中を、信じたいけど信じきれないような
繊細な瞳の20代、30代の宮本さんにも惹かれるけれど
50代の、心から無邪気な笑顔で
人や自分を信じていて
周りの人に愛され必要とされていて
歌いながら本気で泣いちゃう
青春が今ここにあるような宮本さんも、とても好きなのだ。

そんな素直な大人になりたいし、根本はきっとあの頃から変わっていないのだろう。

今の状態になれたのは 悩みもがいた過去があるからだろうし

元々人や世の中を好きな気持ちがあったのだと思う。

人を大切にする。それに気がついた瞬間、照れもせず実行できる人って強いし素敵だ。

そして、受け取る人たちの心や年齢、経験値が変わった結果が
今の「良い状態」の彼や彼らを生み出したのかもしれないとも思っている。

双方なんだよね、綺麗なことを言ってしまうけれど。

 

あなたのやさしさを〜の長い曲中だったと思うのだけど

宮本さんが、客席を見渡し、ときどき指をさしながら
さいたまスーパーアリーナ!!君だよ君。ありがとう!」
と口にしたシーンがなんだか良かったのだ。

君だよ、君。その「君たち」に、届いていますよ。

 

エレカシは青春を教えてくれるバンドだと改めて思う。
仲の良い同級生たちがバンドを組み、才能と努力で成功し、
今もなお学生時代の教室の雰囲気を残しながら
音楽業界という場所で、青春の音をかき鳴らし続けている。

たまたま、と言ったら語弊があるけれど
たまたま彼らが才能にあふれ、夢を持ち、

素晴らしい音楽を奏でてくれているおかげで
こんなに素敵な4人の男たちの青春物語を知ることができているのだ。
そんな偶然に感謝しています。

……赤羽って、すごいよな。

(彼らが出会い育った街です)

 

『さらば青春』と歌う彼らが、むしろ青春のお手本のような生き方をしているという事実。

青春は一度生まれ、また生まれる。

『ハロー青春!』という曲があってもいいと思うよ。

 

 

f:id:megumirai_words:20180318054033j:image
4年前に『奴隷天国』というハードコアな曲で
空から降ってきて大笑いした風船が
今回も同じ曲で降ってきて嬉しすぎた。

もちろん、大笑いしました。大好きです。

やっと購入したエレカシ本によって、
そのアイデアは宮本さん自身のものだったことも分かり
ますます楽しくなりました。

 

f:id:megumirai_words:20180318120455j:image

10年前のツアーグッズであるバッグを持って参戦。
私が初めて参加したツアー。
あれから10年、同じバッグを持っている人とすれ違ったらテンション上がってしまうと思う。
でも、最近のグッズを持っているファンにたくさん会える「50代バンド」のライブ会場というのも、粋ではないか。

 

さて…そして、明日だよ。

明日もあるのだ。というより、

明日がついに、来るのだ。

こんな贅沢が。

ファンの方はこう記しただけで察すると思うけれど

ファン以外の方がこれを読んでくださっていたら、説明不足かもしれない。

でも、ちょっと目の前にある事実が大きすぎるので

まだ、明日、明日、としか記す勇気がありません。

気になる方は、検索してみよう。

 

明日もよろしくお願いします!!!!!